名無し

主人公のどうにもならなさを、真面目に描き切った良作・・・
だと思った。
Twitterで感想を検索してみたら
「令和のさくらももこ」的なことを言ってる人がいたけど、
さくらももことの大きな違いは
「夢」があるか否か。
さくらももこは、エッセイで
「現実のおじいちゃんは嫌な奴だったので
漫画では理想の優しいおじいちゃんを描いた」
「小3の時の担任は冷たい人だったので、
理想の優しい先生にした」
と確か描いていて、
『エッセイ風だけど、夢と理想を描いている』
と言う利点があった。
漫画はできれば夢を見せてくれた方が、読者としては嬉しいもの。
そう言う意味で、「まじめな会社員」は、そのタイトル通り
真面目に真面目な主人公を最後まで描き切っていて、
作品としては好印象だけど、
読者を楽しませるプロの作品としては、ちょっと及ばずって感じ。
良作だけど、だれもに勧めたい名作にはなりきれないのは、
『現実』を割とそのまんま描いちゃったところ。
名作漫画は、必ず夢と理想があるものだから。

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なんて言うか作者そのものが、主人公の不器用さに重なる感じ。
不器用な作者であるがゆえ、真実をそのまんま描かざるを得なかった。
でもその真面目さが良作を生んだ・・・みたいな。
もっとずるくて卑怯で打算的にならないと
作家としては半人前なのかも。読者に嘘でも夢を見せてあげる的な。

確かさくらももこは、子供の頃の自分を「愛嬌と要領の良さで渡り歩いてました笑」的に書いてたので、
彼女は、結構ずる賢く読者の欲望を叶えてくれるプロだったんだと思います。

まじめなかいしゃいん
まじめな会社員 1巻
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