90年代の週刊少年マガジンで連載されていた、未来予知能力を持つ少女が主人公のサイコサスペンス。周りの人の死が見えてしまうということで、それを防ごうとあれこれ手を打つのですが救える命もあれば、救えない命もあったりで、なかなか考えさせられるところもある作品でした。
心霊現象、都市伝説、怪談などオカルティックな要素だけでなく、わかりやすいお色気シーンとか、ちょっとしたラブコメ展開とか、ドキュメンタリー風のお話、気合の入ったヤンキーが出てきたりと、少年マガジンのエッセンスが随所に詰まってます。
何と言っても主人公・深月真夜のキャラクターが良かったですねえ。ほとんどのシーンで思いつめた暗い顔をしてたり、絶望した表情ばかりなんですけど、その憂いを秘めた顔が良いのです。わたるクンと出会ってからは徐々に明るくなり、その容姿だけでなく性格も含めて回を追うごとに魅力的なヒロインになっていったと思います。
あと、3巻に登場した鷹音クンの回とか印象的でした。「カルネアデスの板」の回とか印象的で、よく覚えてる人も多いのでは。
ちなみに単行本未収録となってしまった「サイコパス編」はもう内容を思い出せないのだけど、それほどの問題ある話だったのか気になる所ですね。
『私はあなたに警告に来たのよ。あなたの死が近づいてるって――』白浪高等学校に転校してきた少女・深月真夜(みづきまや)。その予知能力は今日も誰かに“死の未来”を伝える。ドラマ化もされた本島幸久のサイコサスペンス!!
『私はあなたに警告に来たのよ。あなたの死が近づいてるって――』白浪高等学校に転校してきた少女・深月真夜(みづきまや)。その予知能力は今日も誰かに“死の未来”を伝える。ドラマ化もされた本島幸久のサイコサスペンス!!