監察医朝顔』のコンビによる一風変わった構成のホラー。何が変わっているかというと、アンサーソングならぬアンサー怪談とでも言いますか、謎の美少女・月夜が、聞き出した怖い話のお返しに、少しだけ違った内容の怖い話を語る、という筋立てなんですね。月夜が聞く立場の怖い話は、キャラが柔らかいタッチで描かれ、逆に月夜が語る場合はよりリアルでシャープになっているという、驚異の人物描き分け技術をもつ著者ならではの凝った構成なのです。しかも同じストーリーをなぞる部分でも、単にコマ割りを変えました、というのではなく、構図ごとごっそり変更。より悲惨な話になるように工夫もされてます。また主人公の月夜も、語り始めるときはおちょぼ口がワニのようにぐっと広がるように描かれて、恐怖の案内人に適した風貌になるという芸の細かさもあり。この作品はずいぶん前に首都圏の駅前で配られていた無料マガジンに連載されていて、実は私、これ目当てで入手していたのですよ。単行本になっていない話もあるのでそれも電子化できるといいのですが。

読みたい
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
お嬢しませう!

お嬢しませう!

何でオレが超、超、大金持ちオヤジの娘婿探しに付き合わされる羽目に!? しかし、大事なバァさんきっての願いとありゃあ、断るわけにはいかないぜ! 波乱万丈・荒唐無稽のスペクタクル活劇!! 表題他、短編作品2本収録。

ヂャンギリぽんぽん

ヂャンギリぽんぽん

時は明治。文明開化の足音高く、見るもの聞くものみな珍しい、新しさにあふれていた時代。陸蒸気、瓦斯等、あいすくりん……明開新聞の若き記者、原之進と友樹は新風俗の取材にかけまわる。二人の活躍をとおして変わりゆく時代をノスタルジックに描く、明治木村座公演“開花ブンヤ物語”、ここに開幕!

銭形平次 捕物控

銭形平次 捕物控

大人気!ミステリー時代劇を完全劇画化!!銭形平次 捕物控 漫画時代劇で好評連載中の「銭形平次 捕物控」の第1~7話までを収録。神田明神下の長屋に住む岡っ引・平次親分が江戸の町で起こる難事件に挑む! 第一話 金色の処女第二話 七人の花嫁第三話 振袖源太第四話 たぬき囃子第五話 八五郎の恋人第六話 十手の道第七話 平次女難

試し読み
ワケあって、真鶴で民泊はじめました

ワケあって、真鶴で民泊はじめました

ワケあって会社を辞め、35歳で民泊をはじめた国松小唄(くにまつ・こうた)が主人公。物語の舞台となるのは、人口約7,000人の神奈川県真鶴町だ。自然あふれる“何もない”町に、“何かある”お客さんがやって来る。国松と宿泊客との何気ないやりとりから、毎回ちょっとした奇跡が起きる。『監察医 朝顔』『前科者』などの話題作を手掛ける原作者・香川まさひとが、今を生きる人に贈る“読むセラピー”。ちょっとビターなリアルライフストーリーを、今作でデビューとなる漫画家・あいにゃーが描く。「この漫画で小さな旅を味わって下さい。細道を迷って、でも最後には穏やかな海が見えます」(香川まさひと)

過去になんかできない!!!

過去になんかできない!!!

戦争を生きた人間の苦悩を紡ぐ本格漫画。昭和最大の痛みと言えば、なんといっても第二次大戦であろう。南方で極限を味わった男たち、731部隊、憲兵に指をもがれてしまった脚本家。自分の病気と闘い戦争に行けなかった男の苦しみ。そして、ヒロシマ・ナガサキ… 等々7つの究極のドラマを掲載します。終戦記念日にぜひ読んでいただき作品です。

逃亡花

逃亡花

愛する夫と共につつましいながらも幸せな日々を送っていた若妻・咲子。だがある日、夫が何者かに殺される!この日から咲子は運命の奔流に巻き込まれることとなった…!!ゴールデン・コンビが熱描する、衝撃のサスペンス・ロマン!!

島根の弁護士

島根の弁護士

新米弁護士・水穂の依頼人は、本心をひた隠す常習窃盗犯―小泉八雲に憧れて、島根県松江市に着任した新人弁護士・山崎水穂。初仕事の相手は、67歳で前科17犯、穏やかな笑顔の持ち主・大塚孝輔だった。情状酌量の道を探る水穂だが、頑なに隠された、その本心は見通せない。彼を常習窃盗犯に駆り立てた原因は…!?熱き情熱を傾ける水穂の挑戦が、今始まる!!

ごくつま刑事

ごくつま刑事

とある繁華街にかまえる高級クラブの看板ママ、京極さくらは、美人で巨乳で気風がよいと評判の人気者。でも、彼女には秘密があった。極道の妻で、おまけに隠密捜査を行う“刑事”──!!正義と任侠つらぬくため、今日もさくらは走る……!!

すばらしきかな人生-まさみ-

すばらしきかな人生-まさみ-

顔のない人の群れが歩いていく。自分の顔をはっきり持った女性に猛烈に会いたい。「まさみ」は日本のどこにでもいるごく普通のありふれた女。しかし「まさみ」は自分の顔をはっきりと持った女。この物語は現代日本に生きる女たちの生き様を綴った読み切り連載形式のヒューマンドラマである。第1集には、ハンセン病にかかっていた女性の、周囲の偏見に屈せず生きる様を描いた「侍とお人形」。3.11で愛息を失った女性の苦悩を取り上げた「お前の海」、不治の病を抱える少女とNPO法人のボランティアとのやりとりの中で命の重さを考える「小さな旅」ほか9編を収録。

ましろ日

ましろ日

「加瀬ひかり(27)。安芸信用金庫・広島支店、営業。」「田所順平(16)。高校2年。部活、合唱部。」「若山正太郎(16)。中卒。職業、病院清掃。」同じ町に住む3人は、いまだお互いを知らない。だが、彼らには共通点がある。そして、やがて彼らは出合うだろう。ひとつの言葉の下に、ひとつのつながりの下に、そして、ひとつの覚悟の下に――。現代の広島を舞台に、苦難を抱える人々の絶望と奮闘、希望を描く 骨太ヒューマンドラマが、いま始まる。

『監察医朝顔』のコンビによる一風変わった構成のホラーにコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。