あらすじあたしの行く場所はどこにもない――。御園(みその)中学の屋上には、絶望の涙を浮かべて身を投げようとする生徒の姿があった。樹村珠里亜(きむらじゅりあ)、14歳。2年3組の「裏の仕置き人」グループの中心であり、心を閉ざした女の子。そんな彼女がナッキーの肩にすがりつき、泣き崩れる日が来ようとは……。必死の呼びかけを通じて、彼女の凄絶な事情を知ったナッキーたちは、ともに再生していくための方策を模索しはじめる。
ナッキーこと、北城尚子はスーパーが付く程素敵な女の子だった。何をやらせても天下一品、彼女にかかると全てが皆がハッピーになる、そんなナッキーが教師として帰って来てくれた。懐かしくて手に取った、そのとたんに彼女の世界に引き込まれた。25歳になっても相変わらず元気でタフでカッコいい。新しい学校でいきなり問題の有るクラスの担任になり、生徒からの風当たりは強いけれど、ナッキーにはそんな事大して問題ではないはず。彼女の人を区別しないところが本当に素敵だと思う。こんな先生が私にも居たら良かった、ナッキーの生徒になれた子達が羨ましい。とにかく彼女のやる事、言う事は気持ちが良い。前作を読んでいる人は勿論、読んでいなくても皆ナッキーのファンになってしまうと思う。1人でも多くの人に読んで欲しい作品。