まっ青な海、どこまでも続く地平線、陽光にうねる豊かな稲穂…。昭和20年8月15日、敗戦の日、関東平野の片隅、千葉県匝瑳郡の田園地帯で少年・金太の青春がはじまった。上村一夫が、自らの半生をモデルに描く感動の自伝的戦後史。
平成元年2月9日。手塚治虫先生の訃報にふれ、衝撃を受ける矢口高雄。矢口にとって手塚マンガは特別なもので、田河水泡、阪本牙城、島田啓三など、多くのマンガに夢中になった少年時代だったが、その躍動感と描写力に衝撃を受け、その後の人生に大きな影響を与えたと言っても過言ではないのが手塚マンガだった…!!『釣りキチ三平』などで知られる矢口高雄が、いかにしてマンガの魅力に取り憑かれていったのか…そして、そんな少年時代を軸に手塚マンガの素晴らしさを描いた、自伝的エッセイマンガ!!
人気スター・鮎沢錦(あゆざわ・にしき)は、テレビのスタジオで腹を空かせた子ども達と出会う。その後、5年前は大スターだったがすっかり落ちぶれた岸波六(きし・なみろく)が子ども達の父親だと知った鮎沢は、人気俳優“泣かせのターベ”にからかわれた波六を殴り飛ばし、自分の父親の屋台“突撃ラーメン”で子ども達と波六にラーメンを食べさせる。そして鮎沢を陥れようとするターベの子分は、不良達に“突撃ラーメン”を襲撃させるが……!?
相撲が一番強い! 多重債務者の男の家に暴力団が取り立てにやってきた。ヤクザは夫と子供の目の前で、巨乳の妻を丸裸にした! 彼らに逆らった子供はあっさりを殺されてしまう。怒りと恐怖で紙が真っ白になる夫! ふがいない夫の話を聞き、歌舞伎町一のラーメン屋「極道ラーメン」の店長、万吉の怒りの鉄拳がうなる!
連続強姦魔の犯罪に巻き込まれる青年の葛藤を、美少女コミックの奇才・遊人が描くエロティックバイオレンス。公園を歩いていた女子高生のけい子とひろみは、声をかけてきた警官にいきなり殴られて気絶する。その警官の正体は、13年の刑期を終えたばかりの連続強姦魔・黒沢(くろさわ)だった。ひろみはその場で犯され、けい子は公園にとめてあった車のトランクに載せられる。その車の持ち主である大学生・氷室(ひむろ)は脅されて、黒沢の裏ビデオ制作を手伝わされることになり……!?
江ノ島高校に突然エイリアンが出現!その時、演劇部の成田は幼なじみ・めぐみから衝撃の事実を知らされる。2112年からやってきたというめぐみによると、成田は未来の人類を救う伝説の勇者だったのだ!A・Iレプリノイドと呼ばれるエイリアンが好むのは処女。成田は学園と未来の平和を守るため立ち上がった!
核戦争で汚染された地球を逃れて生き残った人類は、地球を望む衛星軌道上に住居をかまえた。――7年後、巨大な爆弾を使用して汚染された地球の北半球を冷却し、南半球を居住可能な状態にすることを推進するエポックと、これ以上、地球を傷つけることに反対する、マザー・アースの両派に分かれ対立した。だが、推進強行派により巨大爆弾が使用されると、爆弾の影響が引くのを待たず、地球へ脱走する者が後を絶たなかった。そして、サーラと呼ばれる女性も子供たちを連れ、地球へ向かおうとしていたが…。
日本が沈没するという未曾有の大災害をテーマにした小松左京原作のSF小説を、一色登希彦がダイナミックにコミック化した災害パニックドラマ。仕事を終えた深海潜水艇パイロット・小野寺俊夫(おのでら・としお)は、後輩の結城(ゆうき)に連れられて入った雑居ビルの居酒屋で酒豪の女性・阿部玲子(あべ・れいこ)と出会う。その後、店で奇妙な行動をした初老の男・田所(たどころ)が「このビルは危険だ」と言い出して……!?
遊人の大人気コミック!好奇心旺盛な女子高生たちは学校やアルバイトでいつも何をしているの?そんなドキドキ体験を集めた一話完結のオムニバス学園ドラマ集。だから女子高生はやめられない!
新米医師の三郎は、札幌のススキノ繁華街で1人の男と出会った。かつて大学病院でその有能さから将来を嘱望されながらも突然姿を消した、国分徹郎が帰ってきたのだ。2年前に身を引いたある事情と再び向き合う国分の姿に、三郎は壮烈なる医師の生き様を見ることとなる。新宿の裏町に小さな診療所を構え、街の住人から「熊先生」と慕われる国分の過去を描く序章「雪の終わり」ほか、心震わせるヒューマンドラマ全9編を収録。
エリは大学4回生。社会人の彼氏は仕事が忙しいため、エリは寂しい毎日を送っていた。そんな中、エリは高校生・真野今日一と出遭う。寂しさを埋めてくれる今日一に、揺れ動くエリだったが…!表題作「コミュニケーション」他、短編5作品を収録!
オレは疲れきっていた。丸62時間寝ていないのだ。マンガの原稿を締め切りまで描き通しだったある日の午後。底なし沼のような睡魔に飲み込まれる寸前、オレは見た。遥か彼方の地平からやってくる黒い姿…あれは死神!?そしてオレは…。表題作「死神交換イタシマス」を含めた8作を収録した、福山庸治の傑作短編集!
車を発車させた後気づいた。ドライヤーの電源がつけっぱなしだった!あわてて戻ろうと車から降りた後気づいた。車と家の鍵を車内に置きっぱなしだった!ガラスを割ってドアを開けようとして気づいた。サイドブレーキかけ忘れて、車が動き出した!…傑作ドタバタ短編の表題作を含め6作を収録した、福山庸治の傑作選!
桐谷一路との運命的な出会いが、臆病なみのるに勇気を与えてくれた。もう一度彼に会いたい、そう想い続け、再び東京に出てきたみのるは、東京中のライブハウスを探し回り、ついに一路と再会する。彼女と一路の想いが重なるとき、2人の間に奇跡が起こる!?
人の道から外れた破戒坊、三蔵法師と真面目で純情な孫悟空が、天竺へお経を取るために、旅に出る。小池一夫・小島剛夕の名コンビがおくる、新感覚西遊記!
遥か昔、極北の地より魔獣が現れ、魔風によって人々を滅亡へと追い込むが、一人の勇者が死闘の末、魔獣を葬った。魔獣は死してなお魔風を吐き続けたが、勇者は聖剣を突き立て魔風をそらし、風下には「守られた土地」が誕生した。その勇者の子孫がアーサトゥアル王家の祖になったとも伝えられるが、長き歴史の中で、それも定かではなくなっていた…。そして現在―― 伝説を後ろ盾に世界の盟主を名乗るアーサトゥアルに、隣国・アンサズの第9王子、不死身のシャールヴィが、魔法を使い攻め入っていた…。
洋裁学校に通う林千麻は、学校の近くにあるプールバーでアルバイトを始めた。3階建てのビルの2階にあるビリヤード場のオーナー・緒方は、いつもロシアン・ブルーという品種の猫を抱えている。だが、バイトを始めて1週間、毎日顔を合わせている千麻を覚えようともしない緒方。そんな変人で強運の持ち主・緒方と、愛の初心者・千麻の恋愛ゲームが始まる…。
中学3年の夏、公園の簡素なステージで芝居をする若い女性に感銘を受けた伊集美奈子。その女性は高校生の春日柚子だった。芝居のタイトルを調べるため本屋に通っていた美奈子は、そこで高校生の少年に声をかけられ、高校の芝居を見に来ないかと誘われる。彼はその芝居の主役で、相手役はあの柚子だった。そして、主役の少年・市田高揮に魅かれ始める美奈子。二人と同じ高校に入学し、演劇部に入部した美奈子は、いきなり高揮の相手役に抜擢され、とまどう。高揮に思いを寄せる美奈子は現実と芝居が重なり合って…。
ネオンきらめく水商売の世界で頂点にのし上がろうとする元エリートサラリーマン・流恭次(ながれ・きょうじ)の活躍を描いたお水業界コミック。一流企業の吉沢建設で若きエースと呼ばれる流恭次は、入札にまつわる不祥事の責任を取らされて自主退職する事に。そして自暴自棄になってヤクザに殴られる流は、水商売の世界で絶対的な影響力を持つ男・榊(さかき)に助けられて……!?
怪奇ロマン映画のロケで訪れた静かな海辺の村――。この村には神隠し伝説があるという。ロケが始まると、主演女優や映画監督が次々と失踪し、怪奇現象や惨劇が起こり始める。やはりこれは神隠しなのか!?皆が恐怖と戦慄の世界へ突き落とされたとき、この村で起きた哀しい過去が明らかになる…。表題作「神隠し」を含む全2話を収録。
青年漫画家、村岡栄のアパートでの5人の若者たちの奇妙な同居生活をペーソスたっぷりで描く。文学、絵画、音楽、それぞれの芸術を追い求めながら現実の厳しさに立ち向かう。70年代の青春群像を瑞々しく描いた傑作青春漫画。
誰からも好かれるような好青年の吉野良二は、生霊を見たと噂される同じクラスの浅茅(あさじ)に思いを寄せられていた。そんな噂話を一蹴した良二だったが、ある夜、寝ている良二の元に浅茅が現れ…。あらぬ状況に、翌日から浅茅を意識してしまう良二だったが、良二には真理子という恋人がおり、それを知っていてなお近づいてくる浅茅の異常な言動に耐えかね、彼女を遠ざける。そしてある晩、良二は家に来ていた真理子を見送るが、翌朝、真理子は遺体となって発見されてしまう…。“生霊”をテーマに描く、ささやななえこのホラー傑作!!
ニューヨーク・マンハッタンを犯罪者達から守るサウス分署の刑事・バップの活躍を描いたポリスアクション。ストリートで逃走する銀行強盗を封鎖した刑事・バップは、パイソン357マグナムをぶっぱなして犯人である麻薬常習者の少年を射殺する。その後、ドラッグストアで事務員を人質にした立て籠もり事件へ急行したバップは、犯人を見事に狙撃した特別狙撃隊の女性・アイリーンと出会うのだが……!?
女だてらに板場を仕切る凄腕板前・清水虹子(しみず・にじこ)の活躍を描いた人情グルメストーリー。料亭・藤乃家で花板と呼ばれる板長になったのは、メガネで冴えない女性の虹子だった。板場の者たちは女が板長になったことに反感を持ち、中でも古株の桜井(さくらい)は板場を休んでしまう。そんな時、室井(むろい)が虹子に、フグのおろしで勝負を挑んできて……!?
上村一夫の半生がモデルになっている自伝的な戦後史。艶やかなタッチや仄暗い鬱屈さというのは健在だが、同時に激動の時代にまだ姿のはっきりしない希望を追いかけたパワーのようなものも感じるので、読後感は悪くない。 物語は小学生から、青年期までが描かれている。 幼少期は、戦後半ば狂った大人たちに、純粋な子供(金太と銀子)の夢が儚く裏切られてしまう様子が情緒的に描かれている。金太が母の影を求めて、蛇女のところへいく話はやるせない悲しみのようなものを感じた。夕日に照らされているところは特に印象的。 戦後は金太が何者かになろうともがく姿が色々な人たちを通して描かれる。これは現代にも通じるテーマであると思うが、銀子との対比でそれがより鮮明に描かれていると思う。育ての親でもあり師匠的な存在でもある柳川大雲が終盤になるにつれて老成した魅力を持ってきて、この漫画を好きになった大きな要因でもある。 とても面白いので読んでほしい漫画