火の鳥

「太陽編」の感想です!!!

火の鳥 手塚治虫
酒チャビン
酒チャビン

火の鳥シリーズの中でいちばァァァァん好きな物語です!! 舞台は壬申の乱の頃(7世紀後半)と21世紀を行ったり来たりします!7世紀後半ということは、この過去パートはヤマト編と鳳凰編の間ということになります! 最初は過去パートの合間に1ページくらい未来パートが挿入される形なのですが、徐々に挟まれる未来パートのページ数も、その頻度も増えていき、最終的には未来パートで完結を迎えます。 最初読んだ時にはその技法によるドラマチックさに鳥肌が立ちました!ぜひ多くの方にこの読書館を楽しんでほしいです! 話は基本的には仏教の伝来前後の宗教戦争がテーマで色々と考えさせられるのですが、男女の恋愛あり、家族愛あり、宗教への忠誠心とそれらの愛との間で翻弄される人間たちが切ないです・・!!! 過去パートには他の編と関連しそうな人物は登場しませんが、未来パートに猿田彦と血縁関係がありそうな鼻の人物が登場します。名前は出てなかったような気がしますが、未来パートの主人公が所属するチームのリーダーをされています。 過去パートは壬申の乱が舞台なのですが、天智天皇の娘であり、天武天皇の妃であり、天武天皇の次代の天皇である持統天皇が登場しません。一番悩める描きがいのあるポジションのような気がしますが。。。持統天皇に異常に興味を持ち始めたのですが、里中満智子先生の作品に「天上の虹 -持統天皇物語-」というものがあるようなので、そちらを熟読してみたいと思います!

女騎士とケモミミの子

魅力が溢れ刺さりに刺さりまくった話題の百合ファンタジー作品 #1巻応援

女騎士とケモミミの子 たーぼえんじん
カワセミ㌠
カワセミ㌠

この物語はガチガチの鎧を身に纏った女騎士【オリビア】とその女騎士の弟子にして獣人の【ノア】の二人が共に成長し絆を深めていく旅路を描いた物語となっておりますがその1つ1つの描写や書き込みの情報量に加え独特なファンタジー世界の設定がTwitterやpixiv等で話題となり書籍化まで果たした話題の作品なんですよね そんな作品の特徴としまして普通のファンタジーや百合作品とは一味も二味も違った点が多く ・鎧や甲冑の重装備のガチガチの騎士や中世要素 ・獣人×年のさ×主従等の百合要素の塊 ・禍々しい魔物や独特な生き物達がいる広大な世界観 ・二人の心暖まる日常回や営みの数々 ・2刀流の構えが岸田◯ル先生のあの構え etc… と言った数々の要素が混ざりありながらもどれもが洗練されたシーンと呼べる程の高水準となっております そんな神作品を私は書籍化になる前の頃からSNS上で齧り付くようにイラストを拝見していましたが改めて1話1話を手に取って読むと鍛練や日々の営みと言った日常回は尊くも百合に彩られ、禍々しい魔物と戦う様や剣術の動きやアクションや独特なファンタジーの世界観に至るまで何もかもが素晴らしい完成度を誇っていると再認識した作品となっておりますので皆さんも一度手に取って読まれてはいかがでしょうか?

IMPACT 【合本版】

意地で全巻読んだぞ

IMPACT 【合本版】 坂田信弘 竜崎遼児
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男

合本版だと全17巻、単行本だと85巻を全部読んだぞ。 自他ともに認める坂田信弘ファンなのでいつかは読みたいを思いつつ機会がなかったが今回、Kindle Unlimitedにあったので全部読んだ。 8日間で読んだせいかすごい疲れた。マンガを読んでここまで疲れたのは久しぶりだ。2022年9月現在おそらく最長のゴルフマンガで「風の大地」より長い。 これでおそらく坂田信弘原作の漫画で単行本になっているのは読んだかも。 前情報としては名作や面白いなど話は聞いていたが読んだ結果色々な疑問が浮かぶことになった。 一番大きな点としては、本当に全部を読んで名作や面白いと言っているのかというところだ。 確かに単行本で言うと20巻ぐらいまでは面白いがそれ以降になると、対戦相手が変わるたびに同じような繰り返し、例えば「見盗り(みとり)」「古刀の写し」「刀鍛冶」「古武術」「斬り合い」「四股」「ファントムボール」「眼をつむってパターを打つ」「歩き方」「風の身体に対する影響」「刀鍛冶からゴルファーへの変化」などの話が続いたり、数巻一度全く同じような説明が出るのであれページ間違えたかなと思ったりもした。あとゴルファーにしかわからない煽り合い?このホールでドライバーを使うのはこっちに対する挑戦か?みたいな高度な話も多かった。 主人公の鳴海一丸は元刀鍛冶師でとあるきっかけでゴルフを始めるまではいいが、ゴルフに対して前向きではなくしょうがなくやってるみたいな言動がかなり続く。途中からゴルフに対して前向きにはなるがスコアなどよりも対戦相手の技をどう真似するの話が多く、それで無茶苦茶強くなるかと言うとそうでもなくメンタル面で失敗したりもする。「風の大地」の沖田より面倒くさそうな性格だった。 正直、いろいろなことに恵まれすぎている鳴海一丸より初期からのライバルキャラの石塚一平の方がよっぽど好感度は高かった。自分にあるものを冷静に分析して弱点の克服やどうやったら恵まれた奴らに勝てるかを考え続ける姿勢は良かった。たまに主人公を助けたり自分を助けてくれたキャディに礼を欠かさなかったりと地味だがいいエピソードも多い。 まあ色々書いたが、前提条件として俺が全くゴルフをやったことがないのでマンガの中のゴルフのテクニック的な面の面白さを理解できなかったり、ゴルフ知識が少ないので、マンガの中で使用される用語の理解度が低かったりという面はあると思うしゴルフ専門誌での連載だったので「風の大地」にくらべてエンターテイメント性は低いのかもしれないと色々考えるところはある。 もしIMPACTを面白いと言う人間に出会ったら間違いなく、「全部読んだ?」「どの試合が面白かった?」としつこく聞きまくると思うので俺にIMPACTの話はふらないでほしい