くまぞう2023/05/18中公文庫コミック版は解像度が低いのでおすすめしません!汐文社版を買うべし!!この中公文庫コミック版ですが、おそらく文庫版をスキャンしているためか解像度が低く非常に読み辛いです。試し読みしてもらえればわかりますがルビの文字などはほとんど読めないレベルです。 同じ値段を出して買うなら「汐文社(ちょうぶんしゃ)版」を買った方が絶対良いです。 https://manba.co.jp/boards/162298 表紙でお気づきかと思いますが、こちらが全国の図書館に置いてあったバージョンなのです。しかも文庫版と違ってカラーページも収録されています。 マンバの中では、中公文庫コミック版の方がランキングが高いので、なんとか汐文社のランキングを上げたいと個人的に願っています。 みなさん本棚登録やお気に入りするなら汐文社版の方ですよー!!はだしのゲン中沢啓治1わかる
くまぞう2020/07/2590年代の少年マガジンらしさが詰まったオカルティックな漫画90年代の週刊少年マガジンで連載されていた、未来予知能力を持つ少女が主人公のサイコサスペンス。周りの人の死が見えてしまうということで、それを防ごうとあれこれ手を打つのですが救える命もあれば、救えない命もあったりで、なかなか考えさせられるところもある作品でした。 心霊現象、都市伝説、怪談などオカルティックな要素だけでなく、わかりやすいお色気シーンとか、ちょっとしたラブコメ展開とか、ドキュメンタリー風のお話、気合の入ったヤンキーが出てきたりと、少年マガジンのエッセンスが随所に詰まってます。 何と言っても主人公・深月真夜のキャラクターが良かったですねえ。ほとんどのシーンで思いつめた暗い顔をしてたり、絶望した表情ばかりなんですけど、その憂いを秘めた顔が良いのです。わたるクンと出会ってからは徐々に明るくなり、その容姿だけでなく性格も含めて回を追うごとに魅力的なヒロインになっていったと思います。 あと、3巻に登場した鷹音クンの回とか印象的でした。「カルネアデスの板」の回とか印象的で、よく覚えてる人も多いのでは。 ちなみに単行本未収録となってしまった「サイコパス編」はもう内容を思い出せないのだけど、それほどの問題ある話だったのか気になる所ですね。MAYA ~真夜中の少女~本島幸久1わかる
くまぞう2020/06/14幕末史の入門としてオススメの漫画幕末史を題材とした漫画はたくさんあってどれから読もうか迷いますよね。もし自分が子どもや歴史苦手な人にオススメするとしたら「お~い!竜馬」を推したいと思います。 ”武田鉄矢史観”とも言うべき、驚異的に分かりやいストーリーに加え、小山ゆうの描く偉人たちの人間臭いこと! 細かい史実や、内容の正確など二の次で良いと言わんばかりの人物像のオンパレードですが、歴史に興味を持つ取っ掛かりとしては、これくらいで丁度いいのです。 大クセのある武田鉄矢、小山ゆうの思想が強いので、幕末のイメージが固定化されないよう注意が必要です。 「お~い!竜馬」を読み終わった後は、他の幕末作品(壬生義士伝や風雲児たち)を読むとバランスが取れると思います。お~い!竜馬小山ゆう 武田鉄矢1わかる
くまぞう2020/06/10”バンディエラ”なる存在「スローモーションをもう一度」作者・加納梨衣が描く異色のガンダム外伝。ジオンの元有名サッカー選手が、ザクのパイロットとして戦争に身を投じる物語です。サッカーファンであれば、タイトルでピンと来るかもしれませんが、「バンディエラ」とは、イタリア語でサッカーチームのリーダーのこと。普通のキャプテンとも違う、チームのシンボル的存在の選手に使われる言葉です。かつてサッカーの国際大会(ギャラクシーカップ)に出場していた偉大な選手が、戦場でいかに戦い苦悩するのか。これまでになくスポーツ選手と国家の戦争との関係を描こうとしているように感じました。そこまでガンダムの歴史に詳しくないガンダム世代ではありますが楽しく読ませていただいてます。特にガンダムでスライディングかましたシーンとか興奮しましたね。「左利き」設定とか、サッカー特有の心理戦も面白いです。ガンダムとサッカーが好きなら読んで損はないと思います。機動戦士ガンダム バンディエラ矢立肇 富野由悠季 加納梨衣 矢立肇・富野由悠季2わかる
くまぞう2020/06/09子どもたちよ、草土文化「シリーズ戦争」を読んでくれ草土文化の「シリーズ戦争」という児童向けの戦争歴史漫画です。 全5冊の内、あおきてつお氏が手掛けた「赤い靴はいた」は、特に読み応えがあります。 東京大空襲と、対馬丸事件&沖縄戦、そして広島の原爆を3篇に分け、奇跡的バランスで、それぞれの戦争の悲劇を1冊に収められています。なおかつ、子どもにも分かりやすい説明で、政治的な思想も極力抑えられているのです。(これ大事) 権利関係の理由なのか、シリーズ戦争そのものは電子書籍にはなってませんが、「黄金色の風」など個別で販売されていますので、興味がある人はぜひ読んでみて欲しいですね。 残りの作品は、古本で買うか、図書館で借りるしか無いですが、もし読むなら長崎を舞台にした「灰色の十字架」もおすすめです。赤い靴はいたあおきてつお2わかる
くまぞう2020/05/30闇カジノをイカサマで食い荒らす #1巻応援漫画ゴラクらしい、裏社会のギャンブルノワールといった感じで、1話目からずっと緊張感と勢いのある漫画です。大型店舗のカジノではなく、闇カジノと呼ばれる違法賭博店を舞台に、主人公ゲンがディーラーとなり、客や店側をイカサマにかけて金を巻き上げようとするのですが、その場の緊迫感たるや尋常ではありません。ミスれば「死」という状況の中、イカサマをどうやって成立させるか?読者をドキドキさせる演出が抜群にうまいのです。作画・吉田史朗さんの漫画はけっこう好きで、これまで『村上海賊の娘』『甲鉄城のカバネリ』など読んできましたが、いずれの作品でも「雰囲気」を持ってる主人公像が良いんですよねぇ。劇画すぎない、かといって今どきの画とも違う、画力のある作家さんだと思います。覚悟と胆力を感じさせる顔つきだったり、人物の表情が素晴らしいですね。あと、原作者の方も相当凄い人じゃないかと睨んでますが、検索しても情報が一切出てこないので何者なのか気になるところです。(誰かご存知でしたら教えてください) ちなみに、この作品タイトルを初めて見たとき、オッサン的には「女喰い」という往年のエロ作品を連想いたしました。ちょっとしたエロ要素を期待してた部分も正直ありましたが、いい意味で裏切られたというか、本格的なギャンブル漫画で逆に良かった感じがあります。日本でもカジノ法案ができて、これから盛り上がる題材かもしれないので、ヒットしてほしいですね。カジノグイ吉田史朗 野﨑花一 野崎花一7わかる
くまぞう2020/05/30スペリオールの大ヒット時代劇アクションスペリオールの大ヒット時代劇アクションです。小山ゆうの作品はどれも面白いのですが、一つ選べと言われたら、月並みながら「あずみ」を選びますね。 なんと言っても主人公・あずみのキャラクター性が抜群に素晴らしいです。純粋さと鬼神のような強さが同居した精神性が好きですね。過酷な運命を乗り越え、成長する度に菩薩のような神々しさをあずみから感じました。作品内で、自分からあずみに殺されたがる者達がいたのもの頷けます。 ここまで生死観の突き抜けたヒロインはなかなかいないでしょう。まだ読んでいない方は、絵のクセや、巻数の長さに躊躇せずに是非読んでほしいですね。あずみ小山ゆう2わかる
くまぞう2020/05/24希少な囲碁マンガ事実、将棋マンガに比べて囲碁マンガは本当に少ないんですよねえ。 このマンガは「ヒカルの碁」の様に棋士の戦いを描いたものではなく、 碁会所に集まる囲碁好きたちのハートウォーミングな話が中心です。 さくらのお祖父さん曰く、 囲碁とは「相手の言葉を聞き取とり自分の言葉を放つ 心が行き交うゲームじゃ」というセリフが印象的でした。 日々碁席笠太郎
くまぞう2020/04/09川藤菌だ!!ROOKIES。何かと不良生徒たちの活躍がクローズアップされがちですが、やはり熱血教師、川藤先生あってのROOKIESではないかと思うわけです。シリアスな場面でもギャグっぽい場面でも、常にこの人が一番イキイキしてたと思います(笑) 後半は出番が減るものの、すでに心のどこかに川藤先生が居て、その存在感は増すばかりでした。 なんてことを書いてると川藤菌に侵されてるって言われちゃいそうですね。ROOKIES森田まさのり
くまぞう2020/04/02後半のストーリーが難しい。。巨人と人類の戦いを描く、ご存知、進撃の巨人。結末が気になって読み続けてますけど、20巻を超えてから、なんとなく読んでるだけでは、全てを理解しきれない事が増えてきました。このままでは置いていかれてしまう、もうちょっと真剣に読まなければいけないと思った次第。進撃の巨人 attack on titan諫山創
くまぞう2020/03/26初めてデスゲーム漫画を読んでみたバトルロワイヤルの頃までは読んでましたが、いわゆる「デスゲームもの」と呼ばれるジャンルについては、傍目から乱立しすぎて一体どれを読めば良いのかわかりませんでした。最近はブームが落ち着いてるようなので、まずは試しに一つ、とマンバで探したところ、「今際の国のアリス」はバランスが良さそうだったので手にとってみましたが、冒頭から予想外な展開ばかりで仰天しちゃいました。デスゲーム漫画ってこんなにも面白いんですねえ。次は「神様の言うとおり」を読んでみよう。今際の国のアリス麻生羽呂6わかる
くまぞう2020/03/16頭が良い子どもたちだな〜「ネバーランド」と聞くとついマイケル・ジャクソンを思い浮かべてしまう世代です。まわりの評判が良いので読んでみましたが、しょっぱなから続きが気になる展開が目白押しで非常に面白い。話の広げ方は、海外ドラマに似てる感じしますね。とにかく、主役の子ども達がみんな能力が高く頭が良いものだから、なんだか子どもに手を引いてもらいながら、物語の深みにハマってく感覚になりました。約束のネバーランド白井カイウ 出水ぽすか2わかる
くまぞう2020/01/27総理大臣上等!政治の世界に殴り込みをかけるヤンキーの物語『サイコメトラーEIJI』に登場した武藤国光を主人公にしたスピンオフ作品です。お固いジャンルにも関わらず、全27巻と結構長く続きました。読者が退屈しないような仕掛けが多く、政治に興味がなくとも楽しく読める漫画だと思います。 2000年代の政治状況や選挙戦を反映したマンガですが、いま読んでも日本の選挙制度について実に考えさせられます。 政治献金、一票の格差問題などなど、未だ根本的に解決していない問題ばかり出てきます。お祭り気質で曲がったことが大嫌いな主人公・クニミツを通して見た、おかしな日本の政治選挙システム。それを体当たりで喝破していく様は、なんとも見ていてスカッとします。 いい大人が漫画でガス抜きしてるだけじゃないか、、と思われるかもしれませんが「クニミツの政」に描かれている制度の延長上に、今の社会があるという事を知るには良いんじゃないでしょうか。 ちなみに、後半でサイコメトラーEIJIのメインキャラが出てきますけど、本編を読んでなくても差し支えはないかと思います。 クニミツの政朝基まさし 安童夕馬3わかる
くまぞう2020/01/21忘れてはならない種モミじいさんのことケンシロウ、ジャギ、ラオウみたいな強さも好きですけど、忘れてならないのは冒頭で、ただ一人抵抗を続けていた種モミじいさんのこと。 年取ると、種モミじいさんの生き方、本当の強さに気付かされる。ああいう人に私はなりたいって思う。 今日よりも明日なんじゃ!北斗の拳原哲夫 武論尊1わかる
くまぞう2020/01/20いつ読んでも格好良い…いつ読んでも格好良い漫画です。見た目がイケメンだからじゃなくて、登場人物たちの精神の葛藤が格好良いんです。しばらく続刊が出てない状態ですが、宮本武蔵と佐々木小次郎の決着が一体どう描かれるのか、最終回をこの目で見届けるまでは死ねません。バガボンド吉川英治 井上雄彦4わかる
くまぞう2020/01/04セリフが熱い!『負けることは恥ではない!戦わぬことが恥なのだ!』 心を揺さぶる熱いセリフの数々。 どれも名言にして残したい言葉です。 絵はちょっとグロいし、初めて読む人にとっては世界観が特殊すぎて取っ付き辛い所があるかもしれません。 慣れたら面白いんですけどね。 まぁ世紀末の歌舞伎みたいなモノだと思って、ぜひ読んで見てください。覚悟のススメ山口貴由2わかる
くまぞう2019/12/26戦争をしてはいけないよくニュース等で「戦争の悲惨を後世に伝えなければなりません」と言われてるが、戦争体験を伝えられるひとがほとんど残っていないのだから、これはもう実際の被爆体験から生み出された作品を読み継いでいくことが、戦争を経験してない世代にとって、以前より重要な事になってきたんじゃないだろうか。 はだしのゲンは戦争の悲惨さ残酷さを知るのによい作品で、これからもずっと読まれ続けてほしい。はだしのゲン中沢啓治1わかる
くまぞう2019/12/24まごうことなき漫画の最高傑作これぞ名作、これぞ最高峰だと、いつも思います。 「火の鳥」のスケールと、本質的な深さを併せ持つ漫画、これを越える漫画はそうそうないでしょう。 古い漫画ですが、老若男女問わず、どの年齢から読み始めても遅いということは決してありません! 火の鳥手塚治虫1わかる