石の花 1巻
第二次世界大戦下のユーゴスラビア。ドイツ軍とパルチザンの激しい戦闘は、否応なしに人々を戦火に巻き込んでいた。国とは、民族とは、人間とは!?理想と現実、愛と憎しみを鮮やかに浮かび上がらせた戦争巨編!!きな臭い話が聞こえながらも、学校に通いながら平穏な日々を過ごしていたクリロとフィー。しかし、ある日ドイツ軍が村へと侵攻し、それまでの生活が一変する。村を焼き払われたクリロとフィーは、それぞれゲリラ組織と強制収容所へ。はたして二人の運命は……。
石の花 2巻
強制収容所に連行されていたフィーに、妹の面影を見たマイスナー大佐は、フィーを引き取り自らの屋敷に住まわせる。そのことを知ったクリロはフィー救出のため屋敷へと潜入するが、逆にマイスナー大佐に捕まってしまう。そしてクリロは兄・イヴァンにドイツの血が流れていることを知らされ……。
石の花 3巻
戦火をくぐり抜け、ゲリラの仲間達と再会できたクリロ。クリロ達は、何とかドイツ軍に抵抗するパルチザンと合流することに成功する。しかし、パルチザンの一員・ザクルが、パルチザンの動向を探るためドイツ軍が送り込んだスパイであることを知ったクリロは、ザクルを射殺し初めて人を殺めたことに強い衝撃を受ける。一方、交通事故で視力を失い、病院で療養しているフィーの元へは何者かが近付いていた。
石の花 4巻
パルチザンのリジェとヤンコが結婚式を挙げた。行軍の合間、束の間の休息を楽しむクリロ達だったが、その平穏を壊すようにドイツ軍戦闘機が飛来する。また、フィーを利用してマイスナー大佐に近づこうとするモルトヴィッチは、策謀をめぐらせ、マイスナー大佐の屋敷に向かう車に乗るフィー達を襲う。
石の花 5巻
1943年1月、パルチザンの小隊長となったクリロは、子供部隊をまとめビハチ解放区を守っていた。主力部隊の移動に伴い、傷病者3500名、難民4万人による大行軍が決定される。容赦のないドイツ軍の空襲にあいながら、ネレトバ川に向かうクリロ達パルチザン。少なくなってしまった武器と食料、たまっていく疲労、そしてドイツ軍によって死んでゆく仲間達。一方、強制収容所に送られたフィーは、特に厳しい砕石場に送られ、壮絶な日々を送っていた。
石の花 6巻
地獄絵図のような収容所生活の中、骨と皮のような状態になっても正気を保ち、生き抜くフィー。そしてクリロ達パルチザンは木の幹や根を食べながら、ドイツ軍と戦っていた。そして、極度の疲労と空腹で幻覚を見る者まで現われ始める。戦争とは?正義とは?人間とは?はたしてクリロ達に平和は訪れるのか!?坂口尚が描く戦争巨編、堂々の完結!