兄との決戦が描かれなかったのは、今でも残念。
ボクシングマンガの名作は数多ありますし、その中で敢えてこの作品を挙げるのは恐らく島本先生のファンだけだろうとも、思います。
ただ、この作品は本当に数少ない、島本作品の中における「ギャグ」のない漫画であり、貴重な作品としてファンの脳裏に深く刻まれている作品です。
この時期の島本先生の作風は、デビュー当時の少年漫画のテイストから変わっており、今見ると懐かしい、劇画調の絵柄でした。そしてその絵柄が、この作品の「熱さ」と非常にマッチしていたなあと今更ながらに思います(丁度自分が島本作品を読み始めた時期でもあり、懐かしさもあります)。
島本先生の作品には、数多の傑作が数多ありますが、笑いを排した作品は本当に少ないです(それは先生本人の照れであったりファンへのサービスなど要因は幾つか挙げられると思います)。
同時期の傑作、「バトル・フィールド」と併せ、是非読んでみて欲しい作品です。
夜の都会に生きるどぶねずみ1匹。こいつがボクシングと出会ったとき、男として生きる誇りが芽ばえた!熱き心を持った新英雄・朝倉信吾。拳にはかりしてない力を秘め、今ボクシングに挑戦!めざすは世界だ!!
夜の都会に生きるどぶねずみ1匹。こいつがボクシングと出会ったとき、男として生きる誇りが芽ばえた!熱き心を持った新英雄・朝倉信吾。拳にはかりしてない力を秘め、今ボクシングに挑戦!めざすは世界だ!!