毎読新聞高知支局に配属された無類の釣り好き、諸積ワタルは四万十川で川漁師の源と知り合い、数年ぶりに現れた四万十川の主である幻の大魚アカメのドンと遭遇する。その魅力に憑りつかれたワタルはドンを追い続ける源に弟子入りを志願し源の孫、民とドンを探すことに。ある日ドンを追う釣り師たちの前にドンが現れ、その話は瞬く間に広がっていき次から次へと金目当ての釣り師たちが四万十川に集結する。アカメが絶滅種となることを危惧していた釣具店を営むタオカはワタルと民にドンを釣り上げて水族館に保護することを依頼。3人はドンを釣り保護すべく四万十川へ向かうが……。人情と自然保護を描いたヒューマンドラマの秀作!
慶応四年(1968年)戊辰戦争は東北に拡大。四月「奥羽列藩同盟」が結成されるもわずか三ヶ月で崩壊。八月、ついに会津戦争へと突入した…。沖田総司にそっくりな薩摩藩士・堀竜之進は、ひょんな事から新撰組隊員らと出会い、入隊を誘われる。沖田を敬愛する新撰組隊員・市村鉄之助は、冷徹な目を持つ堀に疑いを抱く。実は堀の目的は、京都で自身の兄・堀左馬之助を殺害したとされる新撰組副長・土方歳三に報復する事だった。仙台に渡った堀は遂に兄の仇・土方歳三と顔を合わせる…!戊辰戦争時の動乱の世を、土方歳三を中心に描いた名作。
生まれて数か月の間、オオカミに育てられたという特異な秘密を持っている少年・野生命知狼(やおいちろう)は、その生まれながらの“血”によって天才的なファミコンの腕を持っていた。そんなファミコンの素質に目を付けた剛田コンツェルン社長は、命知狼をマスコットボーイとして利用し業界トップに躍り出るべく彼の乳母であるオオカミのミツを誘拐。返して欲しければ剛田ファミコン道場の門下生・堂円寺とのゲーム対決で勝利しろと言う…。体の弱ったミツを救うため、闘いに挑む事を決意する命知狼だった…!!
山松ゆうきち、五十六才、職業・漫画家。仕事が減り大好きなギャンブルにも思うように行けなくなった彼は、ある日、インドには漫画がないと聞いて一念発起! 「無いものは売れるに決まっている。インドへ行って漫画本を出すぞおー」と単身インドへ!! 目標はインドで漫画本を作って大儲けすること…だが、言葉が全く分からず、空港からホテルに行くまでも一苦労。ホテルのボーイとやりあい、物乞いの少女に心悩ませ、オートリクシャの運転手に翻弄され…インドで漫画を出して大儲けするプロジェクトははたして成功するのか!? そもそも実現できるのか!? 作者が体当たりで挑んだ波乱万丈・唯一無二のインド体験エッセイ漫画!
冴えない少年「田村宗一」彼は顔が悪い・頭が弱い・力が無いと周の人間に思われて日々を過ごしていた。そんなある日、いつも通り通学中の満員電車でバランスを崩した拍子に前にいた2年A組川島杏子の体に当たってしまう。学校に着きしばらくすると、女子の集団に囲まれ「杏子に触れるな!」と殴られるが宗一は何も言い返せないまま……。そんな宗一と似た性格・境遇の仲間と出会い互いに強くなることを約束するのだが……。冴えない少年達の成長・青春・事件を描いたヒューマンドラマ作品!
草も木もない四角いジャングルに、あるのは男の血のロマン…。梶原一騎の原作による「異種格闘技世界一は誰なのか」を描いた格闘技コミック!アントニオ猪木、マーシャルアーツチャンピオンのベニー・ユキーデ、熊殺しのウイリー・ウイリアムス、極真空手創始者・大山倍達、格闘技の鬼・黒崎健時…実在する格闘家が多数登場する、格闘技ファンなら大興奮間違いなしの一作!ラスベガスで空手道場を開いた兄・壮介が半年前から連絡を絶ってしまった。兄を捜しにやってきた赤星潮はベニー・ユキーデと出会い、彼を倒すためボクサーと覆面レスラーという、二つの顔で修行に励むのだった。
板垣元首相の直属で、殺人許可証を持つ男「牙」と闇の仕置き人「ブラックエンジェルズ雪藤」。立場や方法は違えども、「殺人」を宿命とする伝説の二人が巨大な悪の組織に立ち向かう。名作同士が合体し、新たな超伝説が、今ここに誕生!!
航空自衛隊百里飛行場に所属するファントムIIのパイロット・神田鉄雄と、三沢飛行場に所属するナビゲーター・栗原宏美。二人はそれぞれ凄腕の航空自衛官だが、その性格が災いし基地の問題児として周囲から厄介者扱いされていた。百里基地司令・太田は、神田に対抗させるため栗原を百里に転属させる。二人は反発し合うものの互いの技量を認めて意気投合し、680号機の専属パイロットとして成長していく……。「エリア88」と並ぶ新谷かおる代表作。原作者・史村翔の自衛官時代の職務経験を踏まえて描かれる生き生きしたヒューマン・ドラマの傑作!
タイニー・ロウはラオス解放軍第四師団第十二中隊所属の少女兵士。日本人の父親とラオス人の母親の間に生まれたタイニーは、まだ17歳ながら凄腕としてその名を知られる狙撃手(スナイパー)だ。ある日、タイニーたちの駐屯するムアンロア基地が政府軍のヘリコプター部隊に奇襲攻撃を受ける。基地は壊滅し、たった一人の肉親だった兄も無残な屍に…。解放軍を裏切り敵に情報を漏らしたのは、高岡、猪股、藤堂の、三人の日本人傭兵。戦場ではタイニーの命を救ってくれたこともある三人だが、ラオスとの麻薬ルートを開拓したい日本のヤクザからの莫大な報酬に目がくらみ仲間を売ったのだ。解放軍司令部の命令により、タイニーは帰国した三人を追って、亡き父の母国でもある日本へと向かうことに――。新宿を舞台に、凄腕スナイパーの少女と、ヤクザ、中国マフィア、そして傭兵たちが入り混じっての壮絶な戦いが幕を開ける!
イタリア・モナコでF1のフリー走行が行われていた。そこには神の申し子と言われるA・セナやN・マンセルといった有名な凄腕ドライバー達が多く参加していた。その最中、A・セナやN・マンセルの後ろにピタリとつけ挑発する謎のテストドライバーが現れた! 各チームが「いったい誰なんだ!」と動揺する中、フリー走行で本気の勝負ではないとはいえトンネル内のインから一気に抜き去る! この命知らずな走行をする謎のドライバーの名は『八百 萬』。そして萬は「F1なんてガキの遊びさ」と言うが…。突如F1界に現れた日本人ドライバーの彼はいったい何者なのか…!? 本能で走るレーシングドライバー八百萬の活躍を描く!
アイスドールのあだ名を持つ美貌の心療科医師・氷室レイカの、心を病んだ人々を救いあげるための闘いを描く。歌手の森中ミーナが、手首を切って自殺未遂を図った。レイカのいる城南大学付属病院に入院するが、病室を抜け出してまた屋上から飛び降りようとする。ミーナがメッセージ型の自殺願望だと見抜いたレイカは、一緒に飛び降りる振りをしてミーナに助けさせる。そしてそれからが治療…。冷静沈着で、身を挺しても人の心の闇を拓く診療女医の活躍を描く傑作。「救いの手」以下「絶望の逃走」「エディプスの刃」「背徳のヴィーナス」「仮面の女」「精神的外傷の薬」「白昼の凶行」「カインの末裔」そして「レイカの心理テスト」を収録。
青松学園高等学校野球部はかつて名門校だったというプライドに縛られ、前時代的な伝統にしがみつくばかりで監督のなり手もいなかった。毎年、3年生のひとりが監督とは名ばかりの雑用係をつとめていたが、今年の3年生は大人しい2年生・木戸ひろしを監督に任命。誰もやりたがらない雑用係を後輩に押し付けたのである。しかし使命に燃えた木戸は、青松野球部を強くするための革命に乗り出し、主導権をめぐって3年生対1・2年生での試合をする事になったのだった…! 夏の地区予選を目前にして、果たして旧名門校は這い上がれるのか!?
ちば一族 伝統の特訓の嵐
男子高校生・高村徹は、母の長期入院と大学受験のため遠い親戚にあたる女子高生・朔本真奈美の家に居候中。大人しく清楚で優しい真奈美は、その可愛さ故に一部の女子から嫌がらせを受けていた。ある日、体育館裏でクラスメイトの緒形千晃らからリンチを受け、パンツを脱がされるという屈辱的な仕打ちを受けた真奈美は徹の呼びかけにより覚醒。いじめっ子達をコテンパンにやっつけてしまった。なんと真奈美は二重人格であり、ヘビーで破天荒なもう一つの人格「ナミ」が存在するのだという! しかも真奈美自身は「ナミ」の存在に全く気付いていなくて…!? なぜかモテる徹を囲み、美女たちの熱い恋のバトルが燃え上る新感覚ラブコメ!
※本作は、『花板虹子』(全10巻・実業之日本社刊)に単行本未収録の95話分を追加収録し再編集した合冊版です。料亭・藤乃家の板長が亡くなって三か月…今日、新しい板長、つまり花板がやって来たのだが、旦那さんが連れてきたのはなんと女の板長だった!! その名は清水虹子。見た目は何とも冴えないメガネの小娘という感じ…。「板場ちゅうのは男のもんだ!」「あんな小娘にアゴでこき使われるなんてごめんだ!」「女に気の利いた料理などできっこねぇ!」板場の料理人達は、女が板長になるという事実に猛反発。特に次期板長と言われていた桜井は板場をボイコット。不穏な日々が続く中、室井が虹子にフグのおろしで勝負を挑んできた。しかも室井が勝ったら、虹子は板場を出ていくというルールで…!!
時は元和の頃、未だ徳川の時代も盤石になる以前。孫娘の和子姫を天皇のもとへ入内させることが、老家康最後の悲願であった。しかしまだ姫は齢八つ。病に臥せっていた家康は悲願達成を見ぬまま、この世を去る。一方その頃、家康の計画を未然に防ぐべく、京の公家たちが和子姫の命を狙い、刺客を差し向けていた。姫の乗った籠に凶刃が迫る…その時! 武士が一人、迅雷のごとく駆けつけ、群がる刺客を全て切り伏せたのだ! その名も家康公直参・片乞三郎信綱。天下無双にして、姫を守るために命を賭した男の、真の忠義と愛を描いた傑作長編!!
高校サッカー界のエース・紅闘志也は、親善試合で訪れたバンコックの地で突如キックボクシングへの転向を発表!! それは195勝不敗オールKOという超人記録を持つミドル級チャンピオン・ガルーダの強さに魅了されてしまったからなのだ!! 紅の灼熱の人生が幕を開ける!!
殺人課の黒人刑事・マグローと、全身傷だらけの謎の老人・マーカスのタッグが様々な難事件に挑む!! しかもマーカスはかつて江戸を震撼させた十手者“かみそり半蔵”で、今は既に90歳を超えてるだって……!?
色が黒く一緒にいる事から、磯ガラスと呼ばれている釣りの子天狗(子供達)の話である。その釣り場には決まりがあり、子天狗達は少しでもいい場所で釣りたいと日々大物を狙いにいくのであった。他5話収録。
「人間とは決して一人だけのところでは生きられない、しかし産まれてから死ぬまで独りである…」(あとがきより)著者の人生哲学が静かにしみる、傑作4コマ漫画。
田中としお(愛称・トーボ)は動物や植物と話の出来る不思議な少年。そんなトーボ君に興味をもった同級生のユリ子ちゃん。誕生日パーティーに呼ばれて不思議な力を披露し人気者になっていく。同級生や動物たちとの生活を通し不思議な力を使いながら徐々に心を開いていく。
山奥の更に奥の山小屋に祖父と二人で住んでいる太一の家にボクサーが合宿にやって来た。ボクサー達の影響をうけた太一少年は学校を出たらボクサーになる事を決意するのであった。
新婚旅行から帰ったばかりの空港で喧嘩する、武田瑞樹と明日香の夫婦。完全に明日香を怒らせてしまった武田は、離婚を覚悟。明日香は武田の勤める会社の社長令嬢のため、武田は会社へも辞表を提出し、『MENinSILK』のホストとなることに!『ジ・ゴ・ロ』の跡を受けた新シリーズ!
釣りと人情、環境保護の視点のバランスが見事です。川を知るとはどういうことか。川釣りの奥深さを通して、人間にとって大切なことは何かを教えてくれているように思います。 1997年頃の作品で、青柳裕介先生の後期の作品という位置づけになるかと思います。代表作「土佐の一本釣り」が有名ですが、自分は「川歌」から入りましたので、海よりも「川の人」というイメージがあります。この漫画も、生まれ故郷の四万十川の美しさを漫画で残すために描かれたのだと思います。 自分は川釣りの経験が少しある程度で釣りには詳しくないものの、清流を描いた物語や、環境保護を扱った作品が好きなので、この「四万十川」はいつか読んでみたい…と思っていたところ、電子書籍で復刻されたので嬉しい限りです。 補足ですが、3巻に「突堤の帝王」という釣り漫画の読切が収録されています。 こちらは釣り趣味に寄った話なので、釣りに興味がないとやや退屈するかもしれません。