九月某日、コロナ禍の中ストレスが溜まり4コママンガの聖地巡礼に行きたくなりました。
私は深谷市在住なので同じ埼玉県内なら問題ないだろうと車を走らせました。
今回ピックアップする野広実由先生の作品『花野さんとの縁結びは難しい』の舞台、「永河(えいかわ)神社」のモデルになったさいたま市の氷川神社に取材という大義名分で訪れました。
野広実由先生といえば『パティシエール!』や『うちの姉様』の様にちょっと変わった女性が主人公の作品が印象的です。
この作品は主人公で永河神社のちょっと変わった巫女「花野伊澄」と永河神社の人々を巻き込んだラブコメです。
花野さんは恋愛経験皆無の三十路巫女です。
彼女が授与するお守りは良く効くと大人気。
特に縁結びに効くとの評判ですが自分には効かないと思っています。
が、その手のことに関しては無自覚で縁があっても気がついていないだけなのです。
『花野さんとの縁結びは難しい』(ぶんか社)1巻より
同じく三十過ぎで恋愛経験皆無の永河神社の宮司の息子で権宮司(副宮司の様なものみたいです)の正信(苗字不明)は、地方の神社の修行から帰ってきました。
子供の頃から人見知りで、友人は神池にいる亀のカメ夫だけ。
それを知った花野さんが権宮司と友人になる所から始まるラブコメです。
この作品の見所の一つは「とっととくっついてしまえ!」と思うじれったい二人を永河神社の人々がくっつけようとしても中々進展しない所です。
正信の父である宮司(名前なし)は二人の巫女の協力を仰ぎながら色々と画策します。
音大卒で伝統音楽に興味があり巫女になったのは久吉さん。
雅楽の音楽のユニットを組んで活動していて、神社の行事の際に二人を巻き込んで進展させようとします。
天沼さんは日本神話が好きで巫女になった女性です。
推しが御祭神のスサノオの為、個人的に推しに貢ぐという名目で二人の仲をお願いしたりしています。
『花野さんとの縁結びは難しい』(ぶんか社)1巻より
もう一つの見所は永河神社です。
歴史・自然・パワースポットなどの部分が細かく描かれています。
聖地巡礼で訪れたものの全部は周りきれませんでした。
が、まるでカメ夫が住んでるかの様な池。
散歩してるだけで心が落ち着く参道。
花野さんが食べた永河だんごこと氷川だんご。
などを楽しむことができました。
二巻が出た際にはじっくり読み、再訪する予定です。
実は氷川神社の前にも、野広実由先生作品の聖地巡礼をしていました。
富士見市の某ラーメン屋です。
実録エッセイマンガ『ダンナが今日からラーメン屋』シリーズのダンナ様のお店です。
ダンナ様は大井昌和先生の元アシスタントで『ちぃちゃんのおしながき』等に携わっていたそうなので、4コマファンとして是非とも訪れておきたかった場所です。
この記事を読み『花野さんとの縁結びは難しい』を読んで、氷川神社を訪れたいと思われた方がおりましたら幸いです。