『〆切ごはん』
など描き続けてる作家さんです。
きららグループ作品は、女の子×○○の日常をえがく事に定評があります。
女の子×バンドの『けいおん!』。
女の子×よさこいの『ハナヤマタ』。
女の子×キャンプの『ゆるキャン△』など。
そして今回紹介するのが湖西晶先生の作品、女の子×ビーチコーミングの『下を向いて歩こう』です。
「ビーチコーミングって何?」って思われた方も多いでしょう。
私自身もこの作品で初めて知りました。
ビーチコーミングとは海岸を散策して貝殻や石や浜辺に打ち上げられた物を拾い集める宝探しの様な行為です。
その宝物を持ち帰り、加工したり愛でたりして楽しむ方も多いとか。
『下を向いて歩こう』の舞台は和歌山県白浜町。
温泉とビーチとパンダが多数いる事で有名なアドベンチャーワールドがある観光地です。
そこへ主人公・美浜シエルが引っ越して来て、地元の民宿の娘・由良硝子と出会う所から始まります。
シエルは母親の仕事の都合で世界を転々とし、高校入学を機にスイスから日本へ戻って来ました。
ハーフで母親が日本人で父親がフランス? ロシア?(本人談)です。
初対面の硝子にも物怖じせずグイグイと懐に入り、あっという間に友達以上恋人未満(?)の関係になります。
硝子は子供の頃から自宅の民宿の手伝いをしていた為、高校に入るまで友達はほとんどおりませんでした。
手伝いの合間に行っていたビーチコーミングを通じて出会ったシエルにグイグイ来られ、困惑しながらも段々惹かれて行きます。
硝子の唯一の友達、幼なじみの九度山さざれは科学部に所属。
科学オタクで科学目線でビーチコーミングをしています。
お金の為に「ぱんだぱんダヨー」って言う人になります。
硝子のクラスメイトで後ろの席の周参見陶子(すさみとうこ)は「聖地」(硝子談)串本市に住んでいる為、子供の頃からビーチコーミングをしています。
なので思わず硝子達の会話に入ってしまいます。
手芸部に所属しているので、貝殻を加工してアクセサリー等にするのが得意です。
面倒見が良く大阪のオバチャンぷりを発揮し「すさみん」と呼ばれあっという間に仲良くなって行きます。
湖西晶先生得意の下ネタが少なくてそこを期待してる人には物足りなく感じるかもしれません。
が、女子高生がビーチコーミングをする日常という今までに体験した事のない感覚が心地よい作品なので楽しめるはずです。
コロナ禍が落ち着いたら私自身、作中で挙げられている場所に聖地巡礼しビーチコーミングのマネゴトをしてみたいですね。