綺麗な空気を吸って、美味しいご飯を食べて、優しい人たちに囲まれて暮らせたら大抵のことは許せる気がします。
全部捨てて長閑なところでゆったり暮らしたい、癒やされたい……現実は厳しいのでせめて漫画で体験しましょう。

仕事も恋も捨てて東吉野にやってきた青年・祐。
お腹を空かせた彼が出会ったのは、料理上手な女子中学生・海青子。
亡き母のレシピ帳をもとに作る海青子の料理が祐の心を癒していきます。
東吉野の大自然が育む食材たちで作った料理を食べたら、辛いことなんて忘れられそうです。

何もかも捨てていきなり田舎に飛び込んで、こんなに優しくしたもらえるわけないじゃん。なんて野暮なことは言わずに、とにかく優しくてあたたかい世界に浸りましょう。
東吉野の新鮮食材とまではいかなくても、漫画読んだらあったかくて美味しいもの食べて寝ちゃえば結構幸せになれそうです。

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14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます。

奈良吉野の里山ごはんに癒される……

14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます。 元町夏央
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

【「ごはん日和」作品ピックアップ①】 ぶんか社から出ている、「食」がテーマの「ごはん日和」という雑誌をご存知ですか?漫画誌でありながら、表紙に作品名や作者名がほとんど無く、代わりに描かれている料理名がふんだんに散りばめられている、という徹底したテーマ性がすごいこの雑誌。 幾つか単行本化された連載があるので、面白いものをピックアップしてご紹介してみます。(ちなみに先週レビューした『釣りとごはんと、恋は凪』もこの雑誌連載) ※※※※※ 仕事も婚約者も捨てた30前の男は、東京から奈良県東吉野村の祖父の家に逃げて来る。疲れ果てた男は、隣人の中学生女子に「すき焼き」をご馳走になる。……なんだこれ、美味っ! ※※※※※ このすき焼きの肉、実は地元のブランド牛。「ここは自然いっぱい、美味しいものいっぱい!」という女子中学生・海青子に、その後も美味しいご飯をもらい、彼は元気を取り戻していきます。 三輪そうめんなど特産品あり、季節の野菜や竹の子もあり、クレソンやハーブもその辺で採れ、素材は豊富。更に人助けするとお礼に色々もらえる田舎の食生活は豊かで、羨ましい! 食材は海青子の手で見事な料理になり、二人で感動しながら食べているうち……辛いことってなんだっけ? 海青子の方にも重い過去がありながら、そんなことは全く感じさせない元気さ。 色々あっても、ごはんの間は棚上げして、そのうち時間が解決してくれる……そんな食による「精神の回復」の過程を見せ、穏やかな気持ちにさせてくれます。 気軽に読めて、奈良吉野の食知識とリラックス効果を得られる、疲れた人におすすめの作品。本当に恋愛要素も犯罪要素も、面倒なことは全くないので、安心して! ----- 【「ごはん日和」作品ピックアップ】として、以下の作品を取り上げています。 ①14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます。 ② 笑とお兄ちゃんのなりゆきごはん ③ 午前4時の白パン 【描き下ろし漫画付】

じゅうよんさいのさとやまれしぴひがしよしのでいただきます
14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます。
14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます。 2巻
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卍まんじ

卍まんじ

禁断の愛に堕ちた人妻・柿内園子。年下の令嬢・徳光光子と出逢った一年半前の大阪天王寺から破滅の物語は始まった。四人の男女が絡みあう情欲の恋模様。昭和の文豪が綴った傑作がコミカライズによって甦る。

あねおと

あねおと

突然、姉と弟として暮らすことを余儀なくされた二人は、互いに悲しい過去を持つ者同士だった──。海辺の町に住む中学生、萌子の家庭は、ある事をきっかけにぎくしゃくした関係になっていく。そんな状況なのに(だから?)、父は知り合いの子を里子として引き取ることに。何も知らされていない萌子だが、浜辺でばったり弟となる喜一と出会い……。

南紀の台所

南紀の台所

蘭は東京生まれの東京育ち。便利な都会で何の不自由なく生きてきた。そんな折、彼氏の巴が転勤することになり、これを機に結婚&移住することに。引越し先は紀伊半島に位置する小さな小さな港町。しかしそこは雄大な大自然に囲まれた極上食材の宝庫だった!!これぞ究極の美味、“いなかゴハン”をお腹いっぱいご賞味あれ!!本日のスペシャリテマダイとスズキの刺し盛り/タラの芽の天ぷら/ワラビと川エビのかきあげ/シカ肉のリエット/丸ごとタコのおぼれ煮/うなぎの白焼き/ガシ(カサゴ)の唐揚げ/かつおのだし茶漬け/うなぎのタレ焼きおにぎり/シカのたたきのにぎり寿司(わさび醤油仕立て)/タラの芽とベーコンのペペロンチーノ

中央線ドロップス

中央線ドロップス

中央線の6つの駅を舞台に、それぞれ異なる登場人物たちの日常を鋭い視点と温かい筆致で描く、短編連作集。教師に恋をしてしまった女子高生、夜の仕事をする母親とふたりで暮らす少女、結婚生活に歪みが生じ始めた夫婦の物語など、彩り豊かな人間模様が、ローカルな風景と共にリアルに描かれ、そして心揺さぶられる結末へと導かれます。収録作品:第1話吉祥寺夫婦/第2話西荻の象/第3話阿佐ヶ谷・高架の2人/第4話中野の特大8色ソフト/第5話高尾山ケーブルカー(前編)/第6話高尾山ケーブルカー(後編)/第7話中央線・最後の風景

東京を脱出してみたよ! 脱出編

東京を脱出してみたよ! 脱出編

3.11の大地震、原発事故をきっかけに、東京生まれ東京育ちの漫画家・一色登希彦・元町夏央夫妻が三重へ移住することに!何故移住するまでに至ったの?持ち家だった自宅はどうしたの?周りの人々のリアクションは?お金のこと、人間関係、たびたび勃発する夫婦ゲンカ…「その時、何が起こったのか?」を赤裸々に描いたある夫婦のドキュメンタリー。移住を考えたことのある人もそうでない人も、「こんな生き方の選択肢もあるんだなあ」ときっと参考になります!

ふわり!

ふわり!

『熱病加速装置』(小社刊)『中央線ドロップス』『あねおと』(それぞれ双葉社刊)など、次々と単行本が刊行され、今もっともブレイクに近い注目の俊英・元町夏央。思春期のモヤモヤを描かせたら随一の彼女が、真っ正面から「青春」に挑んだ野心作です。父親への反発から、無難に生きようとする青年・星野大。「熱くなる」ことを拒否する彼が、出向先の会社の人力飛行機製作チームと出会ったところから、物語は大きく動き出す…。女子高生パイロット・葵、暑苦しいチームリーダー・吉野社長、天然な女子チーム員・シノ…。彼らに巻き込まれるうちに、主人公・大はいつの間にか空を飛ぶ快感に目覚めてゆく!!!!

熱病加速装置

熱病加速装置

▼てんねんかじつ[第1話/桃 第2話/枇杷(びわ) 第3話/林檎] ▼包帯 ▼熱病加速装置 ▼橙 ●あらすじ/高校生の飴屋亮は母、義父、義姉の翠との4人暮らし。思春期真っただ中の亮は、ミヤという彼女と付き合っているが、一方で結婚を間近に控えた義姉・翠にも惹かれている。今朝も、その翠の夢で夢精してしまった。そんな彼の気持ちを知ってか知らずか、翠は家の中でも開放的で刺激的な格好をしている。彼女との付き合い方に疑問を感じていることもあり、亮が悶々としていると、そこに寝ぼけた翠が迫ってきて…(てんねんかじつ)。 ●本巻の特徴/新人コミック大賞出身の俊英・元町夏央の短編集がついに登場! 家庭にも学校にも居場所がない“多感な少年”が、転校生の少女と出会い、淡い恋に落ちる表題作「熱病加速装置」。結婚を控える義理の姉への恋慕の情を募らせる「てんねんかじつ」、ほか2編を収録。

夏服に着がえれば

夏服に着がえれば

スカートの裏地を触っていないと眠れなかった想(そう)ちゃん。泣き虫で、小学校に入る前までおもらししてた想ちゃん。その「想ちゃん」がモテてるなんて――笑える。「わたしのいないところでひとりで大人にならないで」表題作をはじめとした、胸の奥がムズつく思春期短編から青春を忘れてしまった大人たちを描いた短編まで、元町夏央を味わいつくす5編を収録。●収録作 「夏服に着がえれば」……幼なじみの男女の微妙な距離 「Baby Jellyfish」……気弱男子のすっぱい青春 「静電気14」……女子中学生のえっちなガールズトーク 「わたしの好きな実可子ちゃん」……あの子に捧げるレクイエム 「ジンジャー・ハニー」……かわいい暴君に振り回される姉

蜜ノ味

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この毒は、甘い。無邪気に、時に罪深い程に人の心を掻き乱す、市橋ミツカをめぐる証言。気鋭・元町夏央、渾身の意欲作! 14歳の喜多ユウキは、綺麗な同級生・市橋ミツカに初恋にも似た気持ちを抱いていた。そんなある日、目にしてしまった彼女と教師の情事。それは彼の心に残り続け、そして14年後――― 大人びた中学生時代から、波乱含みの結婚まで。ともに過ごした、あるいは見つめた人物の証言で綴る、ある女の刹那。

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