【過去ログ】きょうの新連載&読切まとめ
みやざき明日香
《新連載》「啄木鳥探偵處」伊井圭/南晋也
【月刊コミックガーデン】
《新連載》「きつねとたぬきといいなずけ」トキワセイイチ
◇◇◇2020年6月4日(木)◇◇◇
【ジャンプSQ.】
《読切》「謎尾解美の爆裂推理!!」おぎぬまX
《読切》「ジェネレーションカードバトル」くまがいの手下
《読切》「真田くんには秘密しかない」伊藤りかばり
◇◇◇2020年6月3日(水)◇◇◇
【グランドジャンプ】
《読切》「Mayu」二宮法子
【月刊!スピリッツ】
《読切》「steal shinin'」トジツキハジメ
《読切》「血の領域」文野紋
◇◇◇2020年6月2日(火)◇◇◇
【漫画アクション】
《新連載》「ピノ:PINO」村上たかし
◇◇◇2020年6月1日(月)◇◇◇
【週刊ヤングマガジン】
《新連載》「錬金ブライカン」宝依図
《読切》「体育館の裏の裏」加藤文孝
【BE・LOVE】
《新連載》「暴力亭主から逃れる10の方法」斎藤かよこ
本作は作者の「苦しみ」と解放のノンフィクションです。 性的マイノリティとしての苦難を描くのですが、その苦難とは何かと言えば、 ①肉体的苦痛・違和感 ②社会=人間関係からの精神的苦痛 ①についても具体的に、生々しく語られて抉られるのですが、冒頭から印象的に語られるのは②について。 同志と思っていた人の裏切り、仲間を探しに行った先での疎外感、過去に受けた裏切りなどの歴史が語られます。性的マイノリティの間でも居場所を得て安心することが難しかった「陰キャ」の作者の呪詛が、かなり明け透けに語られる。この恨み節には性的マイノリティだけではなく、「陰キャ」同志も同調できると思います(私にも響いた)。 切ない思い出と「陰キャ」の為の恨み節は、実は意外と広い賛同を得られるのではないか。そしてそこをきっかけに、(性に限らない)多様性への理解と、そこへと開かれた表現の可能性も広がるのではないか、とも思うのです。 自らの性交渉について諦めている「レズビアンではない」作者が、戦前の「エス文学」に救いを求め、美しい百合御伽噺を創作した第9話は「百合」の本質を明瞭に解き明かしている。そしてそれは、何故マイノリティの為の物語が必要か、という事……潜在的読者がどれだけいるのか、という事への回答だと言えるでしょう。