3歳の時に両親が亡くなり、貧乏長屋の人たちに育てられた4歳の坊。芸の道で身を立てさせようと、大家は中村屋の座付きの唄うたい、中山小十郎の家に子守り兼小僧として預ける。やがて坊は天性の才能を発揮し、それを認めた小十郎の養子となり、名を市十郎に…。後の歌舞伎役者、中村仲蔵としての人生の始まりだった!!
江戸初期、信州・鷹見藩では見事な据え物斬りを披露し、兵法指南役に任命された村井漢十郎であったが、その活躍を快く思わない者の策略によって親友の風間龍之介の恋人である沙織を嫁にとるよう主命される。その場で辞退を申し出るも無礼だとなじられる。戸惑う漢十郎に藩主はどんな理由があろうと聞き入れられないと言い張る。思い悩んだ結果に漢十郎が出した答えはー。己の武のみを頼って生きる漢、武頼漢! 世にはびこる巨悪を斬る!! マカロニ・ウェスタン風本格時代劇巨編の登場!!
時は戦国時代――。魔王・織田信長が天下統一に王手をかけた頃。鉄扇を武器に圧倒的な腕前の巨漢・伝鬼(でんき)は天の道理、活人剣を見つける旅の途中、安土城から逃げてきた美緒姫一向を助けたのをきっかけに姫たちを護衛することに。暗鬼うごめく暗黒時代に、伝鬼の秘剣が闇を薙ぎ払う! 超・戦国時代活劇開幕!
1000年余りの時を経て、現在も愛され続けている世界最古の長編小説、『源氏物語』。比類なき美貌と教養を兼ね備えた光源氏は、亡き母の姿を重ね、父・帝の女御、藤壺と越えてはならぬ一線を越えてしまう。不義の恋に憂い、満たされぬ想いに翻弄され、数多の女性との悲哀に満ちた恋多き人生を歩むことに…。
イザナミは愛する夫の死を望み、オオクニヌシは恋人とともに逃避行した。オトタチバナヒメは夫のために海に身を投げ、仁徳天皇は妻以外の女性に愛の歌を贈った――。最古の史料・古事記には、日本列島を造った万物の神々と、遥か昔の日本を統べる天皇による、あまりにも壮大な“愛の物語”が描かれていた。
古代エジプト王朝、常に権力の頂点に立っていたのは「神の子」といわれる王(ファラオ)であった。今から約3550年前、古代エジプトが勢力・文化ともに最盛を誇った第18王朝期、エジプトは多神教だったが、アメンホテプ四世と王妃ネフェルティティは、絶対無二の存在としてアトン神を信仰しようと、宗教改革をはじめた。その頃、二人の第三女、アンク=エス=エン=パ=アトン(アンケセナーメン)は姉たちに囲まれて幸せに暮らしていたが…ツタンカーメンを支えた王妃アンケセナーメンの波瀾に満ちた生涯を描く!
今振り返る十五年戦争の真実。東京、沖縄、広島。最愛の家族や友達のかけがえのない命は、なぜ失われなくてはならなかったのか!?理不尽な戦争の中で翻弄された庶民の悲劇を描く。
平賀源内は何でも興味を持ち奇想天外なことを次々と思いつき、自分も面白がり、世間も面白がった面白生活の創始者であった。しかも色々と自由を規制するしきたりに満ちた封建時代にあっと驚く「自由生活」。日本人離れした平賀源内、貸本時代末期の漫画家たちなど、水木しげるセレクションによる奇人変人たちの伝記コミック!!
「たとえ地獄に堕ちようとも、一本の筆さえあれば、閻魔大王を楽しませるぐらいの小説を書く自信を私はもっている。」「御仏を喜ばせず、地獄の亡者どもが群がり読む小説こそを、私は書いてみたい。」女流作家・樋口一葉の日常を綴った表題作『一葉裏日誌』と『うたまる』を収録した上村一夫珠玉の一冊。
昭和初期、数奇な運命に弄ばれながらもしたたかに生きた女がいた…。品子は両親の決めた婚約者、高垣のいる上海へ向かう途中、クラリネット奏者の里見高史と出逢い、恋に落ちる…。激動の上海を舞台に、燃え盛る愛と情熱の嵐!!
あるクリスマスの夜、皇帝に逆らった罪で追われている夫婦がいた。子供だけは助けたいと、二人はある農家の夫婦へ自分たちの娘を託した…ロザリンダはロタと呼ばれ、愛されて暮らしていた。ある日、地主さまのところへ届けものをする途中にコザックのアドリアン、音楽のロストフ先生と出会い、ロタの生活は大きく変わろうとしていた…少女漫画界の巨匠・水野英子の「白いトロイカ」がイーブックで登場!掲載誌オリジナル復刻版でお楽しみ下さい。
1995年 アフリカ・ザイール。医学部出身のヨーコが働くの村で、伝染病エボラが発生する。感染拡大を最小限におさえるしかないなか、ヨーコたちは人間の無力さを痛感する。自分たちは神様のなりそこねなのかもしれないと…。舞台は変わり1501年 フィレンツェ共和国。そこには気に入った石が手に入らず苛立ちを募らせる彫刻家、神のごときミケランジェロがいた!
時は平安。少年・然丸が出会った「白金の姫君」とは…!? 和の俊英が流麗な筆致で描く絢爛世界! 表題作のほか「東風吹かば」「あかつき綴り」を収録した傑作集!!
古代のカナン地方(現在のパレスチナ)において、悪徳の都ソドムの若き英雄・マイラが勇名をとどろかせていた。「死海の黒豹」との異名をもつ彼は、長い黒髪をたなびかせ次々に戦果を挙げる。しかし華々しい活躍とは裏腹に、彼の胸中は「神などいない」という乾いた諦観に支配されていた。神が実在するなら、血にまみれた自分を真っ先に断罪するはずではないか、と思えてならないのだ。父親の悪意や部下の裏切りを目撃し、マイラの瞳はいっそう憂色を強めるが……。ソドムが崩壊するまでの一部始終を切り取り描く、ファンタジックな歴史ロマン!
ここは火事と喧嘩が名物で、将軍様のお膝元。さあ、今こそ思うぞんぶん芸を見せるのだ!!花の大江戸へとやってきた軽業師・雪乃介はちょいと興奮気味。後先考えずに芸をしたせいで、さっそくトラブルに巻き込まれてしまった。そこへ煙管をくわえた女形が現われ、涼しい声で仲裁する。本物の女と見紛うその人物こそ、人呼んで瀬川桃之丞(せがわもものじょう)。江戸一番の人気を誇る、心やさしき花形役者だった。思わず見とれてしまった雪之介は、彼と関わるうちに江戸を揺るがす大事件に巻き込まれてゆき……。華麗なるスーパー女形・桃之丞がもろ肌脱ぐとき、悪は必ず滅ぶ運命!?お江戸を舞台にした人情アクションコメディ!!
黄泉学園里見中学に通う伏谷由姫。彼女は、400年前に八房と呼ばれる犬と共に亡くなった里見家の伏姫の生まれ変わりで、幼い頃に、時を経て復活した八房から八犬士の玉を授かり現在に至る。八房は由姫を助け、八犬士たちを復活させようとするが、かつて八犬士に滅ぼされた玉梓の生まれ変わりである里見中学の校長・荒玉梓の魔の手が、すぐそこまで迫っていた!!
元帥夫人マリー・テレーズは、年下の伯爵オクタヴィアンとの愛に溺れながらも、二人の愛は永遠に続くものではないと悟っていた……。名作オペラ『ばらの騎士』を“ロマンスの女王”真崎春望がコミカライズ。他に『サルマキスの泉』を収録。
こんなにおしゃれ!!「グリム童話」のヒーローが帰ってきた。「灰かぶり」と呼ばれてこき使われた娘が、かぼちゃの馬車で駆けつけたある日、お城で出くわしたのは…「ガラスのくつ」他「ジャックと大男」「カエルの王子」など、グリム童話のいとおしいキャラクターたちが大活躍!!
俺にあんなもんが見えるのは、俺のせいじゃないぞ!生まれてからずっとこんな仕事してるせいだ。墓守・伊平次が、故あって犬の姿をしているという、中納言の姫・わらわと出会ってからというもの、骨さがしや半死人の世話、餓鬼の一掃にと何かとややこしい仕事がふえた!!
時空を超えて海賊の少年・シンの体に乗り移った高校生・松浦昌(まつうら・マサル)の活躍を描いた戦国海洋アクション。沖縄でダイビングをしていた松浦昌は、海中で黒い渦に巻き込まれて仲間とはぐれてしまう。そして懸命にもがいて海面に浮上したマサルだったが、その海に奇妙な違和感を感じる。その後、自分が戦国時代の海賊・シンになっているのを知ったマサルは……!?
草土文化の「シリーズ戦争」という児童向けの戦争歴史漫画です。 全5冊の内、あおきてつお氏が手掛けた「赤い靴はいた」は、特に読み応えがあります。 東京大空襲と、対馬丸事件&沖縄戦、そして広島の原爆を3篇に分け、奇跡的バランスで、それぞれの戦争の悲劇を1冊に収められています。なおかつ、子どもにも分かりやすい説明で、政治的な思想も極力抑えられているのです。(これ大事) 権利関係の理由なのか、シリーズ戦争そのものは電子書籍にはなってませんが、「黄金色の風」など個別で販売されていますので、興味がある人はぜひ読んでみて欲しいですね。 残りの作品は、古本で買うか、図書館で借りるしか無いですが、もし読むなら長崎を舞台にした「灰色の十字架」もおすすめです。