日曜日は「血」の料理を食べる日――。郊外の静かな町・東八森(ひがしはちもり)。そこには、日曜日に「血」の料理を食べる人々「血飲み(チノミ)」が暮らしていた。ある日、一人の女が全身の血を抜かれ殺される事件が起こる。そんなとき、しがないフリーターのユーイチは驚くべき「血」の秘密を握る!知ってはならない「血」の謎を追う、衝撃のアドベンチャー・ホラー開幕!
そこは、「悲しき不老不死――オキナガ」が存在する世界。厚生労働省の新米公務員・伏木あかりが配属されたのは不死の種族「オキナガ」を管理する部署。厚労省での仕事1日目にオキナガ惨殺事件と遭遇し怪死事件を追う任務を与えられる、あかり。しかも見た目は少年、中身は88歳老人の殺人事件マニア・雪村魁とタッグを組まされ…。時を越えて生きるオキナガに起こる怪死事件、彼らの想いが紡ぐ年代記(クロニクル)。日常系×非日常ミステリーの世界へようこそ!
吸血種と人間種の混血〈ダンピール〉の少年ソフィは、養護院から〈クラン〉と呼ばれる施設へと入所した。そこは繭期――人間種でいうところの思春期を迎えた吸血種の少年たちが集う学園。完全階級制の吸血種社会において、最底辺の存在として周囲から冷ややかな目で迎えられる中、ソフィはある一人の少年と運命的な出会いを果たす――。
「V」と呼ばれる吸血鬼による怪事件が頻発する東京。刑事・御子神京吾は、惨殺された恋人の復讐を重ね、犯人である「二つの顔を持つ男」を追い続けていた。御子神を見つめる謎の銀髪少女の正体は―…!?
16歳で吸血鬼になった小出満作は、それ以来、年をとらなくなったので、高校2年生を何度も繰り返している。日中活動が制限されるので、これまでの133回の高校生活では冴えないポジションに甘んじてきた小出だったが、134ターン目の今年は、何故かクラスのリア充たちからかまわれることが多く、初めて充実した高2ライフを送れそうな予感がしていた…。さえない小出とクラスメイトたちの吸血鬼日常ギャグ。
親が蒸発して、弟と妹と3人、必死に暮らしてきた女子大生の樹。そんな彼女が突然身の回りの世話をすることになったのは、吸血鬼であることから虐待を受け続けてきた初恋の人「ようちゃん」だった。「いつきちゃん、僕のお姫様になってくれるんでしょう」。食事は口移し!? 恋人すらいたことないのに……。貧乏JDと吸血鬼の倒錯ホラーお世話生活スタート!
元祖にして本場・ヨーロッパの吸血鬼の雄叫びを聞け! 舞台は現代のニューヨークで幕を開ける。女警部補 ヴィッキー・レノーアは、屈強な部下スピアッジとともに奇妙な連続殺人事件を捜査していた。被害者たちには、耳の後ろに水疱を持つという共通点があった。 そして現場に残された謎の言葉「お前たちの王国は滅ぶ」の意味とは? やがて、人間界に深く食い込み世界を裏で支配する、太古より築き上げられてきた不死 の吸血者王国の存在が浮上する。そしてその旧体制の、人間への同化を許し難い堕落とみなす反逆の吸血者兄妹・カールとカミーラの熾烈な戦いに、レノーアた ちは巻き込まれてゆく。
欧州の中央に位置するヘルヴァイツ共和国。オートマタ技術が発展し、人形と吸血鬼が共存する平和な国で、水無月とカノンは平穏な生活を送っていた――表面的には。実は、水無月の正体は禁忌とされる戦闘用オートマタ《白檀式》の最後の一体であり、またカノンは《白檀式》の開発者にして「虐殺の妃殿下」と呼ばれるハルミ・ビャクダンの実娘であった。素性を隠し続けなければならない日々に水無月は鬱屈とした感情を抱いていたが、ある日、作業用オートマタの暴走事故現場に遭遇したことで彼の運命の歯車は回り始める。英雄になるはずだった少年と、姫であったはずの少女の熱き叛逆譚!
シャーロック・ホームズに憧れるお人好しの狼男と生き物の強い感情を感じ取ることの出来る吸血鬼が、霧の街倫敦(ロンドン)で起こる怪事件に挑む!! ※以前販売しておりました分冊版を合本したものです。本文内容には変更はございませんのでご注意ください。
人々を恐怖に染めた吸血鬼伝説も今は昔。急速な産業の発展と文化息づく19世紀末の英国にあって吸血鬼も今や立派な小市民!?これはそんな吸血鬼の血を引く、とある兄妹の穏やかな日々の記録である。
伊崎ルイ(いざき・るい)は人間とヴァンパイアのハーフ・ダンピール。彼の仕事は、人間世界に干渉する異端の魔物・フリークスを排除すること。ケーハクだけどきっちり仕事を遂行するルイと、彼を支える仲間である女子高生・広夢(ひろむ)やルーガルーのフェンリル、悪夢を食べる幼女・獏(ばく)達の活躍を描いた痛快退魔帳・全5編!
100年前の世界から現代の世に復活した「吸血貴公子」ギルナザン。しかしその魂はあろうことか、可憐な美少女蝋人形に宿らされていた――!?吸血鬼コメディ第1巻!
心優しく臆病な吸血族のミアは、美しい二人の姉と両親に囲まれ、世間の目から隠れるように暮らしていた。けれど次第に人間たちの間で吸血鬼の噂が広まりつつあった。そんなある日、ミアは人間の男に捕まってしまい――!?藤田まぐろのダークファンタジー!!新作の書下ろし作品を電子先行配信!!
冷静な知性と、熱い情熱の持ち主、外科医東盛玲が院長を勤める東盛病院。そこに新たな患者がやってきた……。それぞれ一見普通の患者に見えるが、その背後には、思いもかけない邪悪な想念が隠されていた!!新シリーズの第1弾。ますます魅力が増幅!!
仏頂面で無愛想、社内で煙たがられているお局様OLの虎木。だが、その正体は大金持ちの金髪美女で、そうとは知らない会社同僚たちを優しくピンチから救い出すスーパーヒロインだった。毎回4頁ながら連載が5年も続いた週刊女性誌看板の人気作。待望の第1巻!
分類をするなら探偵物とかミステリーになるか? 特殊能力を有する主人公のディテクティブ・ストーリー と言うべきか? だがそれだけにとどまらず、少々SF的な設定だが、 SFとしてもミステリーとしても ホラーだとかサスペンスだとかとしても 命とか人生を問う作品としても、とても良作だと思う。 主人公が有する特殊能力は「ほぼ不老不死」 息長(オキナガ)という殆ど不老不死の人間が、 1000人に1人くらいの割合で存在し、 世間もタテマエ的には認知し行政も仕組みを整えており、 一般人とオキナガがちゃんと共棲している、 とされている現代日本が舞台。 しかし現実にはマイノリティな存在のオキナガは 色々と差別・迫害を受けている。 厚労省の新人・伏木(身長180cm近い女性)は 行政側の人間としてオキナガと関わることになる。 オキナガにはほぼ不老不死と言うこと以外にも特徴があって ・オキナガとして「成り上がった」時点で容姿その他? の成長が止まる ・日光を長時間浴びると死に至る ・食欲や性欲レベルで喫血嗜好が沸くこともある その他にも色々と特殊な面があるオキナガだが、 伏木が担当したオキナガ・雪村カイはさらに特殊だった。 見た目は18歳前後の少年。実年齢は88歳の雪村。 彼は、12年ごと70年以上に渡って羊年の年末に 繰り返されている連続殺人事件「羊殺し」の 真犯人を執拗に探していた。 伏木は巻き込まれる形で雪村と行動を共にすることになり、 「羊殺し」に関わっていくことに。 模倣犯罪やタテマエや現実や、行政の施策と効果のギャップ、 そして不老不死の人間達がそれゆえに直面し、 抱えこみ、蓄積していかざるを得ない社会的現実。 雪村と行動を共にすることでそれらを実体験しながら、 羊殺しの真相とともに思いもよらなかった世界を 伏木は知ることになる。