あらすじ「まもなく君たちともお別れだな。私は、来年の四月、桜の咲くころに、この世を去るだろう」体を壊したびたび倒れるようになった戸田はこう語り、自らの分身ともいうべき山本伸一の大成の総仕上げのために、命を削るようにして、最後の薫陶を始めていた。「どんな人間でも、崇高なる目的に生きることによって、強く大きな力を得ることができるものだ!」