まっ青な海、どこまでも続く地平線、陽光にうねる豊かな稲穂…。昭和20年8月15日、敗戦の日、関東平野の片隅、千葉県匝瑳郡の田園地帯で少年・金太の青春がはじまった。上村一夫が、自らの半生をモデルに描く感動の自伝的戦後史。
天地ハジメは社会人1年生。私立K・O大学を卒業した後、大手商事に入社し、期待に胸を膨らませてサラリーマン生活をスタート・・したはいいが、最初から苦労の連続。電話を取り次ぐだけでも四苦八苦。課長には怒られてばかり。果たしてハジメは立派なサラリーマンになれるのか!?
平成元年2月9日。手塚治虫先生の訃報にふれ、衝撃を受ける矢口高雄。矢口にとって手塚マンガは特別なもので、田河水泡、阪本牙城、島田啓三など、多くのマンガに夢中になった少年時代だったが、その躍動感と描写力に衝撃を受け、その後の人生に大きな影響を与えたと言っても過言ではないのが手塚マンガだった…!!『釣りキチ三平』などで知られる矢口高雄が、いかにしてマンガの魅力に取り憑かれていったのか…そして、そんな少年時代を軸に手塚マンガの素晴らしさを描いた、自伝的エッセイマンガ!!
転校初日、学校についた春助は朝丘夏美ことエルに声をかけられる。戸惑いながらも人なつっこいエルに惹かれる春助。転校早々トラブルを起こして注目を集める春助。そんな春助を一途に思うエルとの学園生活はまだ始まったばかり!
美しい日本の自然界。だが、そこには食うものと食われるもの、栄えるものと滅びゆくものの厳しい大自然の掟がある。空翔ぶ風呂敷と呼ばれるムササビに恋の季節が。やがて3匹の子が生まれ、父となったムササビは子供たちに生きる術を教える。イタチ、テン、キツネ、そしてフクロウなどの恐ろしさを。しかし、飛ぶ練習をしていた子供たちの前に、突如フクロウが現れ…。『ムササビ(空翔ぶ風呂敷)』/など、大自然の脅威や素晴らしさを、様々な視点から描いた全4話を収録した第1巻!
「ロータスの狼」と呼ばれる一匹狼の走り屋・風吹裕矢(ふぶき・ゆうや)が、さまざまなライバルとスーパーカーバトルを繰り広げるレーシングアクションコミック。夜の街では、暴走族「ナチス軍」「極道連」「影法師」の三大グループが我が物顔で車を走らせていた。愛車のロータス・ヨーロッパを駆る一匹狼の走り屋・風吹裕矢は、彼らに対して次々と勝負を挑んでいくこととなる。ある日、嫌がる女をしつこくナンパする極道連の男に、裕矢はシグナルグランプリを挑んで……!?
その昔……3人の兄弟がいた。かれらは世界を3つにわけそれぞれのおさめる部分をくじ引きで決めることにした。一番くじを引いた末弟のゼウスは天界の王となり、次兄のポセイドンは二番くじを引き豊穣な海界の王となった。不運な長兄のハデスは三番くじを引いた。かれはやむなく暗い地底の国の王となった……
守と攻の兄弟は、ある日、守の机の中にあったサイコロを振った途端、眩い光に包まれる。そして、目を覚ますとそこは、夢と冒険の世界・エルディニーンだった!!しかし、魔王の降臨祭の儀式で呼び出された兄弟は、それぞれ、兄・守は性格も変わってしまった魔王に、弟・攻は、猫の耳とシッポが生えた勇者になっていた。魔王は世界を滅ぼそうとし、人々は勇者をもって魔王を倒すのが降臨祭の“ルール”…。だが攻は、魔王となった守を倒すのではなく、魔王をやめさせるために、仲間と共に旅立つ!!
身体は小さいが、野球への愛情は誰にも負けない!波多野登喜雄の熱血高校野球ストーリー!!東京から澪ヶ丘市に引っ越してきた波多野は、挨拶より一足先に野球部の練習に参加することになるのだが、そこの高校は実の転校先ではなくて!?
アンドロイド・ユニットZ型のいちづは、世界最大の歓楽都市ヨシワラ・シティーへ貸し出された。目を閉じると人間の女の子としての記憶がよみがえるのに、自分はアンドロイドとして、奴隷人形として生きなければならない――「小さい頃の楽しい家族との思い出がいっぱい詰まったアルバム……それさえあれば何もいらない」いちづはヨシワラ・シティーを逃げ出したが、街では大掛かりなアンドロイド狩りが始まっていた!!
プロ野球界の名門巨人軍の秘密兵器として、さっそうと登場した椿投手。その快速球は、セ・リーグの強打者連をなぎ倒し、守備面でも超人的なファインプレーを再三にわたって演じ、またたくまにプロ野球界のヒーローにのし上がった。椿投手の名コンビとして、バッテリーを組む大船捕手、打倒椿をねらう大洋の強打者、柳生選手。これら若きプレーヤーが織り成す熱血感動の大長編コミックス!
東一郎は東京の下町・河岸中学の一年生。川に浮かぶ一隻の船で家族と暮らす、ガッツあふれる少年だ。転校初日にレスリング部の主将にのされた一郎は、悔しさからレスリングの道へ…!動物の中でも一番強いアニマル1、その高みを目指して一郎の戦いが始まる!!
運動神経バツグンだが血気盛んな少年・空野烈男(そらの・れお)が、サッカー選手として成長していく熱血サッカーコミック。喧嘩した相手を病院送りにして鑑別所に入れられた少年・空野烈男は、そこで高校の編入試験を受けて退所を許される。その後、不良にからまれる少女・真子(まこ)を助けた烈男は、彼女がマネージャーをする天理浜高校サッカー部の合宿に居候するのだが……!?
亡き母に純金の墓をたてるために奮闘する少年・岩太(がんた)の活躍を描いたアクションコメディ。お金に苦労して死んだ母に純金の墓をたてようと“スナックげんこつ”を切り盛りする少年・岩太は、ある日、出したトーストを穴だらけにした客・川村(かわむら)に腹を立てる。そして店にいた浪人生・新介(しんすけ)は、そのトーストに点字で「私と息子がサン工業で殺される」と書かれているのに気づいて……!?
カスタムカー・ファイアーバードトランザムで、公道をかっ飛ばす高校生・久住諒(くじゅう・りょう)。そんなある日、小谷家の令嬢・奈々緒(ななお)の専属運転手である父親が病気で倒れ、代わりに諒が運転する事に。そして自分の父親に会うために高級レストランに向かっていた奈々緒だったが、その約束をいきなりキャンセルされて自暴自棄になり、運転手の諒へ遠くに行って死ぬと言い出して……!?
パプリカ小学校6年生のカカオは、両親が経営するコンビニ・コングルGoodで、日曜日にだけ開店する子供たちだけの店の店長を務めていた。彼は、相棒のコンビニロボット・ポテトトと共に、店に置いてある食品を使って、カレグラパン、地獄うどん、ポカポカオレンジなど、様々なコンビニグルメ、“コングル”を生み出す!手軽に作れるアイディア料理がたくさんつまったグルメマンガ!
新人警察官・大崎圭太(おおさき・けいた)と彼が配属された下町の社で祀られている土地神・蔵人(くらんど)が、協力してノッカーズ犯罪者を倒していくSFアクション。ノッカーズ犯罪が続発する東京で、そんな事件とは無縁と思われる下町の交番に配属された大崎圭太。しかしある日、そこの商店街にノッカーズ犯罪者が出現し、恐るべき力で先輩警察官を倒していく。そのパワーにおののく圭太の前に、神だと名乗る蔵人が現れて……!?
今は遠き明治の世、“真剣師”と呼ばれる将棋に命を賭ける男たちがいた――。小柄な体格のため、相撲部屋の弟子入りを断わられた駒田香介(こまだ・きょうすけ)。しかし、彼には誰にも負けたことのない将棋の腕があった!東京に敵はいないと天狗になっていた香介は、十二世名人・小野五平の弟子、綾小路氷吾(あやのこうじ・ひょうご)との対局で初めての敗北を喫する。その後も真剣師・能面の政(まさ)、文士・幸田露伴(こうだ・ろはん)らとの対局で敗北を重ね、プライドはズタズタにされる。そんな香介を世話したのは早指しのお龍(りゅう)とよばれる女真剣師だった……。流星のように駆け抜けた“ヤンケの香介”の物語が、今、始まる!※毎日コミュニケーションズ刊行のコミックス第1巻を分冊しております。
「おれの恋人はゲームだぜ~~っ!!」そう断言してはばからない少年がいる。勉強だけではなく、実は体育も苦手な石野あらし。しかし、コインを手にゲーム筺体に向かうとき、その天性の才能が目覚める!!類希なるカンと反射神経で、テレビゲームチャンピオンとなった石野あらし。そこへ自分のマイコンで開発した新型スペースインベーダーで大文字さとるが挑戦してきた!!UFOから降り注ぐ大量のビーム砲・ミラクルシャワーに、一度は敗れてしまうあらしだったが……!?連載前、読み切り作品として描かれた幻の第一話(すがやみつる先生、編集部、印刷所どこにも原稿が残っていないため)を収録し、いまあらしの伝説が始まる!!
人気スター・鮎沢錦(あゆざわ・にしき)は、テレビのスタジオで腹を空かせた子ども達と出会う。その後、5年前は大スターだったがすっかり落ちぶれた岸波六(きし・なみろく)が子ども達の父親だと知った鮎沢は、人気俳優“泣かせのターベ”にからかわれた波六を殴り飛ばし、自分の父親の屋台“突撃ラーメン”で子ども達と波六にラーメンを食べさせる。そして鮎沢を陥れようとするターベの子分は、不良達に“突撃ラーメン”を襲撃させるが……!?
海底で異変が起きている!?地球規模の危機に、深海探査船「くろふね」は日本海溝に向かうが、1万メートルの深海で遭遇した「ヘルメット党」の潜水艦によって破壊されてしまう……。「くろふね」に乗船していた沖博士の息子・ススムは、「くろがね」と共に海に消えた父と兄の遺志を継ぎ、二人が残した潜水艦「スーパー99(ナインナイン)」に搭乗する!なぜ「くろふね」は狙われたのか?「ヘルメット党」の目的は?「スーパー99」、今、出航のとき!松本零士が描く大海洋アクション!
悪を討つ戦神子(いくさみこ)・小春(こはる)と仲間達の活躍を描いた和風SFファンタジー。生まれてから15年、女しかいない社・一神殿から一歩も出ずに、悪の神霊・遊風稜(ゆせみ)を倒す戦神子として育てられてきた少女・小春は、男が見たいという一念から教育係・八歳(やつとせ)らの追跡をかわし、ついに外の世界への脱走に成功するのだが……!?
上村一夫の半生がモデルになっている自伝的な戦後史。艶やかなタッチや仄暗い鬱屈さというのは健在だが、同時に激動の時代にまだ姿のはっきりしない希望を追いかけたパワーのようなものも感じるので、読後感は悪くない。 物語は小学生から、青年期までが描かれている。 幼少期は、戦後半ば狂った大人たちに、純粋な子供(金太と銀子)の夢が儚く裏切られてしまう様子が情緒的に描かれている。金太が母の影を求めて、蛇女のところへいく話はやるせない悲しみのようなものを感じた。夕日に照らされているところは特に印象的。 戦後は金太が何者かになろうともがく姿が色々な人たちを通して描かれる。これは現代にも通じるテーマであると思うが、銀子との対比でそれがより鮮明に描かれていると思う。育ての親でもあり師匠的な存在でもある柳川大雲が終盤になるにつれて老成した魅力を持ってきて、この漫画を好きになった大きな要因でもある。 とても面白いので読んでほしい漫画