粂田晃宏とおぎぬまXのミステリーが面白くない訳がない!!
モンキーピークの粂田晃宏と29年ぶりの赤塚賞入選で話題になった稀代のギャガーおぎぬまXの最強タッグがお送りするミステリー!! 会社の先輩に殺したいほどの怨みを抱えながらも、この世に完璧な犯罪など存在しないんだからと思いとどまっていたところに「借り物ではなく”貴方だけの復讐”をしましょう」と現れた謎の男ヤミノ。しかし彼の正体は… 笑ゥせぇるすまんオマージュのような話に見えるけど、第1話の時点でそうだと断言しないでおきましょう…。おぎぬまXさんはギャグだけじゃなくてストーリ漫画も斬新なはず!!期待の新連載です。
『シートン動物記』で知られるナチュラリストのアーネスト・シートンの著作をマンガ化した作品。
1巻の『狼王ロボ』は『私の知る野生動物』のロボ - カランポーの王
2巻の『少年とオオヤマネコ』は『動物英雄伝 』の 少年と大山猫
3巻の『サンドヒル・スタッグ』は『サンドヒル牡鹿の足跡』
4巻の『タラク山の熊王』は『タラク山の熊王』
がそれぞれ元になっているシートン動物記だと思われる。
どれもシートンが動物や自然と交流をしてナチュラリストとしての成長していく姿が描かれている。それと同時にシートンが都会や街での生活にいかに馴染めないかというのも描かれていて、特に『サンドヒル・スタッグ』であったロンドンでの学生時代の話は極貧もあいまってなかなか悲惨。
シートンが対峙する動物は山や森の主的なのが多く、シートンがただ動物を保護したり観察したりして愛したいという側面と、狩人としてそれを倒したいという側面が葛藤を起こして、それが自然や動物への深い理解に繋がっていくところが面白かった。