甲子園…それは高校球児たち憧れの聖地。ベンチ入りすら出来ずに最後の夏を過ごしていたマモル。マモルは、地方大会決勝で内角に球が投げられなくなったエースのため、ひたすらバッターボックスに立たされることになり、モルモットのモルという屈辱的なあだ名まで付けられてしまう。そのかいあって最後の夏にベンチ入りを果たしたマモルは最終回バッターボックスに立つことになった。その時、監督がマモルに出した指令とは…。「モル」他4編を収録した短編集。
“股旅ウエスタン”、“京都と幕末”、“博徒・侠客”などについてのほか、京都太秦撮影所での時代劇のチョイ役体験を含む自伝的コミックエッセイ12本を収録。『斬鬼』誌ほかで2000年から2002年まで連載されたみなもと太郎の青春記!
起倒流柔術家・柳秋水は日本講道館柔道の創始者・嘉納治五郎に挑戦し敗れた無念を一人息子・勘九郎に託した。それからくる日もくる日も秋水と勘九郎の激烈な稽古が始まった。過酷な修練は勘九郎が19歳になるまで続いた。その後、秋水の命に従い、勘九郎は郷里の九州・小倉から東京へ。起倒流師範・松柴久三を訪ねるため上京した日は明治38年6月×日…おりしも日露戦争の勝利祝賀に沸き返る日であった。明治から昭和にかけての激動の世相を背景に勘太郎、勘太郎、勘一、勘平の柔道一家・柳家4代、足掛け100年余りの歴史を描いた壮大な大河ドラマである。1970年から「漫画アクション」(双葉社)に連載された柔侠伝シリーズの1作目。
風間英樹の極道としての第一歩は、三の宮の彫師、彫政を訪ねた時から始まった…。時に昭和33年4月、18歳の春、旅に出て1年…。芝居映画に見る「任侠道」には程遠い過酷な現代の任侠の表裏を直視せねばなかった。盃一つに秘められた男たちの侠気を謳う最高傑作。
悪名高い不良中・木曽中学校に転校してきた赤城忠治は、ケンカの強い元気な少年。クラスメイトから、その強さを見込まれ、いじめグループの番長連合退治を頼まれる。一度は断ったものの、彼らの行動を見るに見かねて全員を叩きのめす。やがて事態は収束に向かい始めるが、彼らの背景に居る黒幕・影の大番長が現われ―――。
長年の苦労の末に今井藩の剣術指南役に任命され絶頂にあった鮎川井左衛門だが、それから数年後、仕えていた今井藩は取り潰しになり、仕官先を求めて江戸に出るも誰にも雇われないままで妻子に負担を強いていた。大金を用立てした金貸しは、今流行りの商売そば屋をすることを提案するが、武士にこだわる井左衛門は首を縦にふらないでいた。しかし娘の死をきっかけに…。本当に大事なことは何か、生きることとは何か。笠太郎が送るヒューマンドラマ。
パチンコ・競輪・麻雀・女……そのどれもに異常なまでの探求心と執念深さを見せる甚一。自らを「知的中産階級」と位置づける彼は、しんどい思いをして働いた給料をギャンブルにぶち込む者を「低額所得者共」と切り捨て、あくまで生産的な事だけを行い勝負に勝つのをモットーとしている。今日も甚一はパチンコ店に繰り出し、入念な下調べの元導き出した「当たりの台」で勝負を仕掛けるのだったが……? 愛すべきギャンブラー・甚一とその弟分・安らが織りなす青春グラフィティ!
1984年(昭和59年)8月13日――御山の上空を飛行していた旅客機が何らかのトラブルにより墜落、乗員乗客519名が死亡・生存者3名という悲惨な事故があった。しかし実際にはこの事故の生存者は4人目がいた! 事故発生の際に上空から投げ出された赤子が山の木に引っ掛かり、ほぼ無傷の状態で山猿に救われその後法師様に育てられ…16年後、赤子だった「タケル」は山で武術を学んでより強い相手を求め下界へと下りて行くのだが……! 下界に降り立ったタケルに様々な苦難がふりかかる!! アクションヒューマンドラマ作!!
他界した祖母の思いを胸に秘め、航海士となった鳥越領市。早速、先輩から航海士としての洗礼を浴びるが船内では二つの派閥が天国と地獄の待遇をかけて熾烈な争いが繰り広げられていた。同じ船員同士で争うことに納得いかない領市だったが、そんな時、船の進行先で突如戦争が始まる。戦争状態の危険な水域に進行するかどうか瀬戸際に立たされる船員たち。バラバラになりかけた彼らに領市がある策を投じる!果たして領市たちの行く末は!? 正義感に燃える熱血漢の主人公、領市の奮闘を描くヒューマンドラマの傑作!
僕がどんなきっかけでプロ・レスリングの世界に入り、どのような努力を重ねてきたか知らない方が大部分だと思います。その中には汗と涙の苦しい経験がたくさんあります。それでもあえて僕の半生を漫画化したのはマットの上の華々しい戦いの陰に厳しい人生の戦いがあった事を一人でも多くのファンに知ってもらいたかったからです。この漫画がこれからを生きていく若い人達への励みとなるならば、これに勝る喜びはありません。(馬場選手の言葉、作中より一部抜粋)ケガのためプロレスラーに転向した馬場。だが強豪ひしめくリングに立ち向かう彼を待ち受けるのは……。国民的ヒーロー、ジャイアント馬場の半生を描いたノンフィクションコミック!
ぶらり気ままに全国一人旅を続ける魁日本海(さきがけ・にほんかい)。今日もベンチで野宿中に、その極太の極楽棒を見て声をかけてきた女子大生の大肥沈子(おおごえちんこ)の部屋へ。一戦交えてみてその大声に驚きながらも、一宿の恩に感謝する日本海。そして一週間後、沈子から女子大のクリスマスパーティーに誘われるが、極楽棒を女子大生たちから狙われ……!? 全国津々浦々を旅して日本縦断、いろんな女性とハメ行脚。おバカ全開のエロチックロードコメディ!
「おいら、プロゴルファーになりたかとです! ロールスロイスに乗りたかとです! JCBのゴールドカード持ちたかとです!」プロゴルファー・中津信長の前に突然現れた太っちょ少年・山鹿一発(やまが いっぱつ)は宣言する。ゴルフよりも相撲部屋の方が向いてそうな体型である一発の願いを無謀だと断る信長。しかし気絶した際に何でも言う事をきいてしまうという信長の悪い癖を利用し、ちゃっかり弟子入りを果たす一発。翌日、カントリークラブの朝礼で「信長プロを5年で追い抜きますたい。俺のライバルはジャンボ尾崎ばい!」と言い放ちメンバーからも顰蹙を買ってしまう…。
昭和17年…南太平洋では毎日のように激しい空海戦が行われていた。大空は血で染められ0戦は華々しい戦果をあげていた。生と死の境目の戦場で平和を願う少年パイロット東隼人(あずまはやと)は愛機・黒ワシ号で手柄をあげていた。そしてある日戦闘を終え基地に帰ると、軍の作戦司令で日本の厚木基地に帰れとの命令が下る…「敵機たくさん撃墜してるのになぜ!?」と、疑問を抱きながら日本に向かい厚木基地に着くと…各地の0戦隊の優秀なパイロット35名が集結していた! そしてこの35名を精鋭部隊にするべく鬼大尉こと宮本隊長により地獄のような特訓が始まるのであった…。隼人の0戦での活躍仲間との絆を描いた戦争ヒューマンドラマ作品!
戦闘機ものの雄『0戦はやと』
山和証券人事部・野村。彼は男が一度は憧れるであろう能力を持っている! それは……透視能力(スケベ系)! 女性の服を透かして裸を見られるのだ!! そんな野村が、自社の女子社員を連れて寿司屋に。すると隣の席のおやじ(神田)が、連れの女子社員をジロジロと見ている……? なんと、隣の席の神田も透視能力者(スケベ系)だった!! 見られた仕返しに、野村も神田の連れを透視! ……透視能力合戦がはじまる!! ほかにも、ハッピーカンパニーで起こる様々な出来事を、個性的なキャラと共に描いた不朽のギャグマンガ!!
ザ・ハッピーコミック
無実を主張しながらも認められず死刑の判決を言い渡された囚人・諸橋悦子。ついに死刑執行の日を迎えた彼女は執行の瞬間、過去の記憶が走馬灯で流れ、息子の名を叫ぶ…。刑は執行されたが、彼女はまだ生きていた。そして謎の男に、これから顔・名前・戸籍、全てを変えて別人として生かしてやると告げられる。その条件は「殺人」をすること――。断れば「死」だが、承諾すれば5年後に息子に会わせてやるという。悦子は息子に会いたい一心で「桐原冴子」として謎の組織の殺し屋となっていく…。
1394年(明徳五年)元旦。後小松天皇の子が産まれた。天皇が願ってやまなかった男の子は、千菊丸と名付けられた。しかし産んだ母は南朝出身であったがために追われた身で、千菊丸は六歳にして自身の命を守るために出家せなければならなかった。周建という僧名をつけられ新たなる人生を歩み始めた千菊丸は、仏道に励み、ひたすら純粋禅を求め、真の師・謙翁宗為と出会う…。正長の一揆、応仁の乱が続く地獄の季節を生きた僧「一休」の、風狂三昧・破戒無慚の生涯を描く一大絵巻!!
198X年夏、日本武道館はまさに超過激な興奮の渦に巻きこまれていた! 全日本プロレスと新日本プロレス初の合同興行が行われていたのである。この日、会場に入りきれず武道館を取り巻いたお客だけでも一万人はゆうに越えた。テレビでも日本テレビ・テレビ朝日による特別同時中継が行われ、その視聴率は共に40%を越えるだろうと言われている。今、まさしくプロレスは日本においてその人気を不動のものにしたと言っても過言ではないだろう! しかしその様子を獲物を狙うような鋭い目つきで見ている者達がいることを、馬場も猪木も、日本のプロレスファン達も気づいてはいなかったのである……あの伝説のプロレスマンガが電子書籍に登場!!
コンビニ・チェーンには加盟店と本社とのパイプ役になって運営のノウハウを指導する社員がいる。コンビニ『スカイボックス』では、その社員を「ショップ・リード」と呼ぶ。グループ会長の肝煎りで派遣された新人ショップ・リード、瀬尾航太郎。だが上司であるブロックマネージャー・戸田公康は自らの地位を守るため航太郎の仕事をあの手この手で妨害する。そんな妨害にもめげず航太郎は今日も売り上げ向上のため、そして売り上げで伸び悩む加盟店を助けるため奔走するのだが……。原作者・末田雄一郎氏のコンビニ店長時代こぼれ話「コンビニつれづれ物語」も収録、さらに「SHOP LEAD航太郎」シリーズを完全収録したコンビニ奮闘記コミック完全版ついに登場!
マンガでわかる、古典入門! 時代劇画家・とみ新蔵が古典の名作「源氏物語」を緻密で卓越した作画技術で、美麗かつ妖艶にマンガ化しました。「源氏物語」とは平安時代の中頃に紫式部が創作した日本が世界に誇る長編物語であり、容姿、才能などを兼ね備えた主人公の光源氏を通して、恋愛、栄光、没落、権力闘争など、平安時代の貴族社会が描かれています。マンガで簡単に日本古典文学の最高傑作「源氏物語」の世界に浸ることができます。
主人公・銀崎竜次は凄腕の盤面師だ。盤面師とはパチプロにしてパチプロにあらず、釘師にして釘師にあらず、盤面を挟んで、裏と表、両面で生きる男のことである。銀崎は、亡き父の仇である日本屈指の総合遊戯産業会社「黒遊会」への復讐を果たすべく全国各地のホールを渡り歩く! 荒唐無稽でファンタスティックなパチンコ技が多数登場する、パチンコ漫画の金字塔がいよいよ電子書籍にて復刊!
新宿は歌舞伎町で知る人ぞ知る小料理屋を営む料理人・鬼神半次郎。料理の腕前は一級品で、常日頃から客に「こんな小さな店にはもったいない腕」と言われる職人だ。しかし…それは彼の表の顔。半次郎の真の姿は、新宿の悪党どもを文字通り「料理」してしまう、必殺仕置人なのである! 半次郎の店には悩みを抱えた多種多様な客が舞い込んでくる。金に物を言わせて関係を迫る生臭坊主に付きまとわれる美女、性根の腐ったヒモに騙されて風俗で働く若い娘…半次郎の包丁が夜に光り、悪を裁く!!
「買ってやってもいいぜ、ただしお前の身体ごとだ」。太平洋戦争からひとり生還した猪狩功(いかりいさお)は殺伐とした焼け野原で生きるため、2人の孤児と闇市で商品を販売中、怪しい男・衣笠と出会う。大金と引き換えに、米軍の物資を横流しするという死と隣合わせの仕事をするが…。今、この東京に一番大事なものは食料と物資だ。その確保のため正式な流通業を始める。先がどうなるかわからない。この混乱の時代をどう生きるか。何もないところから巨大な店舗を各地に切り開いていく創業社長物語。
「セックスピンチヒッター」というセックスが弱い男に変わって、妻や恋人とエッチをして満足をさせる商売をする浮世丸金介は、江戸の昔から伝わる性忍・陽賀流の十九代目。ある日、父から秘伝を書きつづりし奥義書「五淫の書」を見せられる。しかしその半分は宿敵・陰賀流の手により奪われていたのだった。残りの半分をも奪おうと陰賀流の刺客が金介の前に現れる。その刺客は美しい白肌に大きな乳房が魅力的なくノ一で、金介にセックス勝負を挑んで来たのだが…!? 性忍法を駆使した浮世丸金介の活躍を描く、大人のためのセクシーコメディーの傑作!
ただひと振りの刀のために己の全知全能を傾け日一日と命をすり減らす刀鍛冶。試し斬りの罪人の恨み顔が頭を離れない幻山は、それ以来、狂ったように鍛冶場へ籠もり昼夜をとわず鎚をふるっていた。自分の腕を斬り、その血と殺した妻の血を刀に吸わせ、女の血を求める怨念の魔刀を命と引き換えに誕生させるが、災いを及ぼす魔刀だと言われ潰されそうになってしまう。こうして幻山の息子、相馬佐一郎の奇妙な旅は始まった。
前から気になってたけど読めていなかったので読んだが予想以上によかった。正直第一話の「モル」を読んだ時点から最終巻まで一気に読んだ。甲子園を目指す高校生の葛藤や、部活動としての野球、甲子園を目指す監督などのまさにそれぞれの甲子園を題材にした短編集だった。第4話の「悪夢」が特によかった。