ときは飛鳥時代前夜、権勢を誇る蘇我氏の後継者たる毛人は14歳。父に連れられて出仕した朝廷で、10歳の少年、厩戸王子と出会う。毛人と厩戸、ふたりの激動の物語が、いま始まる。数多くの貴重なカラー原稿、トビライラスト、予告カットなどを完全再現。日本の漫画界を代表する山岸凉子の最高傑作「完全版」!
美しい作品だなと思いました
大人気本格美少女麻雀物語『咲-Saki-』(ガールズマージャンストーリー)のスピンオフ!幼き頃、麻雀を通じて仲間たちと絆を深め合った高鴨穏乃と原村和。時は流れ、離ればなれになった二人を繋げたのも、やはり麻雀だった。全国大会で旧友との再会を果たすため、仲間と共に穏乃は再び牌を握る――!!
厳しさと不便さの中に、確かに在る“幸せ”を、人気作家が描く。両親を亡くし祖父母とともに奈良県の山奥・東吉野村で暮らす14歳の少女・海青子(みあこ)。ある日、隣に東京から20代の青年・祐(ゆう)がやってくる。彼は仕事も恋人もすべてを捨て、東京を脱出してきたのだった。亡き母のレシピ帳をもとに、東吉野の旬の食材を使い料理をふるまう海青子。大地の恵み、手料理のぬくもり…… 不便だが穏やかな田舎の暮らしの中で、ふたりは、ゆっくり心を通わせていく。厳しさと不便さの中に、確かに在る“幸せ”を、人気作家が食を通じて問いかける珠玉の一冊!
東京のKDS銀行本社から大和郡山支店に転勤でやってきた元エリート銀行マン・香芝誠。ささくれ立った心をむき出しにして歩いていた香芝が、束の間の清涼を求めて偶然足を踏み入れた先は金魚問屋だった。地元住民たちが楽しむ“金魚すくい”の光景を、最初は気にも留めずにいた香芝だったが……!?小さな命をめぐる世界一優雅な奮闘を描く次世代コメディ!!
里中満智子のライフワーク「持統天皇物語」舞台は古代大和。人々は真の国づくりに情熱を燃やし続ける。そして、その激動の歴史をあざやかに生きぬいた気高く美しい女性がいた!
民話を現代に蘇らせた恐怖譚シリーズ第一弾! 1963年に「やまびこ姉妹」シリーズの長編第一弾として、貸本短編誌『虹』に6回にわたって連載された作品を復刻します。山村で暮らす姉妹・さつきとかんなをめぐる民話調の恐怖譚です。物語は、夏休みの自由研究で「キツネと迷信」について調べる姉のさつきが、東京育ちの同級生の少女が狐つきの憑依に襲われる場面に遭遇するが、その正体は…。後にホラー性を強調したものへ描きかえられ雑誌に発表されますが、そのオリジナル版です。カラーページも再現された完全バージョンで初めて復刻集成されます。著者インタビューのほか、四方田犬彦氏、想田四両氏の解説が付きます。
西暦574年、橘豊日大王と穴穂部間人皇女の間に皇子が生まれた。幼い頃から聡明で、不思議な力を備え、厩戸皇子(うまやどのおうじ)と呼ばれたこの皇子こそ、冠位十二階の制定や十七条憲法などによって日本史上あまりにも名高い、後の聖徳太子であった。波乱に満ちた短い生涯を貫いていたものは、生きとし生けるものへの深い慈しみと悲しみの心だった――。
某漫画家がこの作品に触発されて自分も聖徳太子の話を描いたと聞いたことがありますが、才能ある漫画家に嫉妬される程の作品ってすごいですよね!私のような凡人はただ圧倒されるばかりで「もっと日本史を勉強しとけばよかった…」と後悔しました(笑) しかも山岸凉子先生はこの作品をほとんど資料なしで描き始めたと語られているから驚きです。オリジナリティ溢れた大胆な解釈で描かれた作品ですが、栄華を極めた聖徳太子がすぐに衰退したのはそういう理由があったのかとスッと飲み込めました。もし毛人が厩戸王子の誘いを断らなければ歴史は変わっていたのかもしれないですね!