BD風の絵柄…だけでなく、時間と空間を切り取った漫画表現も素晴らしい。クライムサスペンスとしてのハラハラする展開に加え、ユーモアやセリフのリフレインなどの演出も作品としての満足感を高めている。 ひとりで生きていたアルとエリスがお互いの支えになっていく、人生の中ですれ違った瞬間がその後の生き方に影響を及ぼしていく、という関係性。 エリスが医者から言われた「弱さは恥ではない」という言葉をそのままアルに受け売りするシーンにエリスのキャラが現れていて好き。
4巻で完結しちゃったけど、こう! 『ロスト・ラッド・ロンドン』のイメージしかなかったので本作『GLITCH』はすごくすごく意外だった。 だが、シマ・シンヤ先生らしく訴えかけてくるところは変わらず、芯にあるように感じる。 作品の中では少年少女が味方というか代弁者であり、言いたいことは彼らが言ってくれている。やりたいことは彼らがやってくれている。 すごく現実的で不思議で独特なファンタジー感がある世界だけど、どこか惹かれるし住んでみたくなる町だった。 次が楽しみです!
シマ・シンヤさんによる、ハートフルなコメディです。 1話目の主人公・ジョーは「料理は男の仕事じゃない」という化石のような考えの持ち主で、数ヶ月前に息子と二人きりの家族になってしまった新米シングルファーザー。朝ごはんすらまともに作ってくれないジョーに息子のタイラーは不満を漏らすも、料理なんてしたことのないジョーはどうすれば良いのかわからずシンパパ仲間に悩みを打ち明ける…というものです。仲間にサポートされながら古い価値観からアップデートしようとする姿に思わず頑張れ!と応援してしまう…見た目がごっついから尚更。次の更新が待ち遠しい。
舞台やキャラ設定、テーマ性はよかった。 でも話作りが「魅せる気あるの?」て感じ。 序盤からスロースタートで 「わかってくれる人だけついてくれば良いです」 みたいな高慢な態度が鼻につく。 コミティアの同人誌っぽいな〜と思ったら 実際にコミティア出身で納得。
文化庁メディア芸術祭マンガ部門、新人賞!めでたい、よかた。 私は推理小説をちょっとずつ読み進めるかの如く毎晩ちょっとずつ読んでいたので毎晩が楽しみだった。 2巻が出た頃には早く次くれ!と思って待っていた。 どうなるんだろう、どうしてだろうっていうワクワク感やハラハラ感がしっかりあって感情移入もしやすく素晴らしい作品だったし、最後まで良かった。 絵も雰囲気もカッコよくて映画を見ている気分になれる。 少しだけ線が荒かったりベタが荒かったり(わざとかも)するところが日本っぽくなくて、すごくすごく海外っぽさを感じられる。日本のマンガ界も世界標準のおしゃれが取り入れられて進化させられる人がいるんだ、と安心する。 月並みだけど、おすすめの作品。
おしゃれなんです。 大人の落ち着いた作品。 言葉は、少ないのにキャラクターそれぞれの背景が見えてくる。 零れ落ちる言葉たちもシンプルだけど心にグッとくる。 カラーの色使いも素敵♬ 独特のタッチの画も最初こそクセが強いのでどうかと思ったが、読み進めていくうちにこの画でないと物足りなくなってくる。不思議さ。 3巻完結。 魅力にハマりあっという間に読み終わって、何度も読み返したくなる。
※ネタバレを含むクチコミです。
シマ・シンヤ先生の未来で宇宙な読切。安く使われてるバイト2人をド派手に退職させてやるとこが洋ドラっぽくてお洒落だった。 1話だけじゃ物足りないのでぜひ連載で読みたい!
めちゃくちゃクール。表紙も、1巻のカラーのシックさも、台詞の温度感も、人種に関してポロッと出る一言も、素敵すぎて一目惚れしました。 荒っぽくてシンプルで潔くて癖になる線の抜き方、それを補うトーンの使い方、建物の陰影、黒と白とトーンの三色のバランスが絶妙で1ページ、いや1コマかっこいいぃぃ。 エリス警部とアルのやりとりも好きです。 続きが気になる!
BD風の絵柄…だけでなく、時間と空間を切り取った漫画表現も素晴らしい。クライムサスペンスとしてのハラハラする展開に加え、ユーモアやセリフのリフレインなどの演出も作品としての満足感を高めている。 ひとりで生きていたアルとエリスがお互いの支えになっていく、人生の中ですれ違った瞬間がその後の生き方に影響を及ぼしていく、という関係性。 エリスが医者から言われた「弱さは恥ではない」という言葉をそのままアルに受け売りするシーンにエリスのキャラが現れていて好き。