12色物語
12種類の“色”をモチーフに、それぞれの人間模様を描き上げた珠玉の短編シリーズ。ナイーブな感覚、切々たる心情にあふれた詩情豊かな物語世界!!町で嫌われている一人の老人と一匹の老犬。誰もその名を知らず、町の家々を回り歩いて、ちょっとした雑用で生計を立てていた。そんな老人に強い興味を抱いた少年・ピヨートルは、そのあとをつけて町から2キロ離れたイバーラの森へと入るが……。
青青(あお)の時代
南の島に暮らす10歳の少女壱与と気の触れたばばさま。この祖母と孫はたいした身寄りも無く、村人からは厄介者扱いを受けていた。唯一の身寄りからも突き放されて失意の壱与は、ばばさまの病を治したい気持ちを逆手に取られ、村の少年たちに暴行されてしまう。
三国志
今から約1800年前、中国・後漢時代末、黄巾の乱と朝廷内の争いによって、漢王朝は滅びようとしていた。乱れた世を正し、人々の苦しみを救おうと、玄徳・関羽・張飛の三人は、桃園で義兄弟の契りを結び立ち上がった。巨匠・横山光輝の熱筆によって新たな生命を吹き込まれた英雄たちが、悠久の大地を舞台に繰り広げる壮大な歴史ドラマ、ここに開幕!
VERSION
近未来を舞台に、超高性能バイオチップ「我素」(がそ)をめぐって巻き起こる人類の攻防を描くSFアクション。「学習」「記憶」を繰り返し「自己増殖」、そして「自我」を持ち「変態」までをも始めた新型バイオチップ「我素」。しかし増殖過程で人間に有害な物質を放射することが分かり、政府から永久凍結を命じられる。ところがプロジェクトメンバーの日暮月光博士が「我素」を持ち出し行方をくらましてしまった。その後、世界各地ではデータバンクがハッキングされ、「VERSION」というメッセージが残される事件が相次ぐ。日暮博士を尊敬する元研究員の大沢木四郎は私立探偵・八方塞(はっぽうみつる)に博士の捜索を依頼するのだが……!?
水滸伝
今から約九百年前、中国は大宋国。疫病の大流行に時の皇帝は疫病退散の祈祷の使者を竜虎山に送った。しかし使者はあやまって伏魔殿の扉を開け、腐敗した世の乱れを嘆く百八の英雄を目覚めさせてしまうのであった。志を同じくし山賊・梁山泊に集った百八人の猛者がおりなす壮大なストーリー!
石の花
第二次世界大戦下のユーゴスラビア。ドイツ軍とパルチザンの激しい戦闘は、否応なしに人々を戦火に巻き込んでいた。国とは、民族とは、人間とは!?理想と現実、愛と憎しみを鮮やかに浮かび上がらせた戦争巨編!!きな臭い話が聞こえながらも、学校に通いながら平穏な日々を過ごしていたクリロとフィー。しかし、ある日ドイツ軍が村へと侵攻し、それまでの生活が一変する。村を焼き払われたクリロとフィーは、それぞれゲリラ組織と強制収容所へ。はたして二人の運命は……。
碁娘伝
鬼才・諸星大二郎が贈る中国痛快娯楽活劇!唐の天宝の頃、碁娘(ごじょう)という女ありと言う。碁を打つ美女の妖怪と言い、客を翻弄する花魁(おいらん)であるとも言い、清廉なる者を助くる侠女とも言う。碁を打つ如く剣を振るい、剣を振るうが如く碁を打つ。その技、神技に入るとも人は言う。
三国志おもしろゼミナール
知の玄徳、曹操、孔明。そして武の関羽、張飛、呂布など、幾多の英雄たちが活躍した群雄割拠の乱世の中国で覇を競った三国、魏、呉、蜀。知れば知るほどおもしろい三国志を、よりわかりやすく説明するゼミナール。英雄十傑、ものしりMAP、なんでもベスト3、ヒーローたちの意外な共通点など、必読の一冊。
項羽と劉邦
紀元前、秦が中国全土を統一し、秦王・政は自らを始皇帝と称した。しかしその圧政に人々は苦しめられ、日に日に怨嗟の声は高まっていた。少年の頃よりキレ者でならす項羽。すこぶる度量のおおきい劉邦。若き獅子たちの歓喜のドラマが、いま始まる!
3月の風は3ノット
少年は走る。今日も明日も。おとなたちが退屈している日常の中に、まぎれもない冒険の数々を発見して――。手押し車での綱渡り、3月のそよ風、一個の腕時計、一匹のよごれた野良犬……それらが冒険世界への入口。船乗りに憧れる少年・しげる。首尾よく外国航路の船に潜り込むが、船倉に隠れていたところを船員に見つかってしまう。「おれ、父ちゃんの船に乗りたかったんだ……」と、熊田一等機関士の方を指さすが……。表題作「3月の風は3ノット」のほか、16ページのカラー原稿を含む「独立祭の夜」「高田くんの時計」「よわむしコロ」「銀河飛行」の5編を収録。鬼才・坂口尚が流麗なタッチで描く、少年の魂の讃歌!!
鉄人28号 原作完全版
ロボット漫画の決定版が原作完全版となって帰ってきた。抜群のストーリー展開、小気味いいテンポ、今なお新鮮なエピソード。読むほどに、不朽の名作のトリコとなる。
殷周伝説
聡明な名君と未来を嘱望されていた殷の第31代紂王は、殷の守護神・女禍御前に邪心を抱く。女禍は邪心に激怒し、守護神をやめ天界に去った。しかし、紂王は女禍を忘れられず、代わりに蘇護の娘・妲己を後宮入りさせる。しかし妖怪に魅入られた妲己は魔性の女に変身する…。横山光輝の遺作が登場!
黒の李氷・夜話
紀元前17世紀、神獣・奇獣たちが跋扈していた中国。不老不死の少年、李氷が占い師として見たのは凄絶な未来が待つ兄妹。そして古代国家へとやって来た李氷は100年前にここで死んだという妹嬉に沼の中に引きずり込まれ、死を覚悟する。しかし、反魂の術で彼女を蘇らせることを条件に脱出し、蘇った妹嬉は帝桀の王妃として迎えられるが、それは悪夢の始まりだった…。
賢治と水晶機関車
賢治を誘い、夏休みに岩手山に登ることにした銀茂。しかし、おかしなことばかり言う賢治にイライラがつのる銀茂は、賢治が止めるのを聞かず、山に登ろうとする。そこに突然風が吹き、吹き飛ばされた銀茂は沢に転落して両足を骨折してしまう。銀茂を救うため賢治は助けを求めに行くが、一人沢に残った銀茂が見たのは、堤灯を持ち、立って歩く犬たちだった…!?
魔境の扉 飛蝶の剣
仙人大学の最終試験のため赤龍帝君へ挑み、飛天紅玉を手に入れんとする少女・華林。しかし、そこに現れたのは赤龍帝君ではなく、奇山の守り神・白理であった。来るべき場所を間違えてしまった華林は、白理と共に赤龍帝君の住む地、蜀山へ向かうことに。だが、麓の村に着いた華林たちは、甲子の年に女人が村を訪れ、赤龍帝君を倒すと言う伝説を耳にする! 華林はその英雄なのか!?
その日仙境に龍はおちて
紀元前の中国。広大な大陸には戦火の嵐が吹き荒れ、国々は混沌として定まらず、興亡を繰り返していた。ある日、釣りを楽しんでいた胡龍の側に、傷つき瀕死の状態の兵士、志遠が倒れ込む。干渉するつもりはなかった胡龍だが、そこに仙人が現れ、胡龍に志遠の看病を命じた。やがて元気になった志遠は、ある日、人の手に渡った時戦いが始まるという伝説の宝剣・昇龍剣を見つけ…。
みずのたからもの
『辺境警備』『グラン・ローヴァ物語』の紫堂恭子がオールカラーで描いた絵物語。「海の章 真珠の火」「森の章 おこりんぼうの神さま」「風の章 海生まれの風」「人の章(黒い翼竜)」「ファンタジーと私」5編に分かれ、それぞれの章でオリジナリティ溢れる独特のファンタジー世界が展開され、「ファンタジーと私」では、自身がなぜファンタジーをモチーフに作品発表を行っているのかを独白しています。「とらえどころがなく、形にできない、でもとても大切なたからもの」という意味が込められた「みずのたからもの」。「しとうきょうこのまんがのひみつ」を購入者特典としてお付けし、お届けします。
東カール・シープホーン村
両親からお姫さまと呼ばれて可愛がられていた少女・マリーアンは、ある日、見知らぬ部屋で目を覚ます。そこは両親と住んでいた街ではなく、住人たちは動物の顔をしていて…!? 人間を求めて村の中を走り回るマリーアンは、ようやく人間の顔をした少年・エディと出会うが…。
ネクロマンサー
軍人のソニィと、マイアミで婚前旅行のバカンスを楽しむアイリーン。そのソニィが車に撥ねられ、病院に運ばれるが、病院にはソニィという名の患者はいないと告げられる…。1週間後、行方不明のソニィを街で見かけたアイリーンは彼のアパートへ。そして、アイリーンのもとに、ソニィが遺体となって発見されたとの知らせが届き…。
トイ・ソルジャー
弱小国トゥルリスは隣国の大帝国パンゲアに勝利するため、水と嵐、そして雷をも操る白い魔女を、薬漬けにしてでも従わせようとしていた。一方、少年エンシスは父の形見である精霊の輪を握りしめ、皇帝陛下のフォルティス騎士団に入ることを願って、弟のフェリックスと共にパンゲアの都を目指していたが…。
人魚姫は眠れない
大学で教鞭を執る傍ら、小さな骨董店を経営しているシェーレ。そのシェーレに恋するメイベルは、彼から海の底に沈んでいたという美しい短刀をもらう。喜ぶメイベルだが、シェーレに婚約者がいたことを知り、悲しみのあまり、思わず短刀を鞘から抜いてしまった。そして、短刀から聞こえる謎の声の言うがままシューレを斬りつけるが、メイベルの体にウロコが広がり始め…。
ぼくは神様!
中学生の降星ありすは一人っ子で、いつも淋しい思いをしていた。ある日の学校帰り、サッカーボールが頭にぶつかり気を失ってしまうありす。気を失っている間に、流れ星が自分にぶつかる夢を見るのだが… 気が付くとそこは自分の部屋だった。だがありすの手には、まるで子犬のような、神様と名乗る不思議な生き物が…!? ありすと子犬のような神様との友情を描いた、ファンタスティックな世界!!
イライア
三つの月が昇る惑星セルに大型母船が墜ちてから千数百年後。当時の人々が星を渡るテクノロジーを有していたという神話の真偽を確かめるため、遺跡発掘を行う真星大学の最高総長たち。総長は手段を選ばず、オーパーツを求めて土着の民たちの襲撃を命じていた。そしてその最中、惑星セルの先住民であり、土蜘蛛とも呼ばれるオルジン族の少女、イライアが目覚めてしまう!!
癒しの葉
ドミナトール王国の青年・ユーリグは長官の命令により、聖地フローンズ島から俗界へ渡って来る聖者サナトールを中立地帯クロスにて出迎え、そのまま護衛につく。その護衛にはユーリグの他、友好国エクシア、商業都市フルゴール連合、宿敵アビゴール連邦からも一人ずつ選ばれる。サナトールが所持する不思議な力のある癒しの葉とは一体!?
不死鳥のタマゴ
8年も続いた内戦は戦場から遠く離れた田舎町エルダーにも深い爪痕を残していた。他所者を嫌う旧王党派の土地であるエルダーに、志願して赴任して来た若き保安隊員、クリストファー・ランディス、通称クリス。ある日クリスは、生ゴミの袋を偶然拾うが… なんと中に入っていたのは、ちゅんと名乗るしゃべる鳥!? 見た目はただの鳥なちゅんだが、自分は成長すると不死鳥になると言い出し…!?
オリスルートの銀の小枝
その昔、魔術の国ラバンサラと大国カラマスルートは勢力争いが絶えなかった。そこで両国の王は協力し、二国間にオリスルートを建国し、均衡を保った。その理念はシルヴァン学院にも受け継がれ、卒業生に贈られる金の樫の木のブローチは、正式なオリスルートの使者の証となった。その使者のタマゴである、フェンネル、ヴィンセンス、アリアンの3人は、学院長からある使命を授かるが…。
ありす同盟
念願叶い、一流の名門校・聖キャロルの中等科に入学した雛ありす。しかしそこは、幼稚舎から通っているエスカレーター組だけが本物のキャロル生と呼ばれ、親のレベルで上下も決まってしまうような学園だった。そして、その学園の中でも、女王様と恐れられる巳角に目を付けられてしまったありす。加えて、ひと癖もふた癖もあるクラスメートの兎月博人、雅人にも気に入られてしまい…。そんなありすの学園生活は、前途多難!?
ブルー・インフェリア
環境が激変し、不毛な地が広がる未来の地球。そのどこかに、土地や水が汚れておらず、人や生き物が住める恵まれた聖浄地・リベルがあった。だが、聖浄地の場所は決して明かしてはいけない。知られてしまうと亜人に攻め込まれ、滅んでしまうという。そんなリベルに住む少年・カズヤは、ある時、海岸に流れ着いた少女・マリーンを発見する。しかし、彼女は自分の名前以外の記憶を失っていて…。
辺境警備
数多くの女性問題で都から辺境の国境に左遷された不良中年、サウル・カダフ。国境から北は人っこ一人住んでおらず、仕事といえば牛追いだけ…。そんなサウルを歓迎してくれたのは、かわいい兵隊さんたちと、神官のジェニアス・ローサイという美青年。あたたかい人々との辺境で始まった新しい暮らしだが、時に思わぬ出来事が!?
フレッドウォード氏のアヒル
敬愛するコナン・ドイルを逆読みにしたペンネームの小説家、エリオド・ナノク。サスペンス小説を書くのに疲れた彼が、都会の喧噪から逃れ、何もない田舎町へと引っ越してひと月が経ったある日、依頼していた住み込みの家政婦がやって来る。だが、家政婦とはなんとアヒルで!? ローズマリーと名乗る彼女は、料理が得意な気の利くアヒルで、自分は人間と同じように、なんでもできる特別な一族だと言うが…!?
カヤンとクシ
異界からやってきた妖怪たちが醸しだす、癒しの宝庫へいざなう!この世には大勢の魔物と神さまと大勢のウシとサルと人間ともっと大勢の生き物がいて、それがゴッタ煮のカレーになって世界になるのです。
磯の貝に聴いた咄
どこかで遇った奇なるものと、妙なる人間との一体感が心地よい!!娘が浅瀬で貝を拾っていると、砂が虹色に光る場所があった――「春の磯」でハマグリが見た夢は?裏山の「蕗の下」には、利益があるわけでも、悪さをするわけでもない何かが棲んでいるという。他に鬼や狸たちのオンパレード!!
塔にふる雪
やさしくかわいい愛の世界にひそむ怖~いお話がいっぱい!!月が闇に喰われてまた新しく復活する「新月宵」には善も悪もなくなるという。お嬢さんがどうしても欲しかった「象牙飾りの窓」。僧院に誰かが持ち込んだ赤ん坊と坊さんの話「塔にふる雪」他収録。
芋の葉に聴いた咄
「雪笹」におちている小づちを拾った烏帽子の中将。「葛の葉」という名の狐が母だったといわれる安倍晴明。この川の水を飲み干したいとうそぶく「河童」。「月の山」で笛の名手と奏でた相手は月の姫だったのか?いにしえの雅やかだが、どこか変な奴たちが現代に蘇る!!
ビーストテイル
こんなにおしゃれ!!「グリム童話」のヒーローが帰ってきた。「灰かぶり」と呼ばれてこき使われた娘が、かぼちゃの馬車で駆けつけたある日、お城で出くわしたのは…「ガラスのくつ」他「ジャックと大男」「カエルの王子」など、グリム童話のいとおしいキャラクターたちが大活躍!!
天花粉
昔、中国にひとりの男がいた。重たいものを山頂までしょってきた、そのお礼は…「天花粉」。「定刻ホテル」では、すべてのものに時間が決まっていて、それを守らないと…。会うたびに魔女かと思うおばあちゃんの家で少年がみたものは「7人の小人」?坂田靖子が贈るやさしくあたたかい物語たち。
伊平次とわらわ
俺にあんなもんが見えるのは、俺のせいじゃないぞ!生まれてからずっとこんな仕事してるせいだ。墓守・伊平次が、故あって犬の姿をしているという、中納言の姫・わらわと出会ってからというもの、骨さがしや半死人の世話、餓鬼の一掃にと何かとややこしい仕事がふえた!!
ビギン・ザ・ビギン
バナナとココナッツの文化圏、南の島ビギン・ザ・ビギン島に突如、氷点下の異常気象が来襲!?ここは、南の島なんだけど…坂田靖子が贈る、トロピカルファンタジー!!
水の森綺譚
―ここは「水の森」ミラクルゾーン―水の森月の光に照らされてナチュラルミルクは、まばゆいばかりのヨーグルトに!!のんびりやのサリとあわてんぼの彼が住む水の森には、風変わりな光と闇の交響曲が響く!!
グラン・ローヴァ物語
世界中の賢者が集うはるかな東の学舎、そこで与えられる最高の称号、グラン・ローヴァ。そんな恐れ多い存在の端くれを自称するニセ賢者のサイアムは、村の人々を騙して、食事と宿にありつく日々を送っていた。そんなある日、村の近くまでグラン・ローヴァが来ているという話を聞いたサイアムは、グラン・ローヴァを追い返そうと画策するが、出会ったのはグラン・ローヴァのイメージとはかけ離れたふざけた老人で…?そんな彼に気に入られ、共に旅することになったサイアムだが…!?
ワイルドファミリー
26歳の中学教師、花梨は事故で家族を失い、淋しさに耐えかね崖の上から身を投げた。海中で気を失いかけた花梨を救ったのは、ワイルドなイケメン男。彼に連れられて行った先は、なんと竪穴式住居の家々。狩猟と採集で生活している縄文時代にタイムスリップしてしまったのか!? 言葉も通じない古代の生活に一生懸命慣れようとする花梨だが…。
鏡の国の戦争
ケガ人が異常に多い野戦病院は、ケンカで勝った者がベッドを使うことになっているとか…。戦争がバカバカしくなった両軍が一緒に降伏。いったい勝ち負けは…。クロロホルムを嗅がせようと敵に近づくが、ついクシャミが出そうになり、クロロホルムが染み込んだハンカチを…。一人の歩哨を倒すのに人数と時間をかけ、大満足の小隊…。
電子版坂口尚作品集
宇宙船、開拓探査第七代ノーブル号のたった一人の乗組員の青年は、地球から約4750億キロ離れた宇宙空間で、母親にビデオレターを送る。第六代ノーブル号の乗組員だった父は事故に遭い、未だ行方不明。孤独に耐え、暗黒の中を突っ走る青年は、いったい何のためにという疑問を感じるのだが…。表題作「戦士の休息」の他、傑作SF7編を収録。
紀元ギルシア
常に黄昏が漂い、気圧は高く空気が澱み、空中、陸上、水中を浮遊微生物のようなものが群れる都市、ギルシア。そのギルシアの最高貴人、時帝は、輝球は日が巡る度に輝きを弱めているようだと感じ、舵取りの役目を次に譲る時期がきたと考える。一方、時帝の息子・パトンは、輝球馬輪船の栄誉ある舵取りの後継者を目指すも、時帝の座を狙う者たちの追っ手が…。
坂口尚幻想短編集
文明が崩壊した街には、一人の子供もいなかった。老いた顔がいく重にも覗く瓦礫と化した建物の下。時は流れ、人々は限りある生命を終えていく。世界は終わりを迎えるのか…とその時、突然ひとつの生命が誕生した。何十年ぶりの新しき生命、新しき後継者。だが、老いた人々の死後、ただひとつ残された生命の運命は…!?(魚の少年)/ 他、全11編を収録した珠玉の短編集!!
坂口尚SF短編集
一攫千金の夢を追い、人間を溶かす水底の黒い泥土の中に眠っている宝石、リルメルンを求める男たち。リルメルンを手に入れた者は至福の境に導かれるというが…。(宝石狩)/ 宇宙の秘密を解明する男たちは、偶然降り立った小惑星で、ゼリー状の湖水に吸い込まれそうになる。逃げるように母船に帰って来た彼らだったが…。(秘密)/ 他、全8編を収録したSF短編集!!
クマーラジーヴァ
釈尊(ブッダ)の究極の教え≪法華経≫を中国へ伝えた「名翻訳家」がいた……。その人の名は、鳩摩羅什(クマーラジーヴァ)! 時空を超えてオレが出会ったのは、若き日の鳩摩羅什だった――。TV番組制作会社のカメラマン・東太郎(あずま・たろう)は、シルクロード取材中に砂嵐に遭い、撮影を強行しようと仲間の制止を振り切り車外に出るが、「羅什<らじゅう>(鳩摩羅什)」という人物を狙う一軍に遭遇。混乱状態の中を青年僧に救われる。自分を砂嵐から救ってくれた僧こそが鳩摩羅什だと知った太郎は、彼の足跡を追いかけはじめる。すべての物語は、あの砂嵐の中から始まった……。偉才・くさか里樹が新境地で挑んだ、渾身の歴史ファンタジー!!!
プルターク英雄伝
「プルターク英雄伝」とは、ローマ帝国の著述家プルタルコスが著した古代ギリシャ・ローマの著名な人物の伝記である。『対比列伝』の日本語訳で、古代ギリシャ・ローマの著名人たちを、人となりや言動の似た者で二人一組のセットで対比させていく伝記22編と、セットだが対比ではない単独伝記4編からなる。“プルターク”は、プルタルコスの英語名である。本巻には、テセウス・ロムルス・テミストクレス・ペリクレスの4名の伝記を収録。