日本が沈没するという未曾有の大災害をテーマにした小松左京原作のSF小説を、一色登希彦がダイナミックにコミック化した災害パニックドラマ。仕事を終えた深海潜水艇パイロット・小野寺俊夫(おのでら・としお)は、後輩の結城(ゆうき)に連れられて入った雑居ビルの居酒屋で酒豪の女性・阿部玲子(あべ・れいこ)と出会う。その後、店で奇妙な行動をした初老の男・田所(たどころ)が「このビルは危険だ」と言い出して……!?
新米医師の三郎は、札幌のススキノ繁華街で1人の男と出会った。かつて大学病院でその有能さから将来を嘱望されながらも突然姿を消した、国分徹郎が帰ってきたのだ。2年前に身を引いたある事情と再び向き合う国分の姿に、三郎は壮烈なる医師の生き様を見ることとなる。新宿の裏町に小さな診療所を構え、街の住人から「熊先生」と慕われる国分の過去を描く序章「雪の終わり」ほか、心震わせるヒューマンドラマ全9編を収録。
売れないイラストレーターの次郎と、小さな広告会社に勤める今日子は、デザイン学校の同級生。初めてデートをした夜から3日後、同じ屋根の下で暮らし始めた。毎日をのほほんと暮らす二人は、仕事も家庭も性も曖昧にしていられるのは同棲しかないと思っている。次郎23歳、今日子21歳――。このままでいいのだろうか…。
遥か昔、極北の地より魔獣が現れ、魔風によって人々を滅亡へと追い込むが、一人の勇者が死闘の末、魔獣を葬った。魔獣は死してなお魔風を吐き続けたが、勇者は聖剣を突き立て魔風をそらし、風下には「守られた土地」が誕生した。その勇者の子孫がアーサトゥアル王家の祖になったとも伝えられるが、長き歴史の中で、それも定かではなくなっていた…。そして現在―― 伝説を後ろ盾に世界の盟主を名乗るアーサトゥアルに、隣国・アンサズの第9王子、不死身のシャールヴィが、魔法を使い攻め入っていた…。
相撲が一番強い! 多重債務者の男の家に暴力団が取り立てにやってきた。ヤクザは夫と子供の目の前で、巨乳の妻を丸裸にした! 彼らに逆らった子供はあっさりを殺されてしまう。怒りと恐怖で紙が真っ白になる夫! ふがいない夫の話を聞き、歌舞伎町一のラーメン屋「極道ラーメン」の店長、万吉の怒りの鉄拳がうなる!
女だてらに板場を仕切る凄腕板前・清水虹子(しみず・にじこ)の活躍を描いた人情グルメストーリー。料亭・藤乃家で花板と呼ばれる板長になったのは、メガネで冴えない女性の虹子だった。板場の者たちは女が板長になったことに反感を持ち、中でも古株の桜井(さくらい)は板場を休んでしまう。そんな時、室井(むろい)が虹子に、フグのおろしで勝負を挑んできて……!?
ネオンきらめく水商売の世界で頂点にのし上がろうとする元エリートサラリーマン・流恭次(ながれ・きょうじ)の活躍を描いたお水業界コミック。一流企業の吉沢建設で若きエースと呼ばれる流恭次は、入札にまつわる不祥事の責任を取らされて自主退職する事に。そして自暴自棄になってヤクザに殴られる流は、水商売の世界で絶対的な影響力を持つ男・榊(さかき)に助けられて……!?
男子生徒を身も心も元気にしちゃうナイスバディな新任女教師・永森亜希菜(ながもり・あきな)が活躍するセクシー学園ドラマ。カメラを持ち歩く男子高校生・世良(せら)は、本屋へ入ってきた美女に興奮してスペルマをかけてしまう。その後、世良が通う聖学習院高校に女教師・永森亜希菜が赴任してくるのだが、彼女こそ本屋で会った美女で……!?
青年漫画家、村岡栄のアパートでの5人の若者たちの奇妙な同居生活をペーソスたっぷりで描く。文学、絵画、音楽、それぞれの芸術を追い求めながら現実の厳しさに立ち向かう。70年代の青春群像を瑞々しく描いた傑作青春漫画。
ニューヨーク・マンハッタンを犯罪者達から守るサウス分署の刑事・バップの活躍を描いたポリスアクション。ストリートで逃走する銀行強盗を封鎖した刑事・バップは、パイソン357マグナムをぶっぱなして犯人である麻薬常習者の少年を射殺する。その後、ドラッグストアで事務員を人質にした立て籠もり事件へ急行したバップは、犯人を見事に狙撃した特別狙撃隊の女性・アイリーンと出会うのだが……!?
全国を行脚し、日本各地に12万体もの「円空仏」と呼ばれる木彫りの仏像を残した僧・円空。彼を突き動かしたものとは何か?仏を彫ることで彼が見つけたものは何か?史実をベースに、謎多き僧・円空の正体に迫る。
ヤングサンデーに連載していた異色作が電子書籍になって完全復活!単行本未収録エピソード、特別描き下ろし作品を含めた電子書籍完全オリジナル作品!森繁鮎子17歳が繰り広げる破天荒な学園生活が今蘇る!もう中学生も大絶賛!全巻セットのご購入者全員に特別冊子『月刊桃吐マキル』をプレゼント(配信)します。
ヨーロッパ在住の漫画家、香山哲はポーランド滞在時にカフェで出会った男から「心のクウェート」という妙に魅力的な響きの国の話を聞いた。さて、著者はさっそくその地を目指し、ドイツ・ベルリンから架空のヨーロッパ世界を舞台に空想の旅に出る。初めて訪れるさまざまな国の文化、生活を楽しみ、街の様子からその社会を分析しつつ、旅を続ける著者が辿りついた「心のクウェート」とは。そこで見つけた大切な「心のあり方」とは。紀行エッセイの形式をとりながらも随所にフィクション、空想、哲学的思索を巡らせた内面の旅の記録でもある。(※本作品は紙書籍『心のクウェート』を分冊しています)
一匹狼のスゴ腕と呼ばれる名探偵のところへ弟子入りすることになった見習い女探偵・小鳩。でも実際に会ったその男・仙臺はドジでスケベでウワサとは大違い!どこから見ても合いそうにないこの二人が、協力して難事件を解決することなんてはたしてできるの?二人の大迷走探偵調査がスタート!
発明家のジョンは、時間を旅する機械の開発を行っていた。模型による実験を経て、試行錯誤の結果、ついにタイム・マシンを完成させる。圧縮された時間のなかを順調に移動しているかに見えたが……。サイエンス・フィクションの巨人、H・G・ウェルズの代表作『タイム・マシン』を、原作の雰囲気そのままにコミカライズした良作。
弱小極道組織のチンピラで電話番の正雄は、今年で36歳。親分からそろそろ男になれと拳銃を渡され…。だが、大物組長殺害に失敗し、敵に囲まれ死を覚悟した次の瞬間――なんと、夢あふれるメルヘンの世界、だいらんどが目の前に広がっていた!わけも分からずひまわり城へと案内された正雄は、二度と元の世界に戻れないと言われ、お姫様と謎のピエロを従えて、だいらんどからの脱出を試みるが…!?
連続強姦魔の犯罪に巻き込まれる青年の葛藤を、美少女コミックの奇才・遊人が描くエロティックバイオレンス。公園を歩いていた女子高生のけい子とひろみは、声をかけてきた警官にいきなり殴られて気絶する。その警官の正体は、13年の刑期を終えたばかりの連続強姦魔・黒沢(くろさわ)だった。ひろみはその場で犯され、けい子は公園にとめてあった車のトランクに載せられる。その車の持ち主である大学生・氷室(ひむろ)は脅されて、黒沢の裏ビデオ制作を手伝わされることになり……!?
江ノ島高校に突然エイリアンが出現!その時、演劇部の成田は幼なじみ・めぐみから衝撃の事実を知らされる。2112年からやってきたというめぐみによると、成田は未来の人類を救う伝説の勇者だったのだ!A・Iレプリノイドと呼ばれるエイリアンが好むのは処女。成田は学園と未来の平和を守るため立ち上がった!
碩学・日高トモキチが、いろは順に魚鳥木はじめ、偉人、アイドル、数式まで、森羅万象を樹王無尽に紹介する。Web雑誌「KATANA」の人気連載が電子書籍化! 上巻には単行本描き下ろし「アルファベットを含む日本語の巻」、ホラー短編「Hymenoptra/蜂」を収録
武士の魂を克明に描く、鬼才・平田弘史の短編集!!上意討ちを決行することになった勘兵衛。居合いの瞬間、彼の剣は空を切り、あろうことか仲間を斬り倒してしまう。上意討ちは成されたものの、同胞に問い詰められる勘兵衛。空振りの原因が自分の近眼だとは言えず誤魔化してしまうものの、それが大きな災厄の火種になろうとは!!(表題作:必生の殺戮)
娘夫婦の近くに住んでいるというご近所さん。いわゆるスープのさめない距離っていうやつで。そういえば、ママがスープ作るっていってたよ。家は一緒に一緒に住んでるから全然冷めないな。ところが…?読売新聞で連載中の人気漫画「コボちゃん」が最新刊より「新コボちゃん」として登場です!!【2003年8月~2003年12月分収録】
1968年に上京した畑中純は、新橋のマンガ学校に通うが、学校は1年で倒産。その後、川崎の海岸近くで配管工として働くことになる。マンガ家になることを目指して上京した畑中氏だったが、マンガ界は青年コミック誌と100万部を越え始めた少年誌が注目されるようになっていた頃で、畑中氏は、マンガがわからなくなってしまっていた…。人気作『まんだら屋の良太』が誕生するまでを描いた自伝コミック!
創業120年、老舗蕎麦屋「たけや」を舞台に「たけや」のメニューをまじえて描かれる人間模様。蕎麦はもちろん板わさ、玉子焼きなど、お品書きにまつわる心がほっこりするエピソードをお楽しみください。
1979年頃、漫画家・はやせ淳氏のもとにアシスタントとして入り、1982年「ガロ」10月号にて「夢の中」で漫画家デビューの後、創作活動を続けるなか体調を崩し、1999年12月27日、42歳で他界した中西章文氏。生前、ついに単行本を出すことが叶わなかった故人の思いをかたちにするべく、師匠であったはやせ淳氏が単行本化にむけて奔走。2017年、twitterでの発信をきっかけに数多くの方からの助言を受け、その思いを実現したのが本書『夢の途中』である。中西氏のデビュー作である「夢の中」、病床で描いた「私はこんな夢をみた」、ベラスケスの「ラス・メニーナス(女官たち)」をモチーフに描かれた不条理な世界「ベラスケスの視線」など13編を収録。紙の単行本には収録されていない「おもしろ年賀状」も、著者の人柄を感じることができ興味深い。「中西章文君の作品の単行本化は、私の勝手な思いによるものだったのです。一九七八年頃に、私のアシスタントとして来た時の彼は、はにかむように笑うおとなしい男で、不思議な雰囲気を持っていました。(中略)しかし、いつ頃だったか…、なかなか単行本の話が聞こえてこないので、彼に「出なかったら俺が出そうか」と、半分冗談で言ったのを覚えています。」(あとがき。はやせ淳 より)
最近、一色登希彦版「日本沈没」読み直したところ、奥付の制作スタッフや関係者の名前を見て、あらためて制作スタッフの豪華さに驚いた。連載当時は気付かなかったが、並んでいる名前はいまや少なくない漫画通に知られている漫画家が多い。 <制作スタッフ> 高田桂 大瑛ユキオ 朱戸アオ 元町夏央 旭凛太郎 <協力> 鶴田謙二(渡花枝のキャラクターデザイン) 藤田和日郎(居酒屋の看板ロゴ) 庵野秀明(核融合プラントデザイン) 樋口真嗣、スタジオカラー(メカデザイン協力) 協力陣も豪華だ。 藤田和日郎は1話から登場する居酒屋の看板を描いている。 鶴田謙二はこの作品のファンと言うか、単行本の帯などで絶賛していて、最終巻では女性キャラの作画に協力している。 庵野秀明、樋口真嗣など映画人たちは、デザインだけでなく作品後半のスペクタクルシーンの演出に影響を与えていると思われる。(というか庵野映画を観ている気分になる) やはりこの漫画の持つエネルギーは半端でなかった事を再確認した。最終巻は<第一部完>で終わっており、いつか第2部が再開することを願っている。