今ならアウトなサラリーマン仕事マンガ

一番下のコメントへ

小さい頃に祖父母の家で読んだ記憶がある。おそらく叔父が所有してたもので、当時のサラリーマンに対する世間のイメージがジェンダー観含めて色濃く反映されてるように思う。学歴を持て囃したり、学歴だけあっても駄目だよと言ってみたり、宴会芸を頑張ったり、(今ではギャグにならない)セクハラパワハラ当たり前の世界。現代的な感覚からするとパワーワード満載でTwitterにでも貼り付けて投稿したら数千RT稼げる気がする。やらないけど。

最初の方こそ極端だけど、読み進めるにつれてビジネスとアカデミックな世界との違いとか、仕事と恋愛とか、単純に割り切れない話が出てきて味わい深くなってくる。

ハジメハジメくんって、仕事中毒とか仕事至上主義ではなかったよね。
間違いなく仕事はまじめにやっていた。
そして出世欲とか給料アップ願望もないわけじゃなかった。
けれど野心とか野望とかは殆どない感じだった。
正義感の固まりでもないし、スチャラカ社員でもない。
正論を主張することもあれば怖気づいたり誘惑に負けそうになることもある。
苦労を楽しむほどの大人物でもない。

どちらかというと
おひとよしで苦労もするけれど、苦労が報われたり笑い話になることともあるっていう話が多かった感じ?

なので多少は「そんなに都合がよく解決しないだろ」って話もあったと思うが、ソレも含めて、サラリーマンが読んでリラックスできる漫画だったように思う。
ハラハラするような出世争いや企業戦争、24時間戦えますかみたいな仕事馬鹿賛美、そんな漫画じゃ、仕事に疲れたサラリーマンは読んで息抜きにならないでしょ、という漫画だったと思う。

確か最期も「出世して終わり」ではなかった。
それどころか連載終了後に後日譚みたいな短編で、
「いまは無職」みたいなエピソードもあったような。
その辺もふくめて、単なるサラリーマン賛歌ではないジワッと感じるなにかはあった。

関係ないけれど、コンタロウコンタロウ先生がよく描く
主人公達がなにかに驚いてズッコけるシーン。
これが好きだった。
大抵、相手に意外なことを言われて吉本新喜劇みたいにズッコけるのだけれど、
余分な動作を表す線や擬音なんか描いてなくて、
コケて両足が天井をむいていたり、腰砕けになっていまにも倒れそうなシーンが静止画みたいに描かれているやつ。
ベタな表現で大昔から今に至るまで数え切れないほどの漫画家が似たようなコマを書いているけれど、コンタロウ先生のかくズッコケはなぜだかみょうに好きで印象に残ってしまう(笑)。

「いっしょけんめい」なんて言葉あるのか、と思って辞書で調べた記憶があります。

確かに情けないとことか、人間臭さがちょうどいい気がします。正論だけではやっていけないし、悪いことばっかりでもない。

コメントする
reread
また読みたい
フォロー