ネタバレ

【掲載誌】
モーニング2017年30号(2017年6月22日発売)より連載開始

【代表作】
『湘南レスキュー部』 東元俊也 名義
バウンスアウト』 東元俊也 名義
バタフライ』 東元俊也 名義

【公式ページなど】
モアイ http://morning.moae.jp/lineup/833

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場面の変化が慌ただしい回だった。
大方の予想どおりまず転げまわっていたみきおが演技だったことを明らかにした。
そして間髪入れずに紀子が慎吾を背負って学校へ。彼はメッセンジャーとして解放されたようだ。一番残しておく意味のない人物だったし。
結果お泊まり会は中止、みきおは物品室に閉じ込められる。過去二回のお泊まり会とは全く違う展開になった。みきおの目的が鈴の気を引く、孤独にして自分に頼らざるを得ない状況にすることであるなら、必ずしも音臼事件を起こす必要はないということだろうか。
あのメモの絵の2人の分析はそのとおりだと思うし、前に書いたとおり三人分の目玉の主が明らかにみきおの手にかかった明音、千夏、田中老人であるなら、和子、鈴、もしかしたら木村さつきも生存しているという希望は残る。
ここからの佐野と心のやり取りは感動的だった。とりわけ心の「自分には戻る場所はありません」、そして田村心としての自分が存在しなくなるとの悲壮でもある決意、そして「佐野さんには帰る場所がある」、これが今回のタイトルでもあるが、本来あるべきだった幸せな佐野家の平和を取り戻すべく決戦に向かう決意をも感じる。心の手が離れ、佐野の表情、手、そして走り去っていく心。感動的だった。なにかこれでもう会えなくなるような暗示であるかのように。
そして山小屋。あのカセットテープを再生しているということだろうか。和子と鈴もいるんだろうか。「次号、対決のとき」ということでいよいよ物語はクライマックスに向かう。
タイムスリップ直前に見た大人のみきおはかなり凶暴だった。そしてあの時と同様に雨が降っている。さあどうなるだろうか。

帰る場所がありません」ウッときた
佐野がそういうことじゃねぇだろって激昂してたけど物語的には佐野が疑われず、本当のあるべき家族にするって方が優先なんだね…
心…消える?どうなるんだ?
奥さんの顔が浮かぶってことは心はずっと前から覚悟してたってことで、、、クライマックスだけど悲しい!悲しくならないようにならないもんかな;

由紀は未来の出産で亡くなった。だから二人が同時にいるというのは実際にはなかった場面で、この回想はすでに心には気の毒で泣けてきます。
一番最初の場面では佐野が死刑囚、家族はバラバラ、由紀は出産で死亡、由紀の両親が未来を引き取ろうとする。過去から戻った2度目の現代では佐野死刑囚で変わらず、母と慎吾は無理心中で死亡。由紀とは出会って結婚することもなく、孤独に生きていた。鈴に会えるが、変わり果てたキャラクターでみきおの子を宿し、中絶したいと医師に訴えていた。
今から現代に戻ってもさらにこれ以下の生活だろうし、だれも自分を待ってくれている人はいないし、母と未来が待つ最初の世界にはもうつながっていない。
もちろん意図して時間移動した訳ではないけど、やはり佐野文吾の不合理な死刑と失われた家族の修復は、その不幸の結果出会った由紀とその子との人生より優先するというのは人として納得はできるけど悲壮な決意だったに違いない。
僕だけがいない街」では主人公は過去に戻った時、当時の子供の姿で活躍し、最後は時間移動することなく子供時代から十数年かけて現代にたどり着く。もし不合理な過去が自分の生まれる前なら、結果としての自分の人生すら操作できない。田村心と佐野正義は同じ外見、遺伝子なんだけど異なる人生により全くの別人になってしまうというのがこの物語の特長であり「テセウスの船」というタイトルが問いかけるもの。
もちろん第1話であった未来とハーモニカのエピソードがいい伏線であって欲しいし、牢屋の中で夢に出てきた家族皆が一緒にいるシーンや由紀との交際時のエピソードの回想も、できるなら全部修復してあげたいところです。
意図的に操作できるとするなら、佐野が警察をやめて東京に引っ越し、タイムカプセルを開けて系図の由紀を捜し出す、途方もない労力ですがそうでないといい偶然は起きないように思います。
心の幸せを願いながら、事件解決とその先にある現代とを見守りたいですね。

由紀は未来の出産で亡くなった。だから二人が同時にいるというのは実際にはなかった場面で、この回想はすでに心には気の毒で泣けてきます。 一番最初の場面では佐野が死刑囚、家族はバラバラ、由紀は出産で死亡、由紀の両親が未来を引き取ろうとする。過去から戻った2度目の現代では佐野死刑囚で変わらず、母と慎吾は無理心中で死亡。由紀とは出会って結婚することもなく、孤独に生きていた。鈴に会えるが、変わり果てたキャラクターでみきおの子を宿し、中絶したいと医師に訴えていた。 今から現代に戻ってもさらにこれ以下の生活だろうし、だれも自分を待ってくれている人はいないし、母と未来が待つ最初の世界にはもうつながっていない。 もちろん意図して時間移動した訳ではないけど、やはり佐野文吾の不合理な死刑と失われた家族の修復は、その不幸の結果出会った由紀とその子との人生より優先するというのは人として納得はできるけど悲壮な決意だったに違いない。 「僕だけがいない街」では主人公は過去に戻った時、当時の子供の姿で活躍し、最後は時間移動することなく子供時代から十数年かけて現代にたどり着く。もし不合理な過去が自分の生まれる前なら、結果としての自分の人生すら操作できない。田村心と佐野正義は同じ外見、遺伝子なんだけど異なる人生により全くの別人になってしまうというのがこの物語の特長であり「テセウスの船」というタイトルが問いかけるもの。 もちろん第1話であった未来とハーモニカのエピソードがいい伏線であって欲しいし、牢屋の中で夢に出てきた家族皆が一緒にいるシーンや由紀との交際時のエピソードの回想も、できるなら全部修復してあげたいところです。 意図的に操作できるとするなら、佐野が警察をやめて東京に引っ越し、タイムカプセルを開けて系図の由紀を捜し出す、途方もない労力ですがそうでないといい偶然は起きないように思います。 心の幸せを願いながら、事件解決とその先にある現代とを見守りたいですね。
@なおなお

確かに…確かに…!
悲壮な決意…!!心…!
自分の人生すら操作できない、、、
次号対決の時とあったので明らかに来週からクライマックスですよね
だいぶ忘れてるのでコミックス読み直してきます
本当、心の幸せ、事件解決とその先まで…願ってやまないです

そうですね。
もしかしたら、心はみきおと共に絶命するのでは?
2人はそもそもこの時代には存在しない人間。
そしてこの過去から、現代は最後の時間軸に収束する。本当の歴史が築かれる。
心は正義としての人生を生きて由紀と結ばれる。
いや、文吾が「心」と名付けることで、それはつまりテセウスの船理論で同じパーツを充てがう事になり、歴史介入前の心と由紀の出会いを補完する?のだろうか?
最終回はダムに沈んだ音臼村=タイムスリップ現象の終焉。からのハッピーエンドだろう。

和子さんと鈴、慎吾とお腹の赤ちゃん、・・・
と言っているけれど、18の紙にいるのはおそらくさつき先生かと。
まあ、心さんには分からなくて当然ですが。
慎吾にメッセージにを持たせて解放したのがどのタイミングなのか分かりませんが、こんな不確実な方法を取ったのは、ゲームとして楽しんでいるからでしょうか。

しかし行方不明者がこんか不気味なメッセージを持って現れればさすがにお泊り会中止は当然。
みきお達にとっても楽しみにしていた大イベントなのに、あっさり中止に持って行ったのは、やはり千夏を殺した時のスリルが一番楽しかったからでょうか。一度にやっちゃもったいないとか。

山小屋にどんな仕掛けがあるのか、まさかの空振りなのか・・・

「集団毒殺事件」がストーリーの中核に位置づけられていた割に、こんな形であっさりと中止へ導けたのは意外でした。
何度も都合良くタイムスリップってのも無いだろう。ここからは、みきおの異常性について深掘りされて最終対決へと向かうのみ。
人知れずストーリー回収する上でも、山小屋は打って付けの舞台だ。

お泊り会の中身が薄すぎた、というか肩透かしなのには驚きました。
この作品の売りはサスペンスだけでなく、あの時代の情景を描写するこおだと思っていたので。
大量殺人への動機が語られましたが、ちょっと説得力にかけるかなあ。
急速に伏線回収が始まりましたが、だいたい皆の予想通りですね。少し期待より小さくまとまりそうな感じですね。

場面を山小屋に固定しての今回。
カセットテープの再生から。千夏の事件から彼が関わっていたことを心に確信させたに違いない。改めてみきおの異常性を感じる。
殴られ気絶から目覚めて、場の状況が明らかになる。カセットテープはまだ修復可能だけど燃やされてしまうかもしれない。
そしてさつき。目が開いているようにみえるので、殺されてしまったようだ。残念。欄外の人物紹介でそれを確認できたが、それにしてもこの人の人生って何だったんだろうかと思ってしまう。
さらに自らの手には手錠、そしてみきおは灯油をまき、マッチを擦ろうとしている。絶体絶命の状況での展開となった。
この状況でみきお側の話がしばらく続きそうだ。
「純粋な最初の鈴が」欲しかった、というのは現代でみきおが彼にとって「テセウスの船のようだ」といっているのと対応していると思う。鈴を手に入れたが、あの鈴ではない。だからその手段の一つであった「大量殺人」もやる意味がないので「興味はない」ということだろうか。
回想シーン、既に変なヤツだと感じさせられる。そして「世界が鈴と僕だけのものになる夢」というのも考えてみれば気持ち悪い。メンタルに障害があるんだろうと思う。
鈴の「結婚するなら」の話、1巻の佐野家での会話では今の父のような安月給ではなくもっと高給取りと結婚したいと言っていたので、むしろ今回のほうが本心だったようだ。
明音の事件の動機、Sのキーホルダーの意味と彼自身によってどんどん明らかになっていく。そして佐野文吾が殺人犯になる夢。夢を何かのお告げとでも思っているのだろうか。もちろん現実の世界でも、また推理小説でも異常な事件は異常性を持った犯罪者によって引き起こされている。鈴の言う「お父さんみたいな人」は極めて自然な気持ちだし、普通はそれに対して自分もそういう人になろうと努めるはずだ。そっちのほうがより易しい。でもそうせず周りの"邪魔者"を消すことで自分の意を遂げようとした。結果的にはそれは鈴から親友を奪い、父をも奪うものとなった。あまりに短絡的で自己本位な行動だ。コミュニケーション障害もあるんだろうか。ふたり「だけの世界」というのも相当不便なものだし社会あっての個なんだけど。
「次号、黒い夢の続き」ということでまだしばらく一連の事件の解き明かしは続きそうだ。灯油が撒かれているのでマッチの火を放てば一瞬で火の海になる。早く警察に来て欲しいがみきおの話が時間稼ぎになることを願う。和子と鈴はもしかしたら車のトランクの中だろうか。そしてこの先にまだなにか仕掛けるつもりだろうか。まだ何か自分の野望あきらめたようには思えない。さらなる解き明かしを含めて楽しみにしたい。

謎が明らかになっていく中、さっき先生が助からずに残念。和子さんとお腹の赤ちゃん、鈴は無事でいてほしい。雨が激しく降っている中で、ガソリンでなく灯油で火がつきますかね?雨で助かるんじゃないかと少し希望を持っています。

佐野和子については縛られている状態で生きている絵があったし、生存を期待したいです。その絵の欄外の「ここはどこでもない場所」とあったのが居場所で、これをどう解釈するかということになります。
監禁目的は、心を山小屋に呼び出す口実を作りたかっただけなんでしょうか。まだ何か仕掛けてくるのかは不明です。ただこれまで89年にも現代にもみきおは数々のヒントとなる絵を心に宛てて描いています。断言はできませんが、心に自分の考えを理解してくれるという期待を持っているような気もします。
それから雨が降っているということでは、心が再びタイムスリップで現代に戻れる可能性を期待しています。これまでそれが発生した状況を振り返ると、タイムスリップは
①現代に慰霊碑が建っている場所にいること。89年では小学校の校門前?
②雨または雪が降っている状況であること。
が発動条件のように思えます。それでいくと山小屋の中にいるままでは何も起きないことになりますが。。
この時代に存在しないはずの二人のことを佐野文吾がすべてが終わった後にどう説明するのかも、さつきの死因と関係するので注目したいです。

なるほど、みきおは心に自分の考えを理解してほしいとは、もしかしたら本人も自覚してない願望なのかもしれませんね。そして、雨とタイムスリップも結びつきませんでした。絶体絶命だし、和子さん達は気になりますが、タイムスリップもありですね!さらなる謎の解明と、これ以上犠牲が出ない事を期待します!

これさつき先生はやっぱり死んでしまったんですね

確かにみきおはこれで終わりと思ってない、まだ何か野望がありそう

テセウスの船という命題ですけど、最初は「文吾が死刑囚である」未来を歴史介入で変えられるか?
というのが論点でした。
しかし、心のタイムスリップによって文吾以外の人物の未来もメチャクチャです。
部品を変えると「別の船」ですね。
どうしても気になるのは翼が「平成」を予言してた件です。
心よりも先に現代の誰かが過去に来てますよね?
と、すると…心が生きた現代も誰かに捻じ曲げられた時間軸ではないですか?あの毒殺事件自体が改修された船=書き加えられた歴史では?

つまり、何も起きない平穏な音臼村の平成時代が本来の歴史ではないですかね?

同感ですし、いろいろと謎が残ったままですね。伏線回収という点でも、たぶんたくさんの方が認識しておられるように、1巻が単行本として出るときに書き換えrsれてい

すみません、また操作ミスで中途半端なものをアップしてしまいました。
1巻で変わったものとして、ノートにあった田中老人の死の第一発見者が「近所の少年」ではなく「加藤みきお(8歳)」、明音の年齢は五年生としては1年年上の12歳となっていた。また何かのキーアイテムに見えたキツネの面も差し替えられました。
当初の設定がかわったり、具体的にするページの余裕がなくなったりしたのかもしれませんね。
翼の「予言」は消されなかったのですが、謎のままかもしれないですね。調べてみると、新元号は前年9月に3つの候補が出たそうですが、発表30分前までマスコミには知らされず、もしバレたらそれは採用をとりやめ、他の候補に変更するという徹底ぶりだったそうで、明らかに普通は前もってはわからなかったはずです。
確かにいろいろと残念だなと思うところはあります。
「メチャクチャ」になった登場人物のうち木村さつきは89年の時点では「知りすぎた」要素がなかったので、なぜ今回殺されたのかは謎です。そして唯一校長のおみくじクッキーが当たりませんでした。無駄死にのように感じてならないです。
愚痴っぽくなってすみません。最後は心の無事現代への生還を願いますし、そこは「最後の慰霊祭」ではなくずっと機能していた音臼村の「閉村式」であればいいなと思います。ただしあくまで「心先生」としてではなく「にそっくりな佐野文吾の息子」という立ち位置になりますが。
生還できずみきおと相討ちになるのなら、エピローグは佐野文吾目線で現代を迎え、物語を閉じて欲しいです。

小さくまとまってきてますね。
少し残念ですが、中盤までの秀逸な展開から期待しすぎていただけで、今の展開は順当と呼ぶべきなのかもしれません。
他人を傷つけることに平気な人間は自分を傷つけることにも平気なのには、真実味がありますね。
ところで、みきおも性的虐待を受けていたのは、自分が過去にここで書いた「予言」があたっていたということで、密かに自己満足です。

絶体絶命状態が更に上がり、ピークになったという感じでしょうか。
冒頭、心のみきおに関する記憶が走馬灯のように流れ、「目的は鈴」を確認する。泣いている女の子の絵、今から思えば明音がいなくなったからではなくいじめられて泣いている場面のつもりだったんでしょうか。
「ずっと鈴を追っていた」というのは実際どうやって?というツッコミを入れたくなりますが、把握した上で確信犯的に近付いたということで納得。
「僕の知ってる鈴ではなかった」ことで現在作品タイトルは今のところみきおの生き方に当てはまっている。慰霊祭出席者を巻き添えにした自殺を考えていたのは意外。それが「世界の終わり」と言っていた意味のよう。村人たちへの恨みというよりはヤケクソという感じだろうか。そして「心先生が来てくれた」というのは自分にブレーキをかけて欲しいとの思いだろうか。但し自らは全力でそれに抵抗する前提。
タイムスリップ直後の絵からすると、こういう経験はこの時が初めてのように思える。移動直後の地蔵の絵は心の時より表情が固く描かれているように思う。
子供のみきお、懐いてきた猫を蹴飛ばしたんだろうか。そして命を奪うことに快感を感じているように思える。
89年に来たことを、自分の人生を変えるために命を懸ける、というような使命感を感じたのだろうか。「シナリオは君が作るべき」は正しいが、未来の自分の警告、「同じじゃない」「鈴は別人になる」は事実上却下される。しかし自信をなくしたとはいえ、子供の愚かな主観的な考えにあえて協力しているのは情けない、というか本当にそれでいいのか?と突っ込みたくなる。もちろんだから鈴を前にして心が揺らぐ。
「おじさんを殺せ」、今回のタイトルだけどすでに目玉のお告げが聞こえるのは皮肉だ。結局これに従うように、現代の慰霊祭ではなく心とさつきを巻き添えにして自殺を遂げる、ということになるだろうか。立ち位置は小屋の外側だけど、セリフと流れからしたら自殺に思える。悪役とはいえ空しさが残る最期となってしまった。そして火は放たれ、手錠がかけられた心はどうなるだろうか。
そして「正義の味方」は子供のみきおだろうか。準備室に閉じ込められていたはずだけど脱出できたのか?「助けてあげる」は明音にも言っているので不気味だ。ここでも鈴の反応がカギになるように思える。
「次号、仕上げは、大人がやる」は誰のどんな行動を意味するんだろうか。佐野文吾は恐らく警察、金丸の遺志を継ぐ元部下たちと合流して行動するはずだけど、一連の事件を完全に閉じるための「仕上げ」であって欲しい。
前にも書いたけれど、心が佐野文吾のもとを去るときのイメージが、もう会えなくなるような雰囲気を感じたので、心もまた巻き添え死、またはこのタイミングで現代に移動(場所が校門前ではないので恐縮ですが)、という形で少なくとも89年の歴史からはこれで退場のようにも思えます。さてどうなるでしょうか。

追伸。グラゼニの2ページ後、またはジャイキリの直前ページも見て下さい。8巻予告です。紹介文からこの絵の場面を違った角度で見れます。

和子さんが捕らわれていた場面、床がコンクリートの様に見えたのでもしかしたら学校のどこかではと思いましたが、今回の最後を見る限り、やはりどこでもない場所=車のトランクだった様です。

みきおとみきおが遭遇した場面。
あれが千夏の前に実験した猫の毒殺だとすると、やはりみきお(ややこしいので以下信也)が飛ばされたのは、心の一回目より前の時間なのかも知れない。
それならば、みきおが歴史をなぞる一方で、信也は翼と関わって青酸カリの手配をし、金丸さんと知り合って田村心の情報を吹き込み、彼を突き落とせるほど親密になる時間も出来る。
そうなると、心の介入で歴史が変わったというより、そもそも心は由紀が調べた過去とは違う世界で奮闘していたという事になってしまうが、その種明かしがされるのかどうかも怪しくなって来た様な・・・

真也が全ての罪をかぶって死ぬことで物語が終わるのなら収まりは良い気がするけど、もう一波乱くらいはありそうな気がする。

加藤みきお(大人)が佐野を…
いやこれ回避するでしょ
もしくは心さんがやっとこさ追いついて止めに入って…
心さんは無事ってことでいいのか

読者としては最終回ギリギリまで気を抜かせてもらえない展開になるんでしょうか。
今回心の消息は分からないまま、少なくとも無線がつながらないことだけがはっきりしています。
客観的に10巻に到達する長編なので、主人公死亡で終わるのはやめてくれと思います。
助かるという場合、①タイムスリップ発動②大雨の影響で意外と火が回らなかった。③間一髪何らかの仕方で自力脱出できた。④誰かが救出に来た。この場合各キャラクターの立ち位置からするとこれから行く佐野文吾か、なぜか近くまで来ていた佐々木紀子くらいか。
いずれにせよ現時点では予測がつかないです。
今回のタイトル「正義の味方になるために」は子供のみきおが姑息な手段でそうなる途上のストーリーということになりますが、このままだとそのように形成逆転しそうな勢いです。
起こりうる、期待したい次の展開を考えると、今回演技として作り出された「正義の味方」に対して、鈴が正義の味方として認める佐野文吾からみきおは激しく咎められる。これをどう思うか?一方で子供のみきおにとっては甘やかし過ぎだけど、大人のみきおは「全ての罪を背負う」「全部自供して死刑」のはずが生きて佐野文吾に近付いている。もしそのすぐ近くに子供のみきおが来ていたらどういう行動に出るのか、というところで期待したいなと思います。改めて正義とはと考えさせられる、または 死刑と言いながら生きているじゃないかと憤り...となるとどうなるだろうかと期待します。
佐野文吾が鈴と再会して抱きしめている、その次のコマでみきおが暗い表情を見せています。これにどういう意味があるかで例えば子供が大人の自分を引き留める、又は正義感からもしくは目玉に従って刺すという可能性もあるかなと思います。
少なくともこのまま最悪に展開すると、山小屋の誰だか分からない黒焦げ死体は「加藤信也」と断定され、子供のみきおは少なくとも鈴にとっては「正義の味方」になってしまいますが、さすがにその展開は読者の誰もが納得しないはずです。どういう落としどころになるのか不明ですが、この状況からハッピーエンドに向かうことを願います。
一方では、前に書いた心が佐野と別れて山小屋に向かうシーン、このまま二人が少なくともこの89年にはもう会うことはないような予感は今のところ捨てきれません。
「次号、すべての終わりとはじまり」というのは、一気に決着が着いてしまうのでしょうか?楽しみに待ちたいです。

そうか。
遺書を書いて心を焼死体にして「加藤信也死亡」の成立を企んだわけか。
しかしここに来て私は、分からない事が絡み合い思考停止しかけてます。
例えば、心が最初にタイムスリップ歴史介入して現代に帰った時、不気味な絵の郵便が山ほど届いてましたが、
みきおはどうして心の住所を知り得たのか?
自分の少年期に現れた心先生が佐野の末っ子である事をどうして知り得たのか?
タイムスリップの仕方を教えろ、と心に迫っていたから鈴を訪ねて札幌へ来る事は計画通りだった?
不気味な絵はその誘導だった?

みきおはどうして心の住所を知り得たのか?
これは、免許証の住所を見て、発行された日付以降から送付していたと思います。
仮に、佐野心の誕生日が報道に載ってしまっていたなら、推理していて、実際に会った藍の弟=心で確定したんでしょうね。
みきおとしては、自分に会いに来いというメッセージのつもりだったそうですが、いったん東京に戻った心が札幌に行った理由は文吾に会うためであり、藍の妊娠は偶然なので、そのあたりは漫画的に、上手く運びすぎだなぁと思います。

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テセウスの船

どちらかというと『テセウスの船』というより『動的平衡』じゃない?

テセウスの船 東元俊也 東元俊哉
mampuku
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時間遡行をして人生をやり直したとしたら、それは本当に同一の自分といえるのか?という問いを有名なパラドックス「テセウスの船」になぞらえたタイトルだ。 ストーリーに関しては論理的整合性や感情的整合性においてやや粗い部分も感じられたもののサスペンスとして緊張感もあり、ラストは新海誠監督『君の名は。』のような美しい締め方だったし概ね面白かった。 ただ、タイトル『テセウスの船』がイマイチストーリーにハマっていない感じがした。 どちらかといえば「動的平衡」のほうが比喩としてしっくりくるのではないだろうか。 「動的平衡」とはシェーンハイマーの提唱した概念であり、日本では福岡伸一氏による著書『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』で有名になった言葉である。“生命”とは、取り込まれ代謝されていく物質、生まれ変わり続ける細胞どうしの相互作用によって現れる“現象”である、という考え方だ。 主人公の田村心は生まれる前の過去に遡り、そこで巻き起こる惨劇を阻止することで、その惨劇により自身に降りかかった不幸な運命を変えようと奮闘する。作品では、過去を改変して自らの人生を曲げようとする一連の試みをテセウスの船にたとえているが、やはりピンとこない。作中、田村心は殺人事件を未然に防ぐため凶器となった薬物を隠したり被害者に避難を呼びかけたりするが、その影響で心の知る未来とは異なる人物が命を落としたり、結果的に大量殺人を防げなかったばかりか予想だにしなかった事態を招くことになる。 この予測不可能性こそがまさに動的平衡そのものって感じなのだ。生命体は、船の部品のように壊れた部分を取り替えれば前と変わらず機能する、ということにはならない。ある重要なホルモンの分泌に作用する細胞を、遺伝子操作によってあらかじめ削除してしまったとしても、ほかの細胞がそのポジションを埋めることがある。これは心が殺人事件の阻止に何度も失敗したことに似ている。思わぬ不運や予想しない死者が出てしまったのも、脚のツボを押すと胃腸の働きが改善するなどの神経細胞の複雑さに似ている。 船は組み立てて積み上げれば完成するが、生命は時間という大きな流れの中で分子同士が複雑に相互作用しあうことで初めて現象する。『テセウスの船』での田村心の試みは人生あるいは歴史という動的平衡に翻弄されながらも抗う物語だったのかもしれない。

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