ダウンタウン松本人志の性加害がスクープされました。
スピードワゴン小沢一敬が女性を用意して松本人志に差し出しているっていうの、同じような話をマンガで読んだことあります。
『15歳、プロ彼女～元アイドルが暴露する芸能界の闇～』です。
登場人物が誰なのかは分からなくしているようですが、元アイドルが体験した実録らしいです。
乱交パーティの様子とか、有名人をチヤホヤして女性たちを献上する人たちとか、スクープに書かれていたことまんまなんですよ！！

ちなみに、週刊誌でライターをしていたときに学んだのですが、出版社は「訴えられても負けない」証拠をしっかり掴むまでは記事にしません。記事にしている量の10倍は情報を集めているはずだし、裏も取っているはず。続報では何が出るんでしょうね。

さて作品ですが、メイちゃんは売れない地下アイドル。ある日仲間から「パーティに行こう」誘われます。途中で乱交だと気づきますが「人脈がすごく欲しい！！」とメイちゃんは割り切って乗り込んでいきます。そしてその日から、芸能界の魅力に取り憑かれていくのです。枕営業のレベルも人脈によって変わるようで、メイちゃんは最初のパーティを足がかりにして、どんどんとより高級な人材と出会える場所へステップアップしていきます。

その中には、有名なタレントやアイドル、芸人、スポーツ選手もいます。実在の人物がモデルなので、一体誰なのかめっちゃ気になりますね！
中でも超人気俳優の「ユーさん」を取り巻く環境は、スクープの内容そっくり。男芸者という取り巻きを従えて、ユーさんに取り入っています。

メイちゃんは枕営業することに罪悪感がありません。だけど自分の意に沿わない行為を強要されたときには烈火の如く怒っています。彼女は誰でもOKではなくて自分で関係を持ちたい男性を選んでいるんですよね。これすごく大事なことです。性を職業にしているからとか、枕営業しているからといって、行為を強要していいなんてことは絶対にない。

メイちゃんは金か名声か、自分にメリットをもたらす男性としかやらないと決めていて、それはそれは気持ちがいい。男性たちを手玉にとって転がします。嫌なことがあれば片っ端から男性に連絡して慰めてもらい金品をもらう。誕生日には「転売で高値がつく物」をねだり、全員から同じものを買ってもらってひとつを残して全部質屋へ。だけど遊んでる様子なんかこれっぽっちも見せないで、いつでも「あなたが初めてで、これが最後の恋」みたいな振る舞いをします。これがプロ彼女の手腕か……うらやましい。

そのうえ、アイドル仲間にいじめられても、「雑魚キャラと同じレベルにいるつもりはない」と全然平気。
ほんと痛快なのです。

でも、登場人物には枕営業をして病んでしまったり、芸能プロダクションの社長に騙されてレイプされたり、風俗やらされたりしてかなり痛い目に遭う女の子もたくさん描かれます。最近はパートナー同士でも性的同意が必要だって少しずつ浸透してきましたが、どんな仕事をしていても、どんな関係でも、意に沿わないことは強要されない社会になってほしいなあ。

『15歳、プロ彼女……』は、芸能界の暴露話だけではなくて、ライフハックが多いんです。
「自分に自信がない女に近寄ってくる男はクズ率が高い」
「働かない親の子って、『お金を渡して喜ばれる』ことが『愛されてる』ことだと思って貢ぎグセがついちゃう」
とか、なんかもう精神科の先生みたい。
その他、脅されたときの対処法とか、相手の機嫌を損ねないあしらい方とか、美容整形のコツとか、死ぬほど学びが多いのです。人生うまく行かないときに読むといいかも。

続編とも言えるメイちゃんの10年後を描いた『職業：女～元アイドル27歳、枕営業も限界なのでパパ婚活します～ 』も面白かった〜！