新感覚・ストレンジ・ジュブナイル「GLITCH -グリッチ-」シマ・シンヤが語る、さまざまな人種的ルーツや家族の形を描く思い - コミックナタリー 特集・インタビュー
natalie.mu
「ロスト・ラッド・ロンドン」で第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し注目を集めた、新星シマ・シンヤの最新作「GLITCH-グリッチ-」の1、2巻が発売された。「GLITCH-グリッチ-」は、大きな森のある桃迦町に引っ越してきた高校生のミナトが、転校初日に“奇怪な影”を目撃したことから、妹のアキラらと一緒に、この町で起きている“不思議”を調べ始めるジュブナイルもの。月刊コミックビーム(KADOKAWA)にて連載されている。また初の作品集「GutsyGrittyGirl-ガッツィ・グリティ・ガール-」も同時発売された。
BD風の絵柄…だけでなく、時間と空間を切り取った漫画表現も素晴らしい。クライムサスペンスとしてのハラハラする展開に加え、ユーモアやセリフのリフレインなどの演出も作品としての満足感を高めている。 ひとりで生きていたアルとエリスがお互いの支えになっていく、人生の中ですれ違った瞬間がその後の生き方に影響を及ぼしていく、という関係性。 エリスが医者から言われた「弱さは恥ではない」という言葉をそのままアルに受け売りするシーンにエリスのキャラが現れていて好き。