VERSION 1巻
近未来を舞台に、超高性能バイオチップ「我素」(がそ)をめぐって巻き起こる人類の攻防を描くSFアクション。「学習」「記憶」を繰り返し「自己増殖」、そして「自我」を持ち「変態」までをも始めた新型バイオチップ「我素」。しかし増殖過程で人間に有害な物質を放射することが分かり、政府から永久凍結を命じられる。ところがプロジェクトメンバーの日暮月光博士が「我素」を持ち出し行方をくらましてしまった。その後、世界各地ではデータバンクがハッキングされ、「VERSION」というメッセージが残される事件が相次ぐ。日暮博士を尊敬する元研究員の大沢木四郎は私立探偵・八方塞(はっぽうみつる)に博士の捜索を依頼するのだが……!?
VERSION 2巻
日暮月光博士の足跡を追うなかで、博士こそ「我素」(がそ)にもっとも近い場所にいることを知る八方塞と博士の娘・映子。そして、「我素」を追う彼らがオーストラリア・スエーン環礁で目にしたのは、波が巻き貝のように螺旋を描いた光景だった。「我素」は野外劇(ページェント)らしきものを通して、塞達に何を伝えようとしていたのか?やがて、東京湾に“人魚”に変態した「我素」が現れる。映子は“人魚”へのアクセスを試みるが……。謎が謎を呼ぶ近未来SF第2弾!!
VERSION 3巻
“人魚”に変態した「我素」(がそ)にアクセスしたレリギオ教団の教主ブラック・エコー。エコーは、八方塞と日暮映子の目の前で見る間に姿を変え、ブロック(自我)となった。ブロックとは人間のDNA(遺伝子)に寄生したプログラム。かつて「我素」の研究過程で“青い放射”を浴びた大沢木四郎も、生物学上の“種”としてよりも、ブロックとしての結びつきに目覚め、「“我素”は人間の敵なのだ!!」と言葉を残しブロックへと変わっていく。期せずして“青の次元”に足を踏み入れた塞と映子、パンキーは、レリギオ教団の追手を逃れ、ぺピ船長が操船する船に乗り込むが……。「我素」は人類の絶滅を企んでいるのか――?生命の神秘に挑んだ坂口尚の野心作、ここに堂々の完結!!