やっぱりこういう経験が生きてるんですねー
前の会社でやっと有休使えるようになった時、同僚が金曜日に休み入れてたので私も予定ある金曜日(でも同僚とは被らない)に休もうとしたら「この日は金曜日だから他の日にしてもらえる?」と上司に言われて、「は?有休とは?え?てかあの人は普通に有休とってんのに?」とイラついて病院って嘘ついた。
— 梅子 (@umek3o) December 11, 2021
アラサー独身女性のどこにも着地できない居心地の悪い浮遊感を味わえる作品で、非常に興味深かったです。
30歳、契約社員の菊池あみ子。
世間の顔色を伺いながら、自分がどうしたいかという欲求に目を向けずマニュアル通り、立場なりの波風の立たない言動を繰り返す毎日。
自立してはいるが、どこか満たされず、彼氏でもいれば変わるのかとマッチングアプリでの出会いを機械的に1年こなすが、彼氏は5年いない。
そんなとき、職場に「仕事以外に何かやってる人」っぽい女性が気になっていき、交流が始まってから日々に少しずつ変化が生じていくのだが…。
これを読んだ僕自身はアラサーの男性なんですが、3話あたりまで読んでグゥーっとみぞおちのあたりが冷え込むような、ジェットコースターで落ちるときの内臓の居心地悪い浮遊感を味わいました。
普段はあえて言葉にしてないような漠然とした小さな不安や、こう振舞っておけば波風立たないだろう、本心でなくとも上手く会話が回るだろうという人をなめた浅ましい考えがすべて言語化されて目の前に差し出されたようで、すべて見透かされてお前はこういうところがあるよなとチクチクやられているような、あの感覚。
どこにもいけない。どこにも着地できない。そして目的地もないが、どこかにはいきたい。
頑固にもなれなければ、道化にもなれない真面目さ。
すべてが中途半端で自分の欲求にも素直になれなければ、世間の「普通」にハマるよう社会生活を送るだけの個を消した状態にも違和感を感じてしまう。
否応なく現実を突きつけられているように感じ、背筋をひやっとしたものが走る。
こういう漫画って、必要です。
そういう気持ちになりたいときもあるんです。
生活、仕事、貯金、将来の不安、義務、責任、世間体。
隣の芝生の青さ。
自分は自分、強くやっていくって思えればいいんですけどね。
現時点での最新6話をポイントで購入して、ここまでは登場人物たちの関係性のこじれ具合や変化などのお膳立てが整うまでの序章に過ぎなかったのかもしれないと思わされました。
おや、と思って改めて公式のあらすじを見てみると、最初からそれが目的だったのかと。
面白いです!
演出次第だとは思いますが、ドラマ化してほしいと思いました。
コロナ禍における、新種の孤独と人生のたのしみを、「普通の人でいいのに!」で大論争を巻き起こした新人・冬野梅子が描き切る! 菊池あみ子、30歳。契約社員。彼氏は5年いない。いろんな生き方が提示される時代とはいえ、結婚せずにいる自分へ向けられる世間の厳しい目を、勝手に意識せずにはいられない。それでもコツコツと自分なりに築いてきた人間関係が、コロナで急に失われたら…!?
コロナ禍における、新種の孤独と人生のたのしみを、「普通の人でいいのに!」で大論争を巻き起こした新人・冬野梅子が描き切る! 菊池あみ子、30歳。契約社員。彼氏は5年いない。いろんな生き方が提示される時代とはいえ、結婚せずにいる自分へ向けられる世間の厳しい目を、勝手に意識せずにはいられない。それでもコツコツと自分なりに築いてきた人間関係が、コロナで急に失われたら…!?