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抽象性とエンパワメントの難しいバランス
ある人 岡田索雲
名無し
トランスジェンダーである主人公の苦痛をつげ義春のパロディという形で描くという発想は冴えている。奇想と倫理観の同居した独特な作風はまさに岡田索雲の面目躍如といったところ トランスジェンダー当事者への理解が深まる一方で、バックラッシュ(反動)として台頭した醜悪なトランスヘイトへの対抗言論・エンパワメントとしては非常によくできているのだけれど、しかし、漫画として抽象的すぎというか、ちょっとついていけない部分が読後、どうしても残ってしまった 言ってることはけして間違ってないんだけどなんか腑に落ちないというか 重ねて言うが、トランスジェンダー当事者にとっては本当に勇気づけられる作品だと思う しかし、ストーリー面の抽象度があまりに高く残念ながら「面白い」という感想を持つには至れなかった。 ポリティカルコレクトネスの浸透のなかで、漫画を含むエンターテイメントでも正しさと面白さの両立というテーゼが近年よく取り組まれるようになった。 まさに、その難しさを示す作品かもしれない
キュンキュンしたいグルメ漫画好きへ
公爵夫人の50のお茶レシピ Antstudio Lee Jiha
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パイナップル
転生×恋愛漫画×グルメ漫画。 グルメの部分はおまけ程度の要素だけど、茶葉にフォーカスしているのがユニーク。 お茶好きなので、読んでいて楽しい。 残念ながら、グルメ漫画特有のお腹空くような美味しそうなシーンは無し。(茶葉がメインなので…)
臨場感がすごい
ベアフェイス 狛犬はやと
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漫画大好き
元公安の刑事物。 絵のタッチも好みで、サクサクと読みやすい。 VIVANT監修の元公安、勝丸円覚氏の協力も仰いでいるそう。 今後の展開にも期待が持てそう! PS)作者の狛犬はやと氏はファブルの南勝久先生の元アシスタントをしていたとのこと。
ガロの中でも異彩を放っていたとされるつげ義春の代表的な1作
ねじ式 つげ義春
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さいろく
気づけば電子版があったので購入。 すんごい昔に読んだけど記憶に残っていたのは読後感ではなく絵画を観たあとのような感覚だけでした。 シュールの権化のような意味のわからない物語展開(そもそも意味とかないのかもしれない)の「ねじ式」を始めとした短編集。 つげ義春らしさがこれでわかるのかは不勉強であまり明確にわからないけど、きっとこういうものなんじゃないかとは思う。 ねじ式の冒頭、海からあがってくるシーンのTシャツを、いかにもギークって感じのヒゲメガネデブな白人が着ていた。 今となってはおしゃれであり、通り越して「通」っぽさが出てしまうであろう。 いずれにせよ本作を読むことで自分なりの感想を持つことが許されるのだ。漫画好きさんは1回読んでみるといいかもしれない。 ちなみにこの短編集ではいろいろな時期の作品が混ざっているようで、試験的なものから初期っぽいものまで(そう感じさせるだけで後期のものだったりしたらそれはそれで凄い)多数のつげ義春が見られる。 水木しげるを彷彿とさせるような背景描写技術に、当時の工夫が見て取れるのでいずれの作品もそういう意味では今読む事で面白さが増していると言えよう。
青春漫画で話題沸騰中な作家の新作はサスペンスホラーだった
ホロウフィッシュ むつき潤
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さいろく
バジーノイズが映画化され話題沸騰中(古い?)のむつき潤センセーの新作。4巻が出ました。今から読むけど読む前に3巻までの感想で。。 学校の先生がこんな色気があったらたまらんやろ!っていう高校生らしい感情も持ちつつ、急展開すぎる悪夢が波のように押し寄せてくる不思議な物語。 悪夢の展開は急だけど、主人公の彼の判断もまた急で、そこがとても若くていいなって感じられる。決断を一瞬で出来るやつは強い。 まるで呪いのようなこの波、大人になると理解しないと前に進みづらいところだけど若者らしく感情に従ってぶち当たっていくところが読んでいて応援したくなる。 この愚かさと表裏一体な真っ直ぐさは、前作バジーノイズがストレートで眩しかったあの感じと少し近い。 スピード感のあるコマ展開・テンポを見せておきながらも、急に直面する悪夢のような現実が読み手の時を止めてくる。 「あ、これホラーだ」って思わされるのがとても良い。 3巻のラスト、すごい真っすぐで良かったけど悪い結果が見えてくるとこでもあったので4巻めっちゃ気になるところ。今から読みます。
異世界×キツネ×ご飯
こぎつね、わらわら 稲荷神のまかない飯 いただきますっ! 松幸かほ 西実さく
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野愛
異世界モノでもふもふのキツネがいてご飯もでてきて……魅力的な要素を詰め込みすぎに思えるけれど、優しくて可愛くてあたたかい世界観に夢中になってしまいます。 職場のトラブルでどん底にいた料理人が、事故で稲荷神の里「あわいの地」にやってきてしまい、持ち前の料理の腕で稲荷神たちと打ち解けていくお話。 ちっちゃい見習い稲荷は可愛く、大人(?)の稲荷神はかっこよく、料理は全部美味しそうで幸せな気持ちになります。 ただ癒しの世界だけでなく、誰かに喜んでもらうことの幸せや辛いことの乗り越え方など大切なこともたくさん教えてくれます。 いちばんちっちゃい見習いのすーちゃんがとにかくかわいい。あと冷蔵庫のシステムがめちゃくちゃかわいいので見てほしい。
笑いも熱量も狂気もある快作将棋マンガ #1巻応援
目の前の神様 久野田ショウ
兎来栄寿
『バンオウ―盤王―』を激推ししている私ですが、『ジャンプ+』でまた新しい将棋マンガが始まったときは驚きました。 題材が被っているけど大丈夫かな? と私含め多くの人は思ったことでしょう。しかし、そんな杞憂を一瞬で払拭する面白さがこの作品にはありました。 要素としては色んな作品のエッセンスを感じますが、総合するとかなり独特な読み味です。とにかく1話から主人公の大刀がゆるい。 「スマートスピーカーのやること少なくね⁉︎ 電気消す仕事ってなんだよ…… お前一日中家にいるのに仕事それだけかよ オレだって電気消す仕事のほうがいいよ……!」 などの独特のセンスによるギャグパートが分量的にもかなり割かれているのですが、面白くて好きです。その後、更に発展するスマートスピーカーのやり取りは声を出して笑ってしまったほど。 チョコチップも大納言あずきも食べたい気持ちを抑えられず、翻訳サイトみたいな喋り方になる田原先生なども好きです。 一方で、そんな笑いと並列にゾクっとするような棋士の狂気や、対局の熱さも描かれます。 2,3話まででも読めば、この作品の上手さは存分に伝わるでしょう。 「一番を目指す気持ちが無ければ こっちに来ちゃいけないよ」 と田原先生が桜吹雪の下で語るシーンの 「一番になれないと苦しい なるまでも苦しい」 という言葉。そこまでは、そうだろうと納得できるでしょう。しかし、それに加えて 「なれたとしてもずっと苦しい」 と言い切ります。そうまでして、何のために一番を目指して指し続けるのか。 その件を受けての3話。 他者を見下す村井が、「奨励会という箱の中」で苦しんだ末にいつしか将棋のことがただの仕事になってしまい、最後に大刀との差異をはっきりと自覚して吐露するシーン。 それぞれ単体のシーンとしても良いですし、2話からの3話という構成としてとあまりにも綺麗で、そこからはもうずっと大好きな作品です。 その後の老練な棋士とのプライドのぶつけ合いも熱いですし、異能ひしめく棋界の魅力的な登場人物もどんどん出てきて盛り上がりを見せてくれます。しかし、そんな強者たちの中にあっても主人公が埋もれない魅力を持っているのもすごいです。 笑えて、滾れて、震える。 毎回、次を早く読みたくて仕方なくさせてくれる注目の将棋マンガです。
付与術師は何へ付与する?
雑用付与術師が自分の最強に気付くまで(コミック) アラカワシン
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ゆゆゆ
ストーカーのスーちゃんは主人公の強さに気づいているけど、主人公は自尊心の低さから気づいていない。 生まれながらの才能で強いのではなく、勉強して勉強して研究した結果(慎重だけど若干、マッドサイエンティスト気質あり)なので、がんばれば報われるお話でもある。 報われて力を手に入れた結果、開けてはいけない扉を開けたような…。 目が死んでて、クマもひどくて、猫背で、ヒヒッと気味の悪い笑いをして。 根暗で不気味な主人公という設定なのだけど、覚醒して戦っているときは生き生きしている。 物語がどのような方向へ進むのか見えないけれど、努力を認めてもらえたり、自分を受け入れてくれたりする環境に落ち着けて良かったねと思う。 スーちゃん、よくやった。 どうしてスーちゃんと主人公がそんなにも待遇が変わってしまったかは、おいおい語られるんだろうか。
雄っぱい
巨乳好きなのにBL界に転生しました 尚月地
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ゆゆゆ
その言葉が出るたびに、吹き出しそうになる。 ムチィの擬音もたまらない。 本体は日焼けしたガタイの良いゴジラ男。 ネーミングがひどい。 巨乳大好きで、せっかくムチィしてもらえる環境に転生できたのに、そこはBLの世界。 理想とちょっと違った。 本命女の子に近づきたいけど、BLの世界はそう簡単に離れ離れにしてくれない。 そして、この世界には腐女子もいるようで、目がランランな女性陣。 モブのように死んだ顔かガン無視しているわけでもなく、ランラン。 すごいな、おもしろいなと読んでいるこちらも目がランラン。 少年漫画連載だから、どこまでどうなるんだろう。
主人公のかわいらしい服装が出落ち。
俺が花嫁に!?~契約結婚のはずがまさかの溺愛ですか?~ 黒岬光
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ゆゆゆ
作中でわらわれるレベルで出落ち。 よく耐えたな、主人公。 よくその服が入ったな、主人公。 すべてオーダーメイドの時代と思われるのだけど、よく着れる服が売っていたな。 男性的、がっちり体型の主人公。 噂で聞く王族は中性的な男が好き。 そして家族も主人公の見た目をよくわかっていながら送り出している。 選ばれるわけないよね、と家族も考えており、旅費は王族持ちで王都へ行ける旅行としか捉えてない。 各人、土産を依頼している。 婚約者を決めるパーティと書いてあるのは、総スルー。 家族も良い性格をしている。 そして、家族のために身を挺す主人公。 冒頭へ戻る。 タイトルに興味を惹かれて読み始めただけなので、ボーイズなラブと気づかなかった。 冒頭の誰得衣装がおもしろくて、かすんでいた。 よくありそうな契約結婚系なのに、主人公一つでこんなに不可思議な展開になるとは。
いじめのないディストピアの可否 #1巻応援
いじめ撲滅プログラム ピエール手塚 藤見登吏央
兎来栄寿
最近GACKTさんにも絶賛されて話題の『ひとでなしのエチカ』や『ゴクシンカ』のピエール手塚さんが作画、『枕営業の眠さん』の藤見登吏央さんが原作を担当する作品です。 電子では1週間前に発売済みですが、本日紙の書籍が発売となりました。 内容はタイトル通りのもので、人間が人間である限りなくならないいじめに対してAIによりいじめを検知して対処する「いじめリアクター」が開発され、システマティックな統制を行なっていこうとする社会を描いた物語です。 いじめっ子に対しては、物理的な対処を行った上で脳に機械を埋め込み「優しい人間」になってもらうという処置までセットになっています。 『時計仕掛けのオレンジ』や『PSYCHO-PASS』などを髣髴とさせる設定で、ディストピア感もあります。いじめに苦しめられた経験のある人や現在進行形でいじめに苦しんでいる人の中にはこのシステムの実在を望む人も多いのではないでしょうか。 人類史を紐解いていくと、狩猟採集の時代から人間は誰かへの陰口を叩くことによって仲間と結束してきた歴史があるそうです。その時代は弱い者を排斥しないと、直接的に自らの命が脅かされる危険性があったことも影響しているのでしょう。 強い者も弱い者も皆で支え合って生きていく社会というシステムが高度化しても、いまだに弱い者や異なる者を排斥したり、それによって結託したりしようとするのは人類がアップデートすべきバグです。 現実的には人権の問題があるので、個人の脳に機械を生み込んで思考を統制するようなことは禁忌ですが、どうしても起こってしまういじめひとつひとつに対して対症療法を行うよりは根本的な原因を取り除きたいという心理は理解できます。 個人としては堪え難い辛苦を受けた先で、それを再び生み出さないためにどうすれば良いのかという問への回答を自分なりに出した牧人。それ自体は法的にさまざまな問題があるとしても、その大元の気持ちは否定できません。 現実にこれからも存在し続けるであろういじめという社会問題。倫理道徳の境界線上で、考えさせられる物語です。
グルメシーンがもう少し欲しい
公爵家の料理番様 ~300年生きる小さな料理人~ 中村ゆきひろ 延野正行 斎藤縹 TAPI岡
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パイナップル
アクションシーン多め。 料理絵は美味しそうなので、もう少しグルメよりだったら良かったのに…残念。
予想外の内容だった
描描猫猫 猫アレルギーだけど猫飼いたすぎ物語 猫飼太陽
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マンガトリツカレ男
絵の感じが某作家に似ていたので勝手に「その「おこだわり」、俺にもくれよ!!」みたいなのかなというイメージで読み始めたが全然違った。実際にあったエッセイ風でどこまで本当なのだろう、作者は一体、なんてことを考えながら読んでいて、なんかいい話になってきたからのあの最終回だった。いい夢を見ていて起きたら現実を突きつけられた感があるな
人間がいちばん怖い
あなたのことはそれほど いくえみ綾
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ゆゆゆ
だんだん読む速度が落ちてくる。 おばけも妖怪も幽霊もこわいけど、人間がいちばん怖いと思い出す。 初恋の人に出会って即エッチをしてそれを友人に報告だなんて、なんという29歳…。 同居人がいるのに、と思ったら結婚相手かよ!不倫かよ!! 第一話を読み終えただけなのに、第一巻を読み終えたかというくらい、疲労感。 キャラクターそれぞれを語られると、濃い。2巻以降はこれを踏まえて、話が発展するのか。 ちなみに、「2番目に好きな人と結婚」で検索したら、なぜそれが良いかの理由付けが出てきてないように唖然としてしまった。 いわく、 二番目なら相手のほうが思いが強いから、大切にしてもらえる。 あなたが二番目でも、相手が一番目とは限らないでしょう。、 まるで、この作品のためのような解説…。関係ないサイトを読んだと思ったのに。
久米田をひさしぶりに読む
シブヤニアファミリー 久米田康治
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野愛
はじめて読んだのに懐かしい〜って思ってしまった。まだまだ懐かしむような漫画家でも作風でもないのに! 日常漫画っぽいけどソリッドなギャグをたくさん放り込んでくる感じ、畳み掛けてくるのにテンションは高くない感じ、久米田だなあ…としみじみうれしくなってしまった。懐かしいというより心地いいなのかも。 渋谷をテーマにしてるのもすごくいいなあ。 お洒落な街とか若者の街だったのはひと昔前のことで、今の渋谷は人やモノやカルチャーが統一感なくひしめき合うコラージュみたいな街だと思う。 そのスピード感と情報量の多さが作品とマッチしていて気持ちいい。 実際に住んでるからこその解像度の高さなんだろうか。
おなかはすいた?の感想 #推しを3行で推す
おなかはすいた? 東城三紀夫
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マンガトリツカレ男
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ミスターマガジンで連載していて単行本が出ていたのも知っていたがなんとなく読む機会もなく読んでなかったが今回古本屋でセットで見かけたので買って読んだが主人公の成長が著しいマンガだった ・特に好きなところは? 麒麟五人衆の料理判定基準。鉄鍋のジャンの第2回中華料理人選手権大会編に料理の審査にも同じようなのがあったな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 今では手に入りにくいとは思いますが内容は面白いのでおすすめです 「ネイチャージモン」みたいにある日突然電子書籍化して欲しいな
劇画の神様~さいとう・たかをと小池一夫の時代~の感想 #推しを3行で推す
劇画の神様~さいとう・たかをと小池一夫の時代~ 伊賀和洋
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マンガトリツカレ男
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ タイトルから俺の好きな要素しかないのがわかっていたが面白い。さいとう・たかをと小池一夫の関係性も興味深い。『ゴルゴ13』の最終回ネタに関しては特に良かったが小池一夫の御用牙の1回目の終わり方?ってそんな感じだったよな・・・ あと最初の方にふりがなの間違いがありそれが気になったな ・特に好きなところは? 小池一夫の劇画村構想から劇画村塾につながる流れだ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! さいとう・たかを、小池一夫、劇画村塾あたりが好きならおすすめです。
戦後の金塊争奪サスペンス #1巻応援
女神の標的 小山ゆう
兎来栄寿
『がんばれ元気』、『お〜い!竜馬』、『あずみ』などでお馴染みの、小山ゆうさん最新作。『颯汰の国』を挟んで、『雄飛』と同じ昭和の物語が新たに紡がれています。 本作は1953年の戦後間もない時代が舞台。大衆演劇の花形役を務める主人公の春子が、日本軍の大佐であった父が隠した日本再建のための金塊を巡る争奪戦に巻き込まれていくサスペンスです。 男剣士を凛々しく演じる美しく強い春子は、恩義のある座長のもとで何も知らず暮らしていましたが、ある日を境にその日常が崩れていってしまいます。ただ、戦後という時代もあり、ただやられるばかりではなく暴力に対し時に立ち向かって反撃していく姿もあり痛快です。 鴻鵠の志で金塊を隠した春子の父に対して、本当に存在するのかどうかも解らない「女神」(作中で金塊の隠語と語られる)を巡って、多くの人々が醜悪な争いを起こしていくさまは何とも言えません。 そしてまた、もし金塊が時の総理の下に首尾よく回っていったとしてもそれが正しく使われるかどうかは別の問題として存在するのもまた無常感を覚えさせられます。仮に総理が高潔な志で差配を行おうとしても、さまざまな思惑や柵が絡んだ政界でどこまで理想通りに事を運べるのか。栓なきことと解りながらも、考えてしまいます。 ともあれ、さまざまな勢力が互いに画策し合い息もつかせぬ展開で、誰を信用できて誰が信用できないのかも解らない春子の緊迫感がそのまま伝わってくるようです。 小山ゆうさんももう76歳ですが、筆に翳りは見えません。池上遼一さんも今月で80歳を迎えますが、皆さんお元気でい続けて欲しいです。
全編通して飄々としている
失恋小説家の恋【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】 こめり
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るる
若くして受賞した作家の椿山結が書くのは失恋ものばかり。しかも実体験。惚れやすくて叶わない恋。 そんな彼が一目惚れしたのが偶然出会った出張中の巻田。 椿山のファンで友人で同じく作家の百々山はそんな2人に茶々を入れる。 この3人がみんな飄々としてて「え?そんなアッサリなの?」って思いながら話は進んでそのまま終わったw 椿山と巻田は両思いになったけど、そこもアッサリ😂
目を覚ましたら、18禁と思われる逆ハーレムゲームの世界。
逆ハーレムゲームの中に落ちたようです GOYA
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ゆゆゆ
主人公が得られる情報と同じくらいしか読者は情報を得られないのに、話数は進んでいく。 主人公ともども、五里霧中。 一体何がどうでどういう環境で、こいつは誰で、その名前は誰のことで、いったい誰が誰なんだ?! よくわからないまま、ゲーム内主人公(敵役)が信じられない選択肢を選ぶところはシッカリと見えて、主人公(悪役令嬢)とともに「なんだこの選択肢&こいつの選択は」とあ然とさせられる。 それから周りからしたら、残虐色欲悪辣令嬢が180度性格が変わったらものすごく戸惑うと思うのだけど、もとの令嬢はそれすら残虐令嬢のお遊びと思われるほど、ひどい人だったらしい。 少しずつ明らかになる事実がどれもくそくらえ過ぎて、主人公も読者の私も、想像つかないひどさだったと伝わってくる。 設定を含めてなかなかおもしろいのだけど、一度にたくさん読み進めることができないので、もどかしい。
平穏に暮らせることに感謝
平和の国の島崎へ 瀬下猛 濱田轟天
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alank
一巻読んだばかりです。平穏な日常を脅かしそうな線がすでに複数あるし、戦場復帰まで何日って書いてあるし、先々の展開が不安であり楽しみです。 元殺し屋とか、元◯◯の凄腕系はいくつかあれど、「正義」がテーマとして織り込まれている点で一線を画していると思います。 島崎ほどの境遇はレアだとしても、世界を見渡せば平穏な暮らしを送れることもレアなのかもしれない。そんなことを考えさせられるマンガです。おすすめです。
暴走したトラックに轢かれてしまい――
2度目のふたり 千田仁奈
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ゆゆゆ
※ネタバレを含むクチコミです。
全て青春でしかない。
あかねのハネ 磯谷友紀
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Pom
何かいいな、これぞ青春! 少しズレますが、学生が主役の作品を読むと何もかもが毎度キラッキラしてて羨ましい!と思う。笑 主人公のアカネは父の転勤に伴う東京への引っ越しもあり、東京の高校でバドミントン部へ入ることに。。 私はバドミントンって遊びでしかしたことないけれど、シャトルが上手く相手の所に届かない、風に影響受けたり本当に難しいスポーツだと感じる。(シャトルって5gなんだと驚き。作品読むとバドミントン知識も増える。) アカネの真っ直ぐに勝ちたい思い、日々バドミントンに打ち込む姿、瞳が、らかっこ良かった。
自衛のために作った妄想彼氏が目の前に!?
小桜川えいの妄想彼氏ノート 佐藤ざくり
名無し
※ネタバレを含むクチコミです。
遺伝子とAIに支配された世界
iメンター すべては遺伝子に支配された 小出もと貴
六文銭
自分の遺伝子に応じて、適職や配偶者までも 「iメンター」 と呼ばれるAIツールのようなものが判断してくれる世界。 しかも精度が高いからほぼ合っているという感じで、人類は無駄な努力というものがなく(例えば、野球選手になれる特性がなければ野球をしないとか)、効率的に人生を送れるというもの。 近未来では、わりとこうなりそうな感じで読んでてワクワクした。 しかも、1話完結のオムニバス形式ですが、徐々につながっていく感じはゾクゾクしました。 余談ですが、昔何かの本で、 パンドラの箱の中身にあった、すべての災いの正体は「自分の未来」 という解釈をした本があって、それを思い出しました。 つまり、将来自分がどうなって、いつ何で死ぬかを知ること以上の絶望はないという解釈だったのですが、確かに、どうなるかわからないから可能性にかけて頑張れるというのありますよね。 だから本作のように、生まれながらにして将来が決まってしまう世界は、絶望しないのかな?とか考えてしまった。 登場人物、意外と穏便に過ごしているので。 いずれにせよ、SFジャンルとして考えさせられる作品で、3巻完結なのも読みやすくて良い作品でした。
コロコロ発SF少女バディアクション #1巻応援
DOUBLE HELIX BLOSSOM アサウラ 西馬ごめゆき
兎来栄寿
女の子同士のバディものは古来から名作が多いと相場が決まっています。そして、ちょっと啀み合っているくらいがちょうどいい。そう思う方には、うってつけの作品です。 コールドスリープから目覚めると、自分がいた2020年代から60年経った2080年代の東京にいた東雲菊。その時代では通称「特能」と呼ばれる外部神経を体外に伸ばしてコントロールする超能力が極一部の人間に発現しており、法規制されているものの犯罪が後を絶たない状況に。悪化する治安を食い止めるべく、民間企業に警察の業務が委託され「民警」と言われる民間警察が普及しているという世界設定です。 菊の相棒となるのが、菊のことを「おばあちゃん」と呼ぶ16歳の月下香(つきさがりきょう)。世界で唯一の「クラス9」の特能使いで、大量殺人を行った凶悪犯罪者です。地雷がどこに埋まっているかもわからず、何かあると菊も殺そうとすらする危う過ぎる人物なので緊張感もありながら、その中で発生するコミュニケーションに面白さがあるコンビです。 時代によって失われた誰かを守るために真っ直ぐであろうとする価値観を持ち続けて戦場で駆ける菊。そんな菊の在り方に、ときに苛つきときに戸惑いながらも少しずつ距離を縮めていく様子が良いです。 コロコロレーベルということで対象年齢はやや低めに作られていますが、子供のころからこうした良質なバディものに触れられたなら素敵な大人に育っていくだろうなと思わずにはいられない作品です。
将棋で世界の深さと広さを知る
私の海 山原中
nyae
※ネタバレを含むクチコミです。
器量が悪い妻とイケメン夫の衝撃的な馴れ初め
馴れ初め ハン角斉
名無し
まんが未知に出演されたのを拝見してからご本人のお人柄も含めてファンになりました!影響を受けた漫画家に三山のぼると池上遼一のお名前を上げながら、女性の魅力について語られていたハン角斉先生。そんな先生の最新作は器量が悪い女と結婚したイケメンの話です。なんと彼女に惚れた理由が「偶然股間を見てしまい、股間に惹かれて好きになった」だから衝撃です。それってどういうシュチュエーション?!と気になりすぎてページをめくる手が止まりませんでした。最近は「ありのままの容姿であなたは素敵」という優しい世界になってきていますが、それを揺るがすようなもっと根源的な愛を感じました。これまでで一番好きな作品になりました。ハン角斉先生にはこのままの作風で突っ走っていって欲しいです。
第二王子の闇が深すぎる
関係改善をあきらめて距離をおいたら、塩対応だった婚約者が絡んでくるようになりました(コミック) 最遠エト 雨野六月
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ゆゆゆ
第二王子と婚約したご令嬢。 とても仲良かったのに、ある日から第二王子からモラハラの山。 金と権力をもったモラハラ男。 これはファンタジーでしたよね?と思わず確認してしまう。 読んでいくうちに、タイトルとのギャップが大きくなった。 主人公は第二王子から離れることで、彼女自身を取り戻していき、だんだん落ち着いてくる。 周りに良き人たちがいてよかった。 第二王子の心の闇が描かれるんだけども、彼を救ってくれる人はいるんだろうか。
左遷を望む、悪役令嬢マンガ
アルバート家の令嬢は没落をご所望です 双葉はづき 彩月つかさ さき
ゆゆゆ
本作は、小説家になろう→書籍化→コミカライズと、夢の街道をまっしぐらに進んでいる作品です。 原作は2014年に投稿されているものです。 従者とは思えない態度と性格の従者や、それを許しているご令嬢は超絶権力持ち公爵家の娘。 どこへ行くにもその従者を連れ歩き、学園へは馬車でなく自転車通学、好きなものはコロッケ。 でもやろうと思えば立ち振舞は地位に見合った完璧公爵令嬢を振る舞うこともできる。 にもかかわらず、悪役令嬢だと記憶を取り戻してからは、悪役っぽい振る舞いを従者とともに研究… それから、悪役令嬢を強制するかのような縦ロール。ドリルのような縦ロール。緩やかにならない、かきあげれば、フワッでなく、ブンッ。 なんじゃそりゃ、となる書き方ですが、そこがおもしろいです。 ラブコメですが、主人公は鈍感というかフラグクラッシャーというか、そんなかんじなのと上述のとおりなので、コメディも強いです。 それから表紙イラストより、漫画のほうがキャラクターがイキイキしています。 デフォルメ、コミカル、シリアル。どれも魅力的です。 ちなみに、転生先のゲームは、売れたとあるのにアラが多いストーリーだなあ、と本編とは関係ないところに疑問をもってしまいました。 「乙女ゲームだから仕方ないよNE★」で許されているところが多いです。なので、そこは目をつむりましょう。舞台と、ストーリーを強制するゲームが悪いのです。 続編の逆ハーレムルートはKUSOゲーと言われても仕方ない気もする勢いです。 それでもやりこんでしまう人たちがいるのはキャラクター愛故なのでしょうか。 もしくはだからこそ、3作目が出なかったのでしょうか。いや、1作目が人気すぎたのか。 話がずれました。 オリジナルの小説も読みやすいです。 コミカライズのこちらも読みやすいです。 悪役令嬢系が好きな方はぜひ。
4巻までで充分
王妃になる予定でしたが、偽聖女の汚名を着せられたので逃亡したら、皇太子に溺愛されました。そちらもどうぞお幸せに。(コミック) はま コロポテ 糸加
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パイナップル
本物の聖女が謀られて、追放される…と思ったらすぐさま他国の皇太子にプロポーズされて嫁ぐ話。 よくある系。元の王国が後悔する様や酷くなっていく様子がスカッとするはずなのに、この漫画ではあまり丁寧に描かれないせいで、スカッとしない。。 淡々と描かれすぎて微妙。 4巻前半で、いつのまにか婚約破棄した皇子は没落して、聖女の次女の恋にうつろうとするので、飽きた。 読まなくていいかな。
つげ義春のパロディとしてもすごい
ある人 岡田索雲
名無し
トランスジェンダー女性が社会から受けている偏見や圧力を、つげ義春の「ねじ式」の世界観で描いた意欲作です。岡田索雲の一連の社会派漫画と同じく切れ味の鋭いものになっていますが、それらに比べて読みやすさを感じるのはつげ義春のパロディとして秀逸だからだと思いました。物語のラストで小型飛行機に乗った主人公であるトランス女性が「しびれるような世界が待っている」と言いながら今にも突っ込んでいきそうに国会議事堂の真上を飛んでいて、読後すぐには過激な印象を受けましたが感想をまとめるにつれて、これは主人公は無能の人ではないという抽象的なメッセージなのだという解釈に至りました。
スタートとしては及第点
空賊ハックと蒸気の姫 井上智徳
名無し
「COPPELION」後は中々難しく、直近「真夏のグレイグー」 が打ち切りめいた終了だった井上先生が、ここに打開を求めて きたかという感じですかね。 第一話は世界観、キャラクターも悪くなく空を舞台とした冒険ファンタ ジーとして良い雰囲気が出せていました。 ただベタと言えばベタなので、今後どのように個性を付加し、展開 させていくかが重要になりそうです。 「COPPELION」と並ぶかそれ以上の作品になることを期待 したいと思います。
定期的に読みたくなる
高校デビュー 河原和音
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パイナップル
ヒロインが壊滅的に服のセンスがなかったり、猪突猛進さが可愛い。 河原先生の描く男性はヒロインへの影ながら想う愛がイイ。 河原漫画の中でもイチオシ☆
変人奇人たくさんの高校コメディ #1巻応援
東遊高校の日々 ★薄荷堂★
兎来栄寿
みなさんの学校では先生はどんなあだ名で呼ばれていましたか? 私の学校の先生方は「極道」、「ソルジャークラス1st」、「化身」(いずれも女性の先生)などと呼ばれ親しまれていました。そんな懐かしい記憶を呼び起こしてくれたのが、この愉快な4コママンガでした。 生徒も先生もキャラがとにかく濃い東遊高校を舞台に繰り広げられる学園コメディで、ギャグ色強めのラブコメ成分も多めに含まれています。 バレエをやっていたものの背が伸び過ぎてモデルをやっており、同じ事務所に所属する超美形の恋人もいるものの、独特の感性を持った美人ゾーィ。 人間観察が趣味で、茶道部に入って「頂上(てっぺん)」を取ろうとしている、自分の容姿に自信がありすぎる鈴音。 身長は低いもののラグビー部で活躍する、優しいけど鈍い、いつも笑顔でスマイル王子と呼ばれている鍛冶。 中学時代から鍛冶を慕いストーカー化しているが自覚に乏しい怜。 そんな怜への気持ちに徐々に自覚的になっていく、この作品の中では常識人寄りで清涼剤のような存在の小川。 おとなしいメガネ文学少女的な外見で、バイオレンスアクション小説を書いている青山さん。 10年間「とび森」をやりこみ続け公共事業をコンプリートしている斉木。 ミステリアスな美人だが、目を開けたまま眠ることができ、鍵開けが得意で、男子ふたりのかけあいに妄想を昂らせる五十嵐さん。 他にも、書ききれないほどたくさんの個性的なキャラクターたちが登場します。 教師のあだ名も「アンドロイド」、「板長」、「アガペー」など特徴的で、それだけで日々の賑やかさが伝わってきます。倫理教師のあだ名がアガペーになるところ、好きです。 それぞれのキャラクターたちが複雑に関係し合って織りなされる群像劇は実際の学校生活さながらで、その中で萌芽を見せるいくつかのラブの部分も見どころとなっています。ラブらないところも、それはそれでまた良く。 私はこういった耽美な絵柄で描かれるエキセントリックなギャグが大好きです。同じ趣味の方、変な人間が好きな方にオススメです。
落語が聴きに行きたくなる
あかね噺 馬上鷹将 末永裕樹
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パイナップル
臨場感ある場面作りと構成。 落語の面白さは全然分からないけど、この漫画は面白いし、落語を実際に聴きに行きたくなるくらい魅力的なキャラクターやストーリー構成になっている。 サクセスストーリー好きにもオススメ☆
異世界で監禁婚とは?
異世界監禁婚(連載版) 空飛ぶひよこ
六文銭
気がつくと、謎の部屋にいた主人公。 そこで 「屋敷の主の第五夫人に選ばれた」 と宣告される。 監禁婚と題されるように、基本的には監禁生活を強いられ、屋敷の主との営みのときのみ部屋から出される。 最初は、アラブの石油王のような富豪を想像するが、徐々にその異常さに気づいていく、、という流れ。 特に、最新刊にいくにつれて最初に思ったのと全然違う方向に行くから、先が読めなくてめっちゃ気になる。 読み始めたころはちょいエロ×ミステリー的な流れかな?と思うのだが、どんどんSFファンタジーな世界にいくので、それ系が好きな人にもおすすめできる作品です。 (むしろエロ系なのは、そんなないので、そっちラインを期待した人はがっかりするかも)
一国か自分の命かを選ぶ設定が秀逸
グリーンボックス【合冊版】 和田駄々
六文銭
気がつくと謎の部屋「グリーンボックス」に閉じ込められた主人公。 その部屋には 「欲しいものを思い浮かべながら滅ぼしたい国を選べ 当たりなら開放」 の文字と世界地図。 最初はテレビの企画か何かと疑い何もせずにいるが、徐々に我慢の限界になり試しに1つの国のボタンを押し自分のスマホと交換。 スマホからニュースを確認すると、それが現実であることを知る。 自身の命(というか食欲などの欲)と一国を天秤にかけるという設定が秀逸で、その後タカが外れたように国を滅ぼすことに抵抗がなくなっていく主人公の心理が面白い。 ボタン1つで国が滅びるというのが実感がなく、また人ひとりではなく、国単位なのも想像しにくいからより葛藤がないのだろう。 また自身もこの部屋に閉じ込められたという被害者意識から自らの欲を優先していく様が、生々しい。 当然、各国もだまっていなくて対策を講じるも、根本的な解決にならない。 このボックスの正体も徐々に明らかになっていくが、ジリジリとしたストーリー展開ですごい先が気になるつくり。 とにかくヒキがうまい。 どうオチがつくのか最後まで見届けたい作品です。
最高の飼い猫
デキる猫は今日も憂鬱 山田ヒツジ
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宮っしぃ
生活力皆無な主人公が、ある時に拾った猫の面倒をみる...つもりが猫が飼い主の面倒を見始めた。 すくすくと育った猫は人ほどに大きくなって料理したりメイクしてくれたり、めっちゃ面倒をみてくれる素晴らしく出来た猫になっていく そんな不思議な猫との掛け合いを楽しむほんわかコメディ作品 猫可愛いし、登場人物も面白い良いキャラが多く、飽きずにサクサク楽しめる良作 動物ものとしてもコメディとしても楽しめるので、未読の方はオススメです
ラノベっぽい中ニ感と美しいエンディング
クロノクルセイド(新装版) 森山大輔
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瀧
ストーリーは正直置いてけぼり感あるけど決して戻ることのない今までの人生と残された時間をどうするかというテーマが一貫してるのが好感もてる 最近流行りのループ物だったり、展開に困ったらとりあえず過去に戻ったりする作品よりは全然好き 絵も安定してるし、ダンス踊るとこやラストなどやたらエモいシーンを描くのが上手いので刺さる人には刺さると思う
ほどよくエロくて甘酸っぱい
あの頃、 コジキオウジ
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Nano
中学生男子の主人公コジキくんとクラスの女子たちの話。実際に作者さんの学生時代に起こっていた…かもしれない話。いや起こってたら羨ましすぎるが…あまずっぺえ…。女の子たちみんな可愛すぎるしエロい。ずるい。とてもいい。 どの話も誰もが憧れるシチュすぎんだよな~!いや私の時もあったか…?記憶にないだけで…当時はそういう視点がなかっただけで…。ちなみに実際の私の中学時代は既に立派に腐っていたので、クラスの男子二人組が距離近いたびにニチャア……としてました。
「物語」と「友達」の力に気づかせてくれる優しい物語。
恐竜とカッパのいる図書室 相澤いくえ
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ナカタニエイト
<ログライン> 図書委員になった本好き女子とギャルが「友達」になる物語。 <ここがオススメ!> カッパのアイコンでお馴染みの相澤いくえ先生本人のようなカッパが出てるけど、エッセイではない物語。 「本」と「友達」の意味の両方に気付かせてくれる優しいお話。 あとがきを読むと、先生の伝えたかったことがよりわかるような。 図書委員の話なので、小説の話題もチラホラと出てくるけれど、特に『イン・ザ・プール』(奥田英朗著)を読みたくなる。 『イン・ザ・プール』は意外と救いでもある。 なお、相澤いくえ先生の『モディリアーニにお願い』は僕の中で人生ベスト10に入る漫画です。 <この作品が好きなら……> ・スキップとローファー https://manba.co.jp/boards/94715 ・言葉の獣 https://manba.co.jp/boards/160541 ・違国日記 https://manba.co.jp/boards/77447
静かな気迫を感じます。
東京ヒゴロ 松本大洋
alank
マンガから訣別した人、マンガが上手く描けなくなった人、自分のマンガが認められない人。それぞれ事情はあるものの、皆命懸けでマンガと対峙していました。作り手にとってのマンガの魔力のようなものを感じる作品です。これからマンガを読むときの姿勢にも影響しそうな。余韻がすごいです。
幼馴染で獣人の家臣と生き残りの王子
わななく牙のダリア 高永ひなこ
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るる
※ネタバレを含むクチコミです。
人物描写がよかった
創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊 綿本おふとん
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野愛
小説家はとうの昔に諦めてしまったけれど、何者かになりたい気持ちを捨てきれずに集まり続ける3人の女の子。 平和で楽しそうな3人の文芸サークル「キャロット通信」が何をきっかけに崩壊したのかを描く作品。 可愛らしくあたたかみのある絵柄、女の子たちのほのぼのした会話、そこからの残酷で現実的な展開がおもしろいのはもちろんだけど、主人公・川上の人物描写が素晴らしかった。 工場で長年働きながらも工場の人たちをナチュラルに下に見てる感じが節々に現れていてゾクゾクした。ちょっとしたリアルさがいい。 この描写があるから後半の展開がさらに残酷に見えていいんだよな……と感心してしまった。 夢を諦めないのはいいこととされがちだけど、諦めきれないのは悲劇でもあるんだなあと改めて実感させられる作品。 救いと見るか呪いと見るかは読む人次第なのかも。
堅物高校教師と進路迷走中のDK
君と出会ってから僕は 吉井ハルアキ
るる
※ネタバレを含むクチコミです。
サエコの狙いが見えないが惹きつけられる
狂育ママ・サエコ─この子のためなら─ 三石メガネ
六文銭
毒親にも色々あるけど、過干渉の部類に近い。 それもやり過ぎの過干渉。 娘を溺愛するあまり、娘の障害になるような周囲の人間をどんどん排除していくような母親の話。 それを称して狂育ママとはよく言ったものです。 しかし謎も何点かあって、 ・シングルマザーであること ・娘が全く似ていないこと ・娘を溺愛している理由 がある。 冒頭に、とある金持ち家族の隣に引っ越したシーンで、そこの父親と因縁がありそうだったので、彼が父親なのか?ないしは、何か関係ありとみているが、まだ決定的なものはない。 今後明らかになるのが楽しみなのと、娘のために文字通り体をはるサエコから目が離せません。
悪女と天女
ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ 中村颯希 尾羊英
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パイナップル
悪女=彗月の呪いによって天女(めっちゃいい子)=玲琳と悪女が入れ替わりを起こす話。 1〜4巻が第一部。5巻以降も「入れ替わり」を軸にトラブル続発なのだが、、、玲琳の性格も彗月の性格にも感情移入できず…飽きる。 読むとしても4巻までをお勧めします。
青春というよりも「思春期」をもう一度思い出せる!
美術部ガール 恋川はやと
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ナカタニエイト
<ログライン> 腐女子な美術部少女を中心とした群像劇。 <ここがオススメ!> 美術部で絵を描くよりもオタク的なイラストを描いている描写の方が多いけど、美術部な女の子を中心とした物語。 「青春」というと煌めき輝かしいもののような感じがあるけれど、本作はどちらかというと「思春期」を思い出す。 こんな関係にちょっと憧れていたような、全然憧れなどなかったような。 厨二感がそこかしこに見え隠れしつつ、なんだかほっこりしてしまうような。 細かい説明などなくとも、誰がどんな趣味嗜好なのかが、サラリと入ってくるので、学校生活を覗き見しているような気分にもなる。 ちょっと腐女子な女の子が、隣の席のイケメン男子と関係が近付いていく感じたまらぬのです。 <この作品が好きなら……> ・ずっと青春ぽいですよ https://manba.co.jp/boards/185828 ・8月31日のロングサマー https://manba.co.jp/boards/181812 ・ふたりエスケープ https://manba.co.jp/boards/126172
龍王の一途な溺愛
龍王様は娶りたい! 【電子限定特典付き】 tomomo
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るる
※ネタバレを含むクチコミです。
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