わんこそばにいる
ワンコそばにいる
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あらすじ
28歳独身ОL・咲山さんは、最近飼い始めた「ワンコ」に夢中。名前はシロさん。かわいくってやんちゃなシロさんとのふたり暮らしは、人生に疲れた咲山さんにとって最高の癒やし。でも、他人には絶対言えない秘密がひとつ。……シロさんの正体は、年下の男子大学生・スミタくんなのだ! 今日も定時でおうちに帰ろう♪ スーパー・ポジティブ・ラブコメ!
いま、コミックDAYSでの更新が楽しみになってる漫画筆頭! 路田行(ろた・いこ)先生の漫画は全部面白いんですが、やっときましたよ連載が! 小さい頃に犬を飼っていたOLがある日家に帰ると、窓が割れ不審者が・・!?と思ったら犬!?犬・・人間?犬のふりした男?どうなってるの・・!? と始まるが主人公の女性がわりとネジはずれてるのか子供の頃に飼っていた犬のシロさんと重ねて見て癒やされてあまりの非日常からか受け入れてしまうという狂気っぷりが見逃せない!! 一体なんなんだこの話は! https://comic-days.com/episode/10834108156697557308 家に入ってきた男性は寝ることで、人格が犬と大学生の住田くんを行き来する。 犬のシロさんを受け入れるなら住田くんも受け入れるしかないのか? 近所の人にもバレてしまい!? 毎週見逃せない展開になっていく! 不思議な二重生活! 住田くんは主人公の女性に興味があるが、逆は犬としての住田くん意外は一切興味なし! 1話の冒頭で描かれる1ヶ月後はなんの問題もなく幸せそうに暮らしているのでどうやってそこまでいくのか! これからも楽しみです!! 路田行先生の作品はたくさん読んで欲しいので、公式で読めるものはリンク置いておきます! pixiv:https://www.pixiv.net/member.php?id=22055823 短編や、『ワンコそばにいる』の元になったような話もあります。 読切『透明人間そとに出る (モーニングゼロ2018年3月期佳作)』 http://www.moae.jp/comic/morningzero_toumeiningensotonideru/1 読切『ヤナギダクリーク(第74回ちばてつや賞大賞)』 http://www.moae.jp/comic/chibasho_yanagidacuriiku 読切『察せませんズ(くらげバンチ)』 https://kuragebunch.com/episode/10834108156685018111 読切とはいえ結構描かれてますよねー。 モーニング・ツーで掲載されていた読切『逆のボタンはかけづらい』読めてないので、どうにかして読まなければ!
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
はじめにお試しで1話を読み始めた時はシュールギャグなのかな?肌に合わないかもな? と思ったけど、 どっこい!! 1話の最後にどんでん返し。 引きが気になって単行本を買った! そして読み終わったら読む前と印象が全然変わった。 ツイッターマンガ風に内容を説明すると 「独り身OL(咲山さん)が仕事から帰ると見た目は人間、中身は犬のシロさん(住田君大学生)がガラスをブチ破って不法侵入していた話」 っとまあ突飛で大ウソぶっこいた設定なんですが人物描写に全然ウソがないんですよね。 まず上の様な状態なのにもしかしたら人間と見間違えてるだけで本当は犬なのかもしれないと何度も信じそうになるし、さらにはそんなヤツをそのまま家に泊める!というなんともぼんやりした人、もとい頭のネジが飛んでいるOLの咲山さんのモノローグが2話のあたまにあるんですが、 そこで彼女は自分自身の事を「満足の上手い人間」と評してるんですよね。 物事への関心がふわふわと薄く、自分で何かを決める事が苦手で、恋人がいない事を同僚に陰口を言われてるのを聞くまで何とも思っていなかったような性格を「満足の上手い人間」と表しているんですけど、確かに周りからはぼんやりしてるようでも自分の頭ではちゃんと考えてるよなと。 確かにこんな人間っているよなって思ったんですよね。 住田君もよく言えばフットワークが軽く、溺れてる犬を助けようとするような良い子。悪く言えば何も考えていない薄っぺらいな、だけどどこか憎めない子なんですけどこんな大学生いるよな〜って。 キャラクターが記号として存在してるじゃなくてちゃんと生きてるんですよね。 それぞれがどこか抜けていたり、悩みを持っていたりと本当リアルなマンガだなと感じました。 まあそんな事は抜きにしてもめちゃくちゃ面白いんですけどね!! 咲山さんヤバいし!シロさんも住田君もかわいいし!お隣さん不憫だし!吹き出し外のローマ字ツッコミおもしろいし! 私はただ生きてるだけで人生の楽しみを探そうともせず灰色な毎日を過ごしていたのにドタバタラブコメに巻き込まれしまう良い人なお隣さんの瀬野さんに感情移入しまくってるので 瀬野さんが幸せになってくれるといいなと願ってます!!
じゃこ
じゃこ
なんで、こんなに可愛いのかよ… と、孫を愛でるかのように目尻が下がりっぱなしになっちゃうラブコメです。 2月に1巻が出て、4月に2巻、7月に完結3巻が出ました。まさに自分にとっての2020年上半期のベストに選ぶにふさわしい作品です。 かわいらしい絵柄と、軽快なテンポでサクサク読める本作ですが、改めて難しい題材に挑んでいる意欲作だな〜と思います。 普通、中身が犬の成人男性を独身女性の家で世話するなんて、それなりの恐ろしさというか危うさがつきまとって平常心で読めない気がするんですけど、この漫画に関しては終始ニヤニヤしながら読めるんです。動物に対して抱く無償の愛と、人間同士の愛をごっちゃにして感情も関係もグシャグシャになるのに、陰湿な空気が一切ない。素晴らしいの一言。 あとは、連載追っていたときもずっと思ってたんですけど 瀬野さんというキャラがこのワンコそばにいるにおいてとても重要でした。限りなく大衆に近い人というか、感情移入しやすかったので、瀬野さんの苦悩に共感しっぱなしでした。とにかく瀬野さんの未来に幸多からんことを…(3巻のおまけページは必読!) 誰が読んでも「こんなラブコメ読んだことない!」ってなるはず。 ひとりでも多くの人に読んでほしい。そんで、最終的には10億人くらいが読めばいいと思っています。 路田行先生の次回作に期待大大大🐾
nyae
nyae
ふんそうでしたらはったまで
紛争でしたら八田まで
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あらすじ
イギリスに本社がある企業に地政学リスクコンサルタントとして勤める八田百合。彼女の仕事は、地政学に基づいた知性と、ちょっとの荒技で世界中の事件を解決すること。そんな彼女に依頼を出してきたのは、ミャンマーにある日本の企業だった…。
この新連載はどうなるんだろう、とモーニングで様子を見ていたけど、もう面白いことが確定したので安心して楽しめる!! 八田さんが世界各地で小さく起きている民族間、言語、思想のすれ違いで巻き起こる問題を知性とちょっとした格闘で解決!解決したらまた次の現場へ急行し、その地域の言語や慣習、政治など多角的にみっちり叩き込んで問題へ挑んでいく。 世界中を交渉して回る解決屋! その仕事の名は、「地政学リスクコンサルタント」! もう、こんなの間違いなく面白いに決まってる! 『MASTERキートン』好きな人にはぜひオススメしたい。 キートンは考古学者兼保険屋だけど、元軍人で戦えるし、それぞれの土地に詳しい必要があったり争いの仲裁を行ったりもしていた気がする。 すっごくざっくり言うと、立場や職業こそ違えど八田さんも似たようなものだ。 実は『勇午』をちゃんと読めてないのでいつか読みたい。ふわっとしか知らないけど同ジャンルなのかな。 まず、タイトルにもある「紛争」。 何を持って紛争と呼ぶのか調べてみた。 『一般的に「紛争」とは、「少なくとも2つ以上の主体が、希少な 資源(富や権力など)を同時に獲得しようとして相争う社会状況」と定義される』 この漫画で最初に出てくる事例がとても分かりやすい。 イングランドとアイルランドが揉めるという内容。 まさに、2つの主体が争う状況なわけでそこで八田さんは華麗に解決するかと思いきやわりかし腕力でねじ伏せている。それもたまには必要だよね。 八田さんのネーミングって「切った張ったの世界」って言葉から来てたりするのかなって少し思った。 https://comic-days.com/episode/10834108156713454523 そして、2話から描かれる呼び出された土地はミャンマー。 「歴史・宗教・政治・経済・軍事・エトセトラエトセトラ」を一週間でビッチリ詰め込んで挑むが・・。 「ミャンマー企業紛争編」から「タンザニア魔女狩り騒乱編」へ。面白い~! 世界を少し移動すれば何かしらで揉めている。 具体的にも抽象的にも何かしらの境界線があれば揉めるのが人間だ。 八田さんの旅が終わることはあるのか?お金次第? 人や場所、環境が変われば揉める内容も変わるので一生楽しめる漫画になるんじゃないかとワクワクしている。 単純に、国際情勢へ興味を持つきっかけにもなるし! ありがたや~! 作者の過去の読切がこちら。 主人公のキャラクターが少し似てるかも? 『定時退社でライフルシュート』 https://comic-days.com/episode/10834108156637582721
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
MUJINA INTO THE DEEP
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あらすじ
浅野いにおが放つ衝動…衝撃最新作! マンガは次の“領域”に突入する――トップランナー・浅野いにおの最新作! 何気ない日常の中、刀を背に空を翔び、人を殺める「ムジナ」の実体とは…? 人間とは、社会とは、人権とは、そして幸せとは…気づけば己に問われる全く新たな衝撃作!
くじょうのたいざい
九条の大罪
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あらすじ
法とモラルの極限ドラマ、開幕! 国民的ダークヒーロー漫画『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平、最新作! なぜか厄介な案件ばかりを引き受ける弁護士・九条間人(くじょうたいざ)。鼻炎持ちのバツイチで、ビルの屋上でテント生活をしている偏屈な弁護士だ。主な顧客は、半グレ、ヤクザ、前科持ちなど、きな臭い人だらけ!? ネットでは悪徳弁護士と罵られながらも、イソ弁の烏丸(からすま)と共に、依頼人の擁護に務める。ある日、飲酒して轢き逃げをした半グレが、先輩の壬生に連れられて、九条のもとを訪ねる。そこで九条が授けた策は、弁護士にはあるまじき教唆で――!? 交通事故ひとつですら、常識がひっくり返る。知ってるだけで、人生が変わる。神か悪魔か弁護士・九条! 法とモラルの極限ドラマ、ここに開幕!
『闇金ウシジマくん』が好きだったので、本作も当然期待していたのですが、元々終わってから一気読みするタイプなもんで、ずっーと我慢していたんですけど、もう、たまらず5巻まで一気に読んでしまいました。 もう、最高でした。 1話目を読んだときは、飲酒運転で交通事故を起こした半グレを守ることからはじまるので、そっちの弁護士役なのかな?と思っていたら、先を読むと実は全然違うことに気づく。 元々、依頼人を守ることを使命とし、道徳と法律は分けて考えているだけで、そこに善悪がないというだけ。 ここが格好いい。 自分はど直球な主人公も好きなのですが、こういう一癖ある主人公像も大好きなんですよね。 共通しているのは、信念があること。 ただそれが誰がみても立派なのか、そうじゃないのかの違いだけ。 闇金ウシジマくんもそうでしたが、格好よく強い人間とは、自身の美学にブレないもんですね。 本作の主人公も依頼人が半グレであろうと誰であれ、そして相手が恩師であろうと誰であれ、弁護士としての自身の使命を全うする。 めちゃくちゃカッコいいです。 また、弁護士ですが、小難しい法律的な話は多用せず、わかりやすく読みやすくさせているのも、物語に没入させてくれます。 ちょっと何言っているかわからない、とならないです。 過去に家族の間で色々あったようですが、まだ出てきていないので、この点も今後が楽しみな作品でした! また、内容はクロいのに、白を基調とした絵柄は、独特でありながらクセになりますね。
六文銭
六文銭
むのうのたか
無能の鷹
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あらすじ
就活で鶸田が出会ったのは、一目でわかる「デキる人」・鷹野ツメ子。一方、鶸田は見るからに気弱そうだが、実はポテンシャルを秘めた人間だった。同期入社を果たしたふたりは1年後、最強タッグを組む!
ただずまいや風貌からデキる雰囲気をまとった鷹野。 実際はポンコツで、さっき言ったことも覚えられないほどの無能っぷり。 でも、オーラだけは半端ないという。 しかも、職業がコンサルというのが、個人的に よくわかってらっしゃる! と膝をうった。 コンサルって、雰囲気が大事で、ぶっちゃけ雰囲気でどうこうなりそうですもんね(失礼) 当たり障りのないことを、 パフォーマンス~とかファネル~とかの横文字や、KPIだのCVRだの3文字英語とかで煙に巻いてくるしね。 ※元コンサル出身の個人的感想で、コンサルに親を殺されたとか恨みがあるわけではないです。 本題。 本作は、ひょんなことで、 同期入社した気弱でうまく喋れない鶸田と、そんな鷹野がタッグをくむことになる。 自信のない鶸田と根拠のない自信だけがある鷹野。 実際は有能な鶸田と、実際はポンコツな鷹野。 それがなぜか良い感じにシナジーを出していくんですね。 鷹野のもつ謎のオーラに圧倒されて、アフォな発言も先方が勝手に忖度して、そこに畳み掛けるように鶸田の分析やロジックが炸裂し、顧客も納得という流れ。 ギャグ的な展開ですが、なんとなくこんな感じだよなと実感してしまう。 大したこと言ってないけど、謎に説得力ある人いますもんね。 逆にすごい良いこと言っているのに、自信がなさげなばかりに、 周囲から賛同得られない人もいる。 なんとなく、この社会の断片をきりとったような作品だと感じました。 自信のない社会人はみんな読んで、なんだこんなもんかと思ってほしい。 最後に、鷹野のどこに行ってもでてくる突拍子のない言動は、純粋に面白いですね。時々、良いこともいうし。
六文銭
六文銭
よみのつがい
黄泉のツガイ
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あらすじ
山奥の小さな村落に住む少年のユルは、野鳥を狩り、大自然の中で静かに暮らしていた。しかしユルの双子の妹のアサは、何故か村の奥にある牢の中で「おつとめ」を果たしているという。それはまるで幽閉されているかのように…。穏やかな村に浮かぶ不自然な謎、この村に隠された秘密とは一体…!? 未曾有のツガイバトルここに開幕!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
ルックバック
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あらすじ
自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって――。唯一無二の筆致で放つ青春長編読切。
元は藤本先生の読切で、それが単行本になったモノです。 全然関係ない私ごとで恐縮なのですが、最近、アニメチェンソーマンのOP曲をやろうという話になり、その楽曲がチェンソーマンの世界観を完全に理解して云々みたいな話題になっていたので、チェンソーマンを途中までしか読んだことなかった私は、全巻読むことにしました。その際、じゃあ読んでみますと言ったら「えっ読んでないの??」「えっルックバックも?まじなん?」みたいなことになったので、チェンソーマンのOP楽曲とは無関係ですが、併せて読むことにしました! ジャンプ+に昔は載っていたのかもしれませんが、今は途中までしか載ってなかったため、こちらの単行本版をebookで購入しました!! けっこう面白かったです。チェンソーマンも多分面白いと思うのですが、そもそも特殊能力バトルアクションものがそこまで好きではないので、個人的にはそこまで刺さらなかったのですが、こちらはせつなめのヒューマンドラマでこちらの方が好みでした。 ストーリーも最近ありがちな全部言語化されてあるものではなく、ほどよく匂わせがあって、ある程度読み手に委ねる開いた作りになっていたのもよかったと思います。 個人的には作中に登場した藤野先生の4コマはどれもセンス良く感じられ、すごい才能を感じました。特に引きこもり世界大会の話が最高に面白かったのですが、まさかこの作品が後半のキーになるとはその時は思っておらず、ビックリしました。 あと絵が微妙に下手な藤野先生が、絵が激うまの京本先生と離れた後に超ヒット作を生み出した点もすごい好きです。
酒チャビン
酒チャビン
個人的な考えだけど、ジャンプ+で本作を読んだうえで単行本を買った人のうち、結構な割合は「作者のあとがき」を目当てに買ったのではないかと思っている。 理由はわざわざ書かなくてもなんとなく伝わる気がするが、「タツキ先生はどう思っていたんだろう」というのを知りたかったのは多分自分だけではないはず。 結論から言うとこの単行本にはあとがきは載っていなかった。 カバーの折返しに付いてくるコメントとかもなし。 なので、なんとなく「各々が感じたものを大事にしてください」みたいなことなのかなぁ…とちょっと煮え切らないながらもまぁ納得していた(そもそも作者が自分の作品にあとがきを載せる義務はない)。 …のだが、このあと刊行された『藤本タツキ短編集』の最終ページにはあとがきが載っている。それもなんと『ルックバック』についての話が。 引っ張っておいてなんだけど、何が書いてあるかはここでは書かない。作者のそのままのことばで読んでほしいし、そうすべき内容だと思うから。 でも『ルックバック』がタツキ先生にとってどういうものだったのかが真摯に書いてある…と自分は感じた。掴みどころがない普段のコメントとかツイートの印象もあって、殊更そう感じたのかもしれないけど。 内容にほんの少しだけ触れると、『ルックバック』の単行本にあとがきがなかったというか、載らなかった理由もきちんと書いてある。 自分はこの理由がすごく好きだった。 そんなわけで、まだ短編集を読んでない方はぜひ手に取ってみてほしい、という話を『ルックバック』のクチコミとして投稿した次第でした。
名無し
しゅりんくせいしんかいよわい
Shrink~精神科医ヨワイ~
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あらすじ
【雑誌掲載時の著者カラー原画を収録したリマスター版!】パニック障害、うつ病、発達障害――。隠れ精神病大国と呼ばれる日本は、その名の通り、精神病患者の数自体は、アメリカ等と比べると少ない。その一方で、自殺率は先進国の中でも最悪レベル。悩んでいても“精神科は特別なところ”という思いこみが、人々の足を遠のかせてしまう…。精神科医・弱井は、そんな日本の現状を変えていき、一人でも多くの“心”を救うべく、こう願う――。「僕はこの国に、もっと精神病患者が増えればいいと思っています」
マンガ好きにとっては「シュリンク」というと、書店でマンガを買った時に本を覆っているビニールのカバーをまず想起してしまいます。が、本作のタイトルである『Shrink』が意味するのは精神科医のこと。 純粋に英語で精神科医を表すのであればpsychiatrist、therapistといった語の方が一般的でありshrinkと言ってしまうとやや侮蔑的な意味もこもってしまうのですが、それでもしばしば使われる語彙です。 特に、海外ドラマでは本当によくshrinkが登場します。親族やペットの死、仕事や恋愛での痛手などメンタルにダメージを与えられることが起きたらすぐにshrinkのところに行くのが当たり前だそうです。それによって、精神病の人の数は日本より遥かに高いんだとか。 翻って日本では精神病の人の数は表向きは少ないですが、実際にはストレス大国であり同じような水準でカウントしたら精神病の人は海外より高い割合で存在するのではないか、そういう意味では精神科にかかる人が増えて精神病と判定される人が増えた方がより人々は幸せになれるのではないか、という問題提起をしてくれるのがこの作品です。 「微笑みうつ」を「新しい自分として生き直すチャンスをくれる病」と非常に前向きに捉える視座にはなるほど、と思わされました。 パニック障害や自閉症など、聞いたことはあってもまさか自分がそうだとは微塵も思ってなかった、という人も世の中には多いことでしょう。本作を読むことで、精神科医にかかるかからないに関わらず少しでも生き易くなる人が増えれば良いなと思います。
兎来栄寿
兎来栄寿
せんそうはおんなのかおをしていない
戦争は女の顔をしていない
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あらすじ
「一言で言えば、ここに書かれているのはあの戦争ではない」……500人以上の従軍女性を取材し、その内容から出版を拒否され続けた、ノーベル文学賞受賞作家の主著。『狼と香辛料』小梅けいとによるコミカライズ。
 本作は、ノーベル文学賞を受賞したジャーナリストによる同名のインタビュー集を、小梅けいと先生がマンガにしたものです。第二次世界大戦におけるナチス対ソ連の戦いに兵士として身を投じ、余生を送る女性たちの肉声が集まっています。  ソ連では、男女平等を強調する共産主義思想の影響も受け、他の国よりもはるかに多くの女性が自らの意思で従軍し、最前線に立っていたのです。  皆さん、「戦争」ってどう思いますか?  日本で育った私たちは、敗戦国として徹底された反戦教育の中で生き、漠然とした「絶対あってはならないもの」といったイメージを持っています。しかし、もう日本人のほとんどは戦争を体験したことのない世代です。だから、「戦争=あってはならないもの」という公式を形式的には認識していても、なぜあってはならないのか、実際のところ自分の国が戦争に突入するとはどんな感じなのか、その中身を本当の意味では理解していません。  本作では、原作著者であるインタビュアーが、年老いたかつての女性兵士から丹念に収集した声が、情景が、丁寧に再現されています。  では彼女たちの語る戦争は、単に血も涙もない、ひたすら凄惨を極めるものであるのかといえば、そうではないのです。彼女らの語る戦争は本当に千差万別です。正気を捨てて戦地に赴き、その狂気の痕が心から消えない人、過酷な環境の中でささやかな幸せを見出した人、死の恐怖より、女性の存在を想定していない住環境への忌避が勝った人… その全てに、過酷で凄惨な環境の中でもきらめきを失わないそれぞれの個性が、人間味が、激情があるのです。  加えて、それらの当事者が(戦地にいることがイレギュラーな存在である)女性であるがゆえに、そこで語られる戦争は、私たちが知る「戦争」の視座から、少しずれています。かつて動物を愛した女性が、命を奪うことに躊躇しないようになっている自分に気づいたときの衝撃、復員後数年ぶりに履くスカートへの違和感、男ものの下着を無理やり身に着けることへの嫌悪感… そんな、これまで戦争という文脈では表出してこなかったエピソードが、次々と語られるのです。  そう、私たちがひとえに「あってはならない凄惨なもの」としてとらえてきた戦争という現象をもっと目をこらして眺めてみると、そこにはこれまで見たこともなかった多様で強烈な情景が、パッチワークのように広がっているのです。  このことから読者が思い知らされるのは、「戦争というのは決して一つの現象ではない」ことです。戦争を歴史としてしか知らない私たちは、それを「あってはならない凄惨なもの」としてひとくくりにして処理し、それ以上戦争について考えることをしません。しかし実際は、戦争というものは決して均質な現象ではありません。一口に戦場といっても、そこには個々人固有の多様な時間が、何千層にも、何万層にも折り重なっているのです!  本作は、原作の丹念なインタビュー、そして収集された物語を最大限汲んだ精緻なマンガ化をもって、「戦争という現象を眺める眼」としてはもはや最高峰と言っていい解像度を獲得し、そのレンズで戦争というものの中味を、私たちに覗かせてくれるのです。  あなたはこの作品を読むと、戦争の中で走り、生き、笑い、泣いた一人ひとりの女性の鮮烈な過去を目にすることでしょう。それらの物語を覚悟をもって受け止めた上で、「戦争」とは何なのかもう一度じっくり考えなおしてみても、きっと遅くはありません。
いさお
いさお
 小梅けいと先生を知ったのは小説「狼と香辛料」のコミカライズ版だった。可愛らしい絵柄とは裏腹なディープで骨太なストーリーのライトノベルの名作だ。小梅氏の繊細なタッチで描かれた漫画のヒロインの少女もまた、目が大きく髪が柔らかそうで、氏の描く少女の魅力は年月を経てジャンルすら異なる本書「戦争は女の顔をしていない」においても発揮されている。  本書に登場する女たちの多くは実際、戦争当時は少女だった。洗濯兵、衛生兵、狙撃兵……彼女らは様々な戦場で活躍し、そのいずれも悲惨で過酷で血の死にまみれていた。  漫画や映画で描写される戦争はいつも凄惨だが、本書の特筆すべき点はやはり女性特有の(身体的、社会的)苦悩であったり、敵であれ味方であれ「人間同士である」ということが強く感じられるような心の触れ合いが描かれている点であると私は思う。この本の中の戦場では、女たちは男性に馬鹿にされまいと奮闘し、時に自身が女性であることを呪い、時にハイヒールやスカートに密かに憧れ、自らの足跡を経血で文字通り赤く染めながら行軍する。同僚の男たちとしばしばぶつかり合うが、しかし最終的には人々は互いにリスペクトしあっている。本書は原作者・スヴェトラーナによる従軍女性へのインタビューと、それを受けての生存者である女性たちによる回想で構成されているため、文字の大半が彼女らのモノローグからなる。おそらくは部分的に美化された記憶であるだろうことは想像できる。戦場の凄惨さと精神的に前向きな美しさの奇妙なコントラストが、小梅けいとの美麗で繊細な絵柄によって際立つ。戦争ドキュメントと、美少女を得意とする作家、一見ミスマッチにみえる組み合わせだがまさか狙ってやったのだろうか……?読み味が独特すぎて、新鮮さに痺れる。あの有名な「片隅」ともある意味では共通する面白さがあるかもしれない。
mampuku
mampuku
ノーベル文学賞を受賞したジャーナリストであるスヴェトラーナ・アレクシェービチさんが500人以上の従軍女性に取材して書いた原作を、『大砲とスタンプ Guns and Stamps』などでも戦争の裏側で直接の戦闘行為を行わない人々の闘いを描いた速水螺旋人さんが監修し、『サフィズムの舷窓』のキャラクターデザインや『ビビッドレッドオペーション』のコミカライズを行なっている小梅けいとさんがマンガにする。 企画の勝利、と言う他ない作品です。ちょっと普通には思い付かないですし、思い付いてもやらない、そんなことをやってのけてこのクオリティで出してしまったことに敬服するしかないです。 こうして本にされることが無ければ絶対に意識もしなかったであろう戦時下の数々の事柄。様々な部隊、部署に女性でありながら従軍した者たちの実体験からくる生々しい苦しみの証言が今回マンガにされたことでより克明に伝わってきます。 兵士の服は誰がどのように洗っていたのか。 女性兵士はなぜ脚が緑色になるのか。 なぜズボンがガラスのようになるのか。 戦火の中での彼女たちが感じる幸せとは何なのか。 その過酷な答はすべて読めば解ります。 「戦争はなんでも真っ黒よ  血だけが別の色  血だけが赤いの……」 といった、心に深々と刺さる生々しいセリフも溢れています。 戦争は手段に過ぎず、双方が望まずとも起こってしまうこともあります。それでも、なるべくその手段を取らなくて済むように、かつて先人が味わわねばならなかったこの悲哀と辛苦をこの先の時代に生まぬように、人類が知識として未来へ伝承していかねばならない大切なものが詰まった本です。 『アンネの日記』や『夜と霧』などと同様に読み継がれて欲しい、あらゆる人に一読を推奨したい名著です。
兎来栄寿
兎来栄寿
らーめんあかねこ
ラーメン赤猫
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猫が営むラーメン屋に面接をしに来た珠子。店長からの質問に「犬派」と答えて、あっさりと採用されたのだが…、仕事内容は猫の世話係!? ラーメン赤猫、癒し大盛りで始まります!!
たこぴーのげんざい
タコピーの原罪
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あらすじ
【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】地球にハッピーを広めるため降り立ったハッピー星人・タコピー。助けてくれた少女・しずかの笑顔を取り戻すため奔走するが、少女を取り巻く環境は壮絶。無垢なタコピーには想像がつかないものだった。ただ笑って欲しかったタコピーが犯す罪とは…!?
まずは単行本化おめでとうございます! ずっと待ってました!ずっとクチコミ書きたかった!! ハッピーを広めるために地球にやってきた、ハッピー星人タコピ―。 お腹が空いているところを小学生のしずかちゃんに助けてもらう。 助けてくれたお礼に、タコピ―は様々なハッピー道具を渡すも、しずかちゃんはなかなか使ってくれない。 ある日タコピ―はしずかちゃんの飼い犬であるチャッピーと出会う。 チャッピーの前で笑顔を見せるしずかちゃんに、タコピ―はしずかちゃんにもっと笑ってほしいと思うようになる。 いつものようにしずかちゃんと別れるタコピ―。 しかし次の日、しずかちゃんは変わり果てた姿でタコピ―の前に現れる。 全身痣だらけで、しずかちゃんは言う。「友達と喧嘩したの」 それなら!と、タコピ―は「仲直りリボン」というハッピー道具を渡す。 しずかちゃんと友達の小指をこのリボンで繋げば、すぐに仲直りができると。しかも無限に伸ばすことができ、遠くにいる友達も安心。 しずかちゃんはそれを一人で使いたいと言う。 しかし、ハッピー道具はハッピー星人の目の届くところで使うこと、異星人の手に委ねてはいけないという掟があった。 それでもしずかちゃんの頼みだっピ!と、タコピ―はその掟を破り、しずかちゃんにリボンを渡してしまう。 しずかちゃんはリボンを手にし、タコピ―に別れを告げる。 タコピ―はしずかちゃんが本当に仲直りができたか気になり、しずかちゃんの家に向かう。 そこでタコピ―は、しずかちゃんの衝撃的な姿を見ることになる。 天井の柱から、だらんと仲直りリボンで結ばれた輪っかに首をかけて浮いているしずかちゃんの姿。 「ぼくが掟を破ったから、しずかちゃんは死んでしまった」 しずかちゃんが自殺してしまったことを理解したタコピ―は、しずかちゃんが死ななくていい未来を考えたいと願い、ハッピー道具ハッピーカメラのタイムカメラ機能を使い、しずかちゃんが死ぬ前に戻る。 どうしてしずかちゃんは自殺してしまったのか、どうやったらしずかちゃんにもっと笑ってもらえるのか。 しずかちゃんをもっと知るために、タコピ―はしずかちゃんの通う学校へと連れて行ってもらうことに……。 というのが一話のあらすじ。 よくあるタイムリープ物だと思うかもしれません。 しかしタコピーはそうはいきません。 まじで展開が!予想できない! 毎週欠かさず読んでいるんですが、毎回頭を抱えています。 この物語がどう終わりを迎えるのか、楽しみで仕方ありません。 今超絶話題沸騰中の「タコピ―の原罪」ぜひご一読ください!
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あらすじ
生きるとは? そして、殺すとは? 命をテーマに漫画描く、若きストーリーテラー・吉田真百合。衝撃の新連載スタート。■夏。和馬たち3年生にとって、最後の大会がはじまるーー! 『青武高校あおぞら弓道部』嵐田佐和子■ギャルと職人、ふたりの愛おしい日々を覗きにきてね! 好調第2回「クプルムの花嫁」namo ■翼獅子を解放したライオス達が、まさかの全滅の危機!? 最強の兎を倒して食えーー!『ダンジョン飯』九井諒子■食欲旺盛なヌードモデルと振り回される若手画家。噛み合わないふたりが人気です!「金曜日はアトリエで」浜田咲良【執筆陣】浅井海奈/嵐田佐和子/粟屋汐理/石田裕揮/犬童千絵/入江亜季/大上明久利/大武政夫/樫木祐人/かわもとまい/木原悠里子/九井諒子/黒川裕美/佐藤春美/佐野菜見/柴田康平/渋谷圭一郎/高橋那津子/高橋拡那/鶴淵けんじ/長蔵ヒロコ/長崎ライチ/なかま亜咲/中村哲也/namo/西公平/浜田咲良/原鮎美/森薫/八十八良/山田果苗/吉田真百合カバーイラスト&カバー・ストーリー:かまぼこRED裏表紙:赤井さしみ◎本書は『ハルタ 2020-JUNE volume 75』を電子配信用に再構築したものです。本文中に掲載されている情報、価格等は2020年6月現在のものです。内容につきましては変更される可能性があります。この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また文字列のハイライトや検索、辞書の参照などの機能は使用できません。