あらすじ大戦を経たにもかかわらず、世界から争いは消えない。「米ソをはじめとする東西両陣営は、互いに核兵器の開発に躍起となり盛んに原水爆実験を繰り返している。これは人類の自殺行為にほかならないことは明らかだ。核兵器が戦争の抑止力になり、それによって平和が維持されるという者もいる。しかし、その考え自体が人間精神の悪魔的産物ではなかろうか」すべての人類の平和のために、戸田の思索は深化してゆく……。