1394年(明徳五年)元旦。後小松天皇の子が産まれた。天皇が願ってやまなかった男の子は、千菊丸と名付けられた。しかし産んだ母は南朝出身であったがために追われた身で、千菊丸は六歳にして自身の命を守るために出家せなければならなかった。周建という僧名をつけられ新たなる人生を歩み始めた千菊丸は、仏道に励み、ひたすら純粋禅を求め、真の師・謙翁宗為と出会う…。正長の一揆、応仁の乱が続く地獄の季節を生きた僧「一休」の、風狂三昧・破戒無慚の生涯を描く一大絵巻!!
1394年(明徳五年)元旦。後小松天皇の子が産まれた。天皇が願ってやまなかった男の子は、千菊丸と名付けられた。しかし産んだ母は南朝出身であったがために追われた身で、千菊丸は六歳にして自身の命を守るために出家せなければならなかった。周建という僧名をつけられ新たなる人生を歩み始めた千菊丸は、仏道に励み、ひたすら純粋禅を求め、真の師・謙翁宗為と出会う…。正長の一揆、応仁の乱が続く地獄の季節を生きた僧「一休」の、風狂三昧・破戒無慚の生涯を描く一大絵巻!!
いまから三千五百年ほどの昔、インダス川のほとりに住むアリアン人はバラモンを頂点とする身分制度を築いていた。そんな中、物語の主人公であるシッダルタが誕生する少し前、奴隷出身のチャプラはコーサラ国の将軍を助けたことがきっかけで彼の養子となる。そして、出自を隠して権力の座を狙うが、チャプラもやはり身分制度の呪縛からは逃れることができなかった……。ブッダが生きた時代とその生涯を描いた大作がここに始まる! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT287~288『ブッダ』第1~2巻収録 <初出掲載>1972年9月号~1978年7月号 希望の友/1978年8月号~1979年12月号 少年ワールド/1980年7月号~1983年12月号 コミックトム連載
「縁起が悪い!!」「まだ生きてるよ!!」なんて物を投げられたりしますが、仏の教えは、よりよく生きるために役立つはず…そう願う坊主が、救急病院にいます。お肉も食べます。お酒も飲みます。残さずおいしくいただくのです。遅刻もします。つい怒っちゃいます。なんでしたら、頭を丸めてお詫びいたします。患者の命を救い、仏の教えを説き、ときに弔う。生と死の「あっち側」も「こっち側」も、僧侶にして救急医・松本照円におまかせあれ…!?
仏像オタクの先生と一緒に京都府・奈良県・滋賀県の寺院を巡る、仏像漫画第1巻!「先生と一緒に…極楽に行ってみない?」絶賛スランプ中の城上彩(高2・美術部)。それを見かねた美術教師の江西真理が彩の手を取り、訪れたのは京都府の、とある寺院で……。人間関係や成績、将来について悩む彩たちを、先生が仏像美術と繋ぎ、答えを一緒に探していく、仏像美術×青春×ほっこりショート漫画。(目次)第1話 平等院『鳳凰堂中堂壁扉画』 (京都府・宇治市)第2話 興福寺『阿修羅像(八部衆)』 (奈良県・奈良市)第3話 六波羅蜜寺『空也上人立像』 (京都府・東山区)第4話 渡岸寺観音堂(向源寺)『十一面観音立像』(滋賀県・長浜市)第5話 永観堂禅林寺『阿弥陀如来立像(みかえり阿弥陀)』(京都府・左京区)第6話 仲源寺『目疾地蔵尊』(京都府・東山区)第7話 清源寺『木喰仏(十六羅漢像ほか)』 (京都府・南丹区)描き下ろし番外編も収録!!
全国を行脚し、日本各地に12万体もの「円空仏」と呼ばれる木彫りの仏像を残した僧・円空。彼を突き動かしたものとは何か?仏を彫ることで彼が見つけたものは何か?史実をベースに、謎多き僧・円空の正体に迫る。
「一休さん」の愛称で親しまれ続けてきた一休宗純の人生を、誕生から亡くなるまでの生涯を描いた作品。一休さんといえば、頓知話が有名ですが、いずれも小坊主だった時代の説話であり、一人の修行僧となって以降は、どのような人生を送っていたのか?いろいろと知らない事だらけです。この本を読めば、生涯をかけて「禅宗」と向き合い続けてきた一休さんのリアルな姿が見えてきます。 一休さんを描いた自伝的作品は他にも坂口尚の「あっかんべェ一休」など、いくつかあり、どの作品を最初に読むか迷いました。電書化されてない「あっかんベェ〜」は、古本で買うしか無いということで、まずは小島剛夕先生の「一休伝」を最初に読んだ感想になります。 「一休伝」では、幼い一休が天皇の実子であった、という説をベースにしています。血統が良いどころの話じゃありません。劇画タッチながら、画面全体に高貴な雰囲気が漂っています。 時代は南北朝時代。 母親は南朝の家系で、暗殺を恐れ一休をお寺に預けて育てることに。 出自エピソードが語られ、坊主として修行を積むまでが第1巻。この巻で、橋やら屏風やらの有名な頓知話が登場します。 ここからが本番。 修行僧として成長するにつれ、欲にまみれ腐敗した環境に嫌気がさした一休は、寺院を飛び出します。 そして野生の中で「純粋禅」なるものを探求する”謙翁”という師と出会い、弟子入りすることになります。ここから厳しくストイックな修行の日々が続くわけですが、一休のように謙翁師の思想に感銘を受けること必至です。 師が亡くなってからの一休は、ツテを頼って高名な禅僧の寺へ入ります。そこでも下らない権力争いが横行していることに絶望します。 一休は俗世の中に救いを見出そうと、寺から町へ降りて、いろいろと理由をつけて遊びに通うことに…。 女遊びが激しくなり、ゆきずりで子ども作ったり、修行が大事だから母子は面倒見れないと言い放ったり…とクズ男になってしまい残念。 その後は偉い人に取り入って出世して、沢山の弟子を持ち、権力者になってからは、あまり感動はないというか淡々と展開します。 史実に忠実であるため、後半は読み進めても盛り上がりには欠けるのは仕方ない所。振り返ると、謙翁師と修行していた時期が一番輝いてたと思います。 全体的に堅い内容ですので、歴史、伝記モノが好きな人向けです。