9で割れ!!―昭和銀行田園支店」は矢口高雄先生が20代の頃ですが、こちらは子供時代の話です。

矢口先生って秋田県でも田舎の方の出身だったんですね。当時は日本のどこでもそうだったかもしれないけど、読み書き出来ない村人もたくさんいたそうです。しかし矢口先生のお母様は読書好きだったので子供達に読み聞かせてくれて、その中の一冊が自分にとって初めての漫画との出会いだと語られていました。この作品を読んで一番心に残ったのは、お母様の人柄の素晴らしさです。誰よりも働き者だからこそ日射病で倒れてしまったのに、舅から「怠け者」だと言われてしまうシーンには涙が出てきました…。そのことがきっかけで「俺は百姓にはならないぞ」という気持ちが芽生えたことで、銀行員になり、そして漫画家になったんですね。

娯楽のない生活を送っていた矢口少年にとって手塚治虫の漫画がどれだけセンセーショナルでかけがえのないものだったか、ということも全編を通して描かれていますが、雪道を5時間かけて歩いて本屋に漫画少年を買いに行った話なんて…これも泣かずには読めませんよ!!

矢口先生の作品は生まれ育った秋田県の豊かな自然を描いていますが、田舎臭さを感じず品があるのは、お母様と手塚先生の影響なんですね。

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ボクの手塚治虫

矢口先生の自伝的マンガです!

ボクの手塚治虫 矢口高雄
酒チャビン
酒チャビン

タイトルこそ「手塚治虫」と堂々と入ってますが、内容は作者である矢口先生の小学生時代を描いた自伝的マンガになります!!! 矢口先生は小学生時代に、メトロポリスやジャングル大帝などをリアルタイムで体験され、立派なヅカラーとしてご成長されたようなので、その話が結構入ってます。 わたしが本作品を手に取ったきっかけは「手塚治虫」の文字に惹かれたからだったので、最初はその内容に多少戸惑いました。だって矢口先生の話やねん。 ただ、読み進めていくうちに、すっかり矢口先生のマンガや、イキイキとしたキャラクターに魅了されてしまいました!!!お・おもしれえ。 内容も半分以上は手塚先生が関連するエピソードなので、タイトルが「ボクの手塚治虫」でも全然間違ってはないのですが、翻って考えてみると、他人の自伝的マンガのタイトルにまでなってしまう手塚先生の影響力に神々しさすら感じます。 手塚先生に関係ないエピソードも全部面白く、魅力的です!!この作品自体の面白さ、作中で描かれる手塚先生のマンガに対する姿勢、作中で手塚先生のマンガに一喜一憂する主人公が、三位一体となって「マンガ」というものの本来の魅力を改めて気づかせてくれます!!!! 正直バリ面白いので、もし私が権限を持ったとしたら重要文化財クラスの指定をすると思います。 矢口先生作品は、釣りキチ三平が子供の頃近所の大新飯店に置いてあったのくらいしか接点がなかったのですが、これを機に他の作品も含めて読み進めようと心に誓いました。まず三平が65巻あったので覚悟が試されますが、本作の主人公のように心からマンガを楽しみたいと思います。

ダイヤモンドの功罪

最新話で綾瀬川が覚醒したぞ!!

ダイヤモンドの功罪
かしこ
かしこ

最新話でついに!綾が覚醒をしましたね!エヴァで言うところの覚醒と同じ意味なので心配ではありますが、これから益々タイトル通りの「功罪」っぷりを発揮してくれることでしょう。 ということで単行本を読み返してみました。運動神経だけではなく、身体能力、そして頭脳と、スポーツをする為の全てに恵まれた小学5年生の綾瀬川。U12の日本代表でもエースに選ばれ、他の代表選手からも「俺の世代にはずっとコイツがいるんだ…」と恐れられる程の逸材っぷり。しかし綾瀬川の本心は只々みんなと楽しく野球がしたいだけ。そう、綾本人も自分の才能に傷ついているのです。でも誰もそれを知らない。いてもイガくらいかな? 私は野球に関して全くの無知なんですがそれでもハマるのは、これが「才能」の話だから。やはり圧倒的な才能は人を翻弄するんですよ!!恐ろしやです。 日本代表の並木監督があのまま綾の面倒を見てくれたらよかったけど、このまま足立フェニックスで限界まで投げ続けたらプロになる前に選手生命が絶たれそうで心配ですね。ストーリーの冒頭で何回か高校球児になった綾が出てくるけど「この試合で壊れてもいい…!」と言ってたのが気になる。それがどういう意味なのか。やけっぱちなんだろうか。今のところ理解者になりそうな人が大和しかいないけど、東京と大阪で距離もあるし、大和もプレイヤーになりたそうだし、どうなっちゃうんだろう…。 将来は大谷さんのようになってくれたらいいのにな〜と思うのも綾にとっては大きなお世話なんだよね。とにかくハッピーエンドであってくれ!!と願いながら読んでます。

ぼくのてづかおさむ
ボクの手塚治虫
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トキ <増補版>

トキ <増補版>

時代を超えた不朽の名作が復刊!! 学名ニッポニア・ニッポン。動物分類学上珍しい一属一種の鳥。かつて大空を飛び回っていたトキは乱獲の為激減。そんなトキの美しさに魅せられた父は、自分の娘をトキと名付けた。父が病魔に侵されたと知った父娘は村人から笑われようと、佐渡に渡りトキ保護センターへと向かった。命がけのそんな父を尊敬し、ともにトキを愛し続ける父娘が見たものは… 父娘の愛情とトキ繁殖へのひたむきな思いを描いた珠玉の名作、期待の復刊。幻の名作、蝶を通して父と息子の愛を描いた、単行本未収録の「愛蝶記」を併録。

おとこ道

おとこ道

妻が男児を出産した当日、相馬組組長・相馬銀次郎は殺し屋によって暗殺された。老博徒・毘沙門源造は、銀治郎の遺児である富士男を連れ、寒村に住み移った。小学生になった富士男は、有名な悪童として村人や教師から疎まれていた……。さまざまな人との出会い、葛藤。知る人ぞ知る名作と言われる、重厚な読み応えのある長編です。梶原一騎の、作家としての深い魅力を味わえます。

おとこ道

おとこ道

妻が男児を出産した当日、相馬組組長・相馬銀次郎は殺し屋によって暗殺された。老博徒・毘沙門源造は、銀治郎の遺児である富士男を連れ、寒村に住み移った。小学生になった富士男は、有名な悪童として村人や教師から疎まれていた……。さまざまな人との出会い、葛藤。知る人ぞ知る名作と言われる、重厚な読み応えのある長編です。梶原一騎の、作家としての深い魅力を味わえます。

マタギ列伝《合本版》

マタギ列伝《合本版》

【合本版…『マタギ列伝』1巻~3巻までの3冊分を収録した《プチ大人買い》シリーズ】《作品内容》厳しい大自然と、人間たちの強い意志が相争う東北地方。どこまでも連なる奥羽の山々に、今するどい銃声が響きわたった。使い込んだ銃を担ぎ、深い知識と技で獲物を仕留める彼らこそ、「マタギ」と呼ばれる狩人集団だ。うつろう季節と共に生きるこの者たちには、自然は好敵手であると同時に無二の友人。彼らの目をとおし語られる物語は、どれも豊潤な山野の香りに満ちている。「野いちご落とし」の異名をとる青年マタギ三四郎や、禁忌をおかした速射の達人・猿丸など、どの人物もつわもの揃い。名マタギたちの活躍をつづった感動の名作、合本版:第1巻(全2巻)! ※単巻、他合本シリーズとの重複購入にご注意ください※

マタギ列伝【大合本版】

マタギ列伝【大合本版】

【大合本版…『マタギ列伝』1巻~5巻までの全巻を収録した大ボリュームシリーズ】《作品内容》厳しい大自然と、人間たちの強い意志が相争う東北地方。どこまでも連なる奥羽の山々に、今するどい銃声が響きわたった。使い込んだ銃を担ぎ、深い知識と技で獲物を仕留める彼らこそ、「マタギ」と呼ばれる狩人集団だ。うつろう季節と共に生きるこの者たちには、自然は好敵手であると同時に無二の友人。彼らの目をとおし語られる物語は、どれも豊潤な山野の香りに満ちている。「野いちご落とし」の異名をとる青年マタギ三四郎や、禁忌をおかした速射の達人・猿丸など、どの人物もつわもの揃い。名マタギたちの活躍をつづった感動の名作、大合本版:全巻収録! ※単巻、他合本シリーズとの重複購入にご注意ください※

マタギ【大合本版】

マタギ【大合本版】

【大合本版…『マタギ』1巻~4巻までの全巻を収録した大ボリュームシリーズ】《作品内容》東北地方のど真ん中をはしる奥羽山脈。その山脈の襞深く、熊掌を求めて分け入る狩りの一団があった…。人はこの男たちを《マタギ》と呼んだ。マタギの里・阿仁にはレッチュウと呼ばれる狩り集団があり、その中でも《雷レッチュウ》を束ねる「転び射ちの辰五郎」の異名を持つ長・辰五郎は百戦錬磨のマタギであった。複数の異名を持つマタギのなかで、「野いちご落としの三四郎」の異名を持つ三四郎は最年少でありながらレッチュウの実力者として成長していた。そんな中、熊に襲われた村を救うため、阿仁から派遣させられたのは三四郎であった! 矢口高雄先生がお贈りする大自然の中に生きる人々、そして生命をテーマにした壮大な物語。第五回日本漫画家協会賞大賞受賞作、大合本版:全巻収録! ※単巻、他合本シリーズとの重複購入にご注意ください※

おらが村【大合本版】

おらが村【大合本版】

【大合本版…『おらが村』1巻~4巻までの全巻を収録した大ボリュームシリーズ】《作品内容》奥羽山脈がそびえる東北地方の片隅に、その村はある。人口はわずかに四十戸たらず、店は雑貨屋が一軒っきりで、鉄道もなく医者もいない。おまけに冬になれば雪に閉ざされてしまう辺ぴな土地……。しかし、ここは「おらが村」。代々営んできた暮らしがあり、深みのある人生がある。都会人が忘れてしまった「故郷」の鼓動、そして生活……矢口高雄先生が描くライフワーク的作品であり極上のヒューマン・ドラマシリーズ、ここに堂々の開幕! 村会議員・高山政太郎とその家族を中心にすえ、大小さまざまな事件がつづられる。クマ撃ちの武勇伝や、キツネ憑き騒動、ハタハタ談義で解決するもめ事、等々。それぞれの局面で政太郎はおうように構え、ときにはジッと沈黙して「おらが村」の来し方行く末に思いをはせるのだった。大合本版:全巻収録! ※単巻、他合本シリーズとの重複購入にご注意ください※

新・おらが村【大合本版】

新・おらが村【大合本版】

【大合本版…『新・おらが村』1巻~4巻までの全巻を収録した大ボリュームシリーズ】《作品内容》ボク、太平とミズナとパパがこの村へ越してきたのは2年前のこと。それまでは東京で暮らしてたんだけど、とつぜんパパが「田舎に帰って農業をやる」なんて言いだして、こんなことになってしまったわけで…。秋田県日暮村でかつて盛んに作られていた《日暮れカブ》。いまや作り手もいなくなり絶滅してしまった!? 太平の父・良平とその友・政信は、幻の《日暮れカブ》復活に挑戦を始めた。まずは《種》だが…誰も持っていない!? 幻の《日暮れカブ》の復活の前途は多難であった…。矢口高雄先生ご自身の経験を元に描かれた自然とそこに住む人々、そして現代の農村が抱える問題をもクローズアップしたヒューマンドラマ《おらが村》の新シリーズ、大合本版:全巻収録! ※単巻、他合本シリーズとの重複購入にご注意ください※

激濤【大合本版】

激濤【大合本版】

【大合本版…『激濤』1巻~4巻までの全巻を収録した大ボリュームシリーズ】《作品内容》この日の男鹿半島は絶好の釣り日和。杉村真のターゲットは、シーズンのウミタナゴ。絶好のポイント……のはずが、1匹ヒットしたきり、まったくアタリがなくなった。崖上に広がる牧場には牛が1頭も見当たらない。正午。そのとき大地が揺れた!! 長い長い揺れのあと、海面が2メートルは下がった。満潮は1時のはずなのに、潮がどんどん引いていく。水平線に広がる白い線と押し寄せてくる轟音。その刹那、杉村の目の前に巨大な波の壁が立ちはだかった!! 1983年5月26日正午。日本海中部沖地震。マグニチュード7.7、震度5。地震直後の大津波により104名もの尊い命が失われた。その中には12名の釣り人がいた。この物語は、被害者の綿密な調査を通し、釣り人であり漫画家の矢口高雄が、自然の厳しさと生命の尊さを真正面から描き出した鎮魂歌、大合本版:全巻収録! ※単巻、他合本シリーズとの重複購入にご注意ください※

釣りバカたち《合本版》

釣りバカたち《合本版》

【合本版…『釣りバカたち』1巻~3巻までの3冊分を収録した《プチ大人買い》シリーズ】《作品内容》「グググッー!!」と竿に伝わる魚信、躍乱する銀鱗をこの手にするまでのわずかなプロセス。スポーツ、あるいはレジャーとして釣りを楽しむ人は1千万人とも言われ、そのプロセスには《特異な魅力》があるとされている。主人公の田中は地方銀行に勤める大の釣りバカ。自称《ヘラブナが恋人》というほどの釣りマニア。きっかけは地元の薬局で、釣りバカたちに釣りに勧誘されたことから始まる。…初めて竿をもった田中が感じた釣りの醍醐味、釣りのことがもう頭から離れない。だれが言おうとコレだけはやめられない! 全国の釣りバカたち必読!! 思わず、ウンウンと共感するストーリー、『釣りキチ三平』でおなじみの釣り漫画のカリスマ、矢口高雄先生が描く圧倒的ボリュームの合本版:第1巻(全2巻)! ※単巻、他合本シリーズとの重複購入にご注意ください※

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