あらすじ自殺を考えるほど、陰惨な家庭事情に苦しめられていたナッキーの教え子、珠里亜(じゅりあ)。彼女の凍てついた心を溶かすことができたのは、すぐそこにある友情だった……。痛みを分け合おうとする友人たちの力を得て、珠里亜は封印してきた「忌まわしい記憶」に立ち向かう。担任教師のナッキーは、彼女の姿に、自らの「失われた時間」を重ねて想いを馳せるのだが……。「家族とは何か」を問う珠里亜編、感動のクライマックス。
ナッキーこと、北城尚子はスーパーが付く程素敵な女の子だった。何をやらせても天下一品、彼女にかかると全てが皆がハッピーになる、そんなナッキーが教師として帰って来てくれた。懐かしくて手に取った、そのとたんに彼女の世界に引き込まれた。25歳になっても相変わらず元気でタフでカッコいい。新しい学校でいきなり問題の有るクラスの担任になり、生徒からの風当たりは強いけれど、ナッキーにはそんな事大して問題ではないはず。彼女の人を区別しないところが本当に素敵だと思う。こんな先生が私にも居たら良かった、ナッキーの生徒になれた子達が羨ましい。とにかく彼女のやる事、言う事は気持ちが良い。前作を読んでいる人は勿論、読んでいなくても皆ナッキーのファンになってしまうと思う。1人でも多くの人に読んで欲しい作品。