オオヤマネコの終わり方が一番印象的だった。シートンとオオヤマネコの境遇が話が進むにつれて似てきたからかもしれない。
『シートン動物記』で知られるナチュラリストのアーネスト・シートンの著作をマンガ化した作品。
1巻の『狼王ロボ』は『私の知る野生動物』のロボ - カランポーの王
2巻の『少年とオオヤマネコ』は『動物英雄伝 』の 少年と大山猫
3巻の『サンドヒル・スタッグ』は『サンドヒル牡鹿の足跡』
4巻の『タラク山の熊王』は『タラク山の熊王』
がそれぞれ元になっているシートン動物記だと思われる。
どれもシートンが動物や自然と交流をしてナチュラリストとしての成長していく姿が描かれている。それと同時にシートンが都会や街での生活にいかに馴染めないかというのも描かれていて、特に『サンドヒル・スタッグ』であったロンドンでの学生時代の話は極貧もあいまってなかなか悲惨。
シートンが対峙する動物は山や森の主的なのが多く、シートンがただ動物を保護したり観察したりして愛したいという側面と、狩人としてそれを倒したいという側面が葛藤を起こして、それが自然や動物への深い理解に繋がっていくところが面白かった。
19世紀末、一人の若きナチュラリストがアメリカの広大な荒野に君臨した誇り高き狼王“ロボ”と対峙する。これは優れた画家であり「動物記」の作家であるシートンのナチュラリストとしての成長を描いた物語である。
19世紀末、一人の若きナチュラリストがアメリカの広大な荒野に君臨した誇り高き狼王“ロボ”と対峙する。これは優れた画家であり「動物記」の作家であるシートンのナチュラリストとしての成長を描いた物語である。