ラストマン
「マンガ的爽快感とバンド・デシネのリズム、双方のいいとこ取りがフランスで話題になった、MANGA×BANDE DESSINÉEのハイブリッド格闘アクション!」大友克洋氏絶賛! 【内容】とある王国で開催される毎年恒例の格闘技トーナメント。二人一組で行われるこの大会の優勝チームには栄光の国王杯と金貨が授けられる。貧しい生活を送っていたアドリアンは、武術学校では落ちこぼれだが、優勝して今の生活を脱したいと意気込んでいた。そしてついに出場権を手に入れた大会を明日に控えることに。だが、パートナーは急病で棄権し、アドリアンも出場できなくなる。落胆する彼に声を掛けてきたのは謎の旅人リシャールだった。彼もパートナーを欠き困っていたという。かくして、アドリアンとリシャールの急造チームは、並みいる強敵が参戦するトーナメントに挑む。選手達は火や風、木などの精霊たちにパワーを借りて、相手を倒すのだが、リシャールはすべて素手だけで勝利を得ていく。このままいけば、アドリアンの優勝も夢ではなくなる。ところが……。マンガ・アニメ世代の作家3人が送る今フランスで最も熱い作品! 2015年アングレーム国際漫画フェスティバル“最優秀シリーズ賞”受賞!!
ラディアン
圧倒的少年マンガ made in フランス!!! 『ワンパンマン』の村田雄介先生推薦!―― 「ラディアン」は一見、日本の漫画かと思うほど日本ナイズされた画風なんですが、読んでみるとやっぱりフランスの漫画なんですね。実に不思議な読み味で、このMashup感は両国の確固とした漫画スタイルの違いがあればこそだと思うのです。その点非常に興味深かったですね。何がMANGAっぽさなのか、何がBDっぽさなのかを分析出来ます。――(村田雄介) フランスからアツい少年マンガがやってきた! 魔法使い見習いのセトは、ある日、ネメシスの大群を見つける。それはどこからともなく現れ、すべてを破壊してしまう恐ろしい怪物。ネメシスを倒すことができるのは魔法使いだけ。ところが、本物のネメシスをまだ見たことがないセトは大失敗をおかしてしまう。やがてそれが引き金になり、セトはそれまで知らなかった世界―魔法、ネメシス、異端審問所…―を知ることになる…!! フランスの新星トニー・ヴァレントが贈る最強魔法使い伝説!!
モンスター
2026年、ナイキ・アッツフェルドは驚異的な記憶力で過去を蘇らせ、自分が生まれた1993年、戦火のサラエヴォでの出来事を思い出す。生後数ヶ月で出会った同じ境遇のふたりの孤児、アミールとレイラのこと、生涯ふたりを守りぬくと誓ったこと。さまざまな宗教が覇権を争う時代、ナイキは離れ離れになったふたりを探しに行く。レイラは今や有能な宇宙物理学者で、人類の未来に大きな影響をもたらす可能性のプロジェクトに関わっている。一方アミールはかつてサッカーのゴールキーパーとして鳴らしていたが、今では科学、文明、思想の三つを抗争の柱に掲げる国際テロ組織の手先となっている。3人は意図せずして地球規模の闘争に巻き込まれるが、この闘争を陰で操っているのが「モンスター」という謎の人物だった。エンキ・ビラルは世界的に有名なバンド・デシネ作家、及び映画監督。「モンスター」は彼の代表作と言える傑作。第一部は1997年に発表され、10年余りの歳月をかけ、2006年にようやく完結。9.11の同時多発テロ事件、急進的な宗教団体の台頭、異常気象などを暗示するようなシーンに驚くとともに、独特の幻想世界に堪能するばかり。エンキ・ビラルは鮮やかに既存のマンガとSFのコードに挑戦し、新たな可能性を示す。第1部「モンスターの眠り」。
ムチャチョ―ある少年の革命―
芸術、愛、革命―― 深く胸を打つバンド・デシネ! えすとえむ氏絶賛!! 「自然が創りだす光と影、人の手が作りだす光と闇、その美しさ残酷さを描き切ったルパージュの手は私の心臓をわし掴んだまま離してくれない。」(えすとえむ【漫画家】)1976年、ニカラグア。独裁者“タチート”ソモサとその軍隊がこの中米の小国を支配している。首都マナグアの良家の息子で若い修道士のガブリエルは、キリストや聖者、“キリストの受難”など宗教画を描くのに長けており、その才能を見込まれ、山岳地帯の小さな村サン・フアンのルーベン神父のもとに送られる。最初は権力者の側近の裕福な家系ということで村人から疎まれていたガブリエルだが、次第に村人たちと深く係わり、彼らのことを知り、愛するようになる。そこに至るまでにはルーベンの励ましがあった。ルーベンはガブリエルに村人を血の通った肉体を持つ生身の男や女として描くことを勧めたのだ。「ものの表皮をめくる」ことにより、ガブリエルは徐々に農民を迫害する軍隊のことだけでなく、自分に重くのしかかる自身の欲望と官能をも発見することになる。彼にとっても村人にとっても、抵抗の時が目覚めつつある革命とともにすぐそこまで来ていた…… 芸術、愛、革命―― 『ムチャチョ』は、若き修道士の複雑かつ波乱万丈な運命を通して描かれる情熱の物語だ。作者エマニュエル・ルパージュは、熱く率直な思いを込め、その才能と豊かな人間性を駆使して普遍的なテーマの作品を造り上げた。深く胸を打つのみならず、愛と政治参加についても考えさせられる作品。
赤いベレー帽の女
第2次大戦中ドイツ占領下のパリ。ジャンヌはレジスタンス運動に身を置く女性活動家だが、ある日何者かの密告によって逮捕されてしまう。密告の内容は彼女が闇市にかかわっているというものだったのだか、家捜しで彼女が拳銃を隠し持っていたのが発覚したのだ。取調べを受けているとき、ひとりの男が連衡されてきた。こそ泥のフランソワだ。そんな中、空襲警報が鳴り、警察の職員も避難する。フランソワは隙をついてジャンヌと共に脱走するが、屋根伝いに逃亡中、ジャンヌは足をくじいてしまう。動きの取れなくなったジャンヌは、フランソワからその日アメリカ軍がノルマンディーに上陸したことを聞く。しかしジャンヌには心配事があった。彼女が逮捕されたことで妹にも警察の手が及ぶのではないかということだ。最初はジャンヌのことをからかったり邪険にしていたフランソワも、次第に彼女に親切になり、一時身を隠せるようにある場所に連れて行く。
最高の夏休み
あの夏、忘れられない家族の想い出。みんなが一年で一番楽しみにしているイベントは“夏のヴァカンス”。だけど今年のヴァカンスはいつもとちょっと違う、切ないハプニングの連続だった。バンド・デシネ作家のピエール、妻のマド、そしてジュリー、ニコル、ルイ、ポーレットの4人の子供たち。ベルギーのブリュッセルに暮らすファルデロー一家は、毎年夏になると、マイカーに乗って旅行に出かけるのが恒例。1973年―ミシェル・サルドゥーのシャンソン「恋のやまい」が大ヒットした年。出発前にゴタゴタがあったものの、その年も一家は意気揚々と夏の一大イベントに出発する。目的地はもちろん太陽が降り注ぐ南フランス。一家は、ルノーの赤い4Lに乗り込み、歌い、騒ぎ、寄り道をしながら、南へと向かう。明るい陽射し、そよ風、誰もいない自分たちだけの川辺。どこか懐かしい風景と特別な時間。夏休みの体験が、家族の間にあるわだかまりを解き、一家の絆をより深めていく……。瑞々しい筆致で、ノスタルジーたっぷりに送る、かけがえのないフランスの夏休み。
ラストマン
「マンガ的爽快感とバンド・デシネのリズム、双方のいいとこ取りがフランスで話題になった、MANGA×BANDE DESSINÉEのハイブリッド格闘アクション!」大友克洋氏絶賛! 【内容】とある王国で開催される毎年恒例の格闘技トーナメント。二人一組で行われるこの大会の優勝チームには栄光の国王杯と金貨が授けられる。貧しい生活を送っていたアドリアンは、武術学校では落ちこぼれだが、優勝して今の生活を脱したいと意気込んでいた。そしてついに出場権を手に入れた大会を明日に控えることに。だが、パートナーは急病で棄権し、アドリアンも出場できなくなる。落胆する彼に声を掛けてきたのは謎の旅人リシャールだった。彼もパートナーを欠き困っていたという。かくして、アドリアンとリシャールの急造チームは、並みいる強敵が参戦するトーナメントに挑む。選手達は火や風、木などの精霊たちにパワーを借りて、相手を倒すのだが、リシャールはすべて素手だけで勝利を得ていく。このままいけば、アドリアンの優勝も夢ではなくなる。ところが……。マンガ・アニメ世代の作家3人が送る今フランスで最も熱い作品! 2015年アングレーム国際漫画フェスティバル“最優秀シリーズ賞”受賞!!
ラディアン
圧倒的少年マンガ made in フランス!!! 『ワンパンマン』の村田雄介先生推薦!―― 「ラディアン」は一見、日本の漫画かと思うほど日本ナイズされた画風なんですが、読んでみるとやっぱりフランスの漫画なんですね。実に不思議な読み味で、このMashup感は両国の確固とした漫画スタイルの違いがあればこそだと思うのです。その点非常に興味深かったですね。何がMANGAっぽさなのか、何がBDっぽさなのかを分析出来ます。――(村田雄介) フランスからアツい少年マンガがやってきた! 魔法使い見習いのセトは、ある日、ネメシスの大群を見つける。それはどこからともなく現れ、すべてを破壊してしまう恐ろしい怪物。ネメシスを倒すことができるのは魔法使いだけ。ところが、本物のネメシスをまだ見たことがないセトは大失敗をおかしてしまう。やがてそれが引き金になり、セトはそれまで知らなかった世界―魔法、ネメシス、異端審問所…―を知ることになる…!! フランスの新星トニー・ヴァレントが贈る最強魔法使い伝説!!
ムチャチョ―ある少年の革命―
芸術、愛、革命―― 深く胸を打つバンド・デシネ! えすとえむ氏絶賛!! 「自然が創りだす光と影、人の手が作りだす光と闇、その美しさ残酷さを描き切ったルパージュの手は私の心臓をわし掴んだまま離してくれない。」(えすとえむ【漫画家】)1976年、ニカラグア。独裁者“タチート”ソモサとその軍隊がこの中米の小国を支配している。首都マナグアの良家の息子で若い修道士のガブリエルは、キリストや聖者、“キリストの受難”など宗教画を描くのに長けており、その才能を見込まれ、山岳地帯の小さな村サン・フアンのルーベン神父のもとに送られる。最初は権力者の側近の裕福な家系ということで村人から疎まれていたガブリエルだが、次第に村人たちと深く係わり、彼らのことを知り、愛するようになる。そこに至るまでにはルーベンの励ましがあった。ルーベンはガブリエルに村人を血の通った肉体を持つ生身の男や女として描くことを勧めたのだ。「ものの表皮をめくる」ことにより、ガブリエルは徐々に農民を迫害する軍隊のことだけでなく、自分に重くのしかかる自身の欲望と官能をも発見することになる。彼にとっても村人にとっても、抵抗の時が目覚めつつある革命とともにすぐそこまで来ていた…… 芸術、愛、革命―― 『ムチャチョ』は、若き修道士の複雑かつ波乱万丈な運命を通して描かれる情熱の物語だ。作者エマニュエル・ルパージュは、熱く率直な思いを込め、その才能と豊かな人間性を駆使して普遍的なテーマの作品を造り上げた。深く胸を打つのみならず、愛と政治参加についても考えさせられる作品。
モンスター
2026年、ナイキ・アッツフェルドは驚異的な記憶力で過去を蘇らせ、自分が生まれた1993年、戦火のサラエヴォでの出来事を思い出す。生後数ヶ月で出会った同じ境遇のふたりの孤児、アミールとレイラのこと、生涯ふたりを守りぬくと誓ったこと。さまざまな宗教が覇権を争う時代、ナイキは離れ離れになったふたりを探しに行く。レイラは今や有能な宇宙物理学者で、人類の未来に大きな影響をもたらす可能性のプロジェクトに関わっている。一方アミールはかつてサッカーのゴールキーパーとして鳴らしていたが、今では科学、文明、思想の三つを抗争の柱に掲げる国際テロ組織の手先となっている。3人は意図せずして地球規模の闘争に巻き込まれるが、この闘争を陰で操っているのが「モンスター」という謎の人物だった。エンキ・ビラルは世界的に有名なバンド・デシネ作家、及び映画監督。「モンスター」は彼の代表作と言える傑作。第一部は1997年に発表され、10年余りの歳月をかけ、2006年にようやく完結。9.11の同時多発テロ事件、急進的な宗教団体の台頭、異常気象などを暗示するようなシーンに驚くとともに、独特の幻想世界に堪能するばかり。エンキ・ビラルは鮮やかに既存のマンガとSFのコードに挑戦し、新たな可能性を示す。第1部「モンスターの眠り」。
ポルトガル
人生は灰色。パリ郊外在住のバンド・デシネ作家シモン・ミューシャは、ここしばらくスランプに陥り、生きる意味を失ってしまっている。あるフェスティバルに招かれ、ポルトガルで数日間過ごすことになったシモンは、長らく忘れていたことを思い出す。幼少期にかいだ匂い、夏休みならではの笑い声、そして家族のぬくもり。どうして自分には根なし草だという感覚がつきまとっているのだろう。どうしてひと言も理解できないポルトガル語を耳にして、その響きにこんなにも心が揺さぶられるのだろう。その秘密はミューシャ家の来歴にあった……。シモンは自ら蓋をした過去に向き合う旅に出ることで、進むべき道を再び見出す。はたして彼は、曇天の人生を抜け、雨上がりの空に虹を見上げることができるのか――。ある中年男の自己回復の旅を、自伝的要素も盛り込みつつ、自由な筆致とみずみずしい色彩で描いたシリル・ペドロサの代表作ついに翻訳。自分の居場所がわからなくなってしまった大人に送る物語。
最高の夏休み
あの夏、忘れられない家族の想い出。みんなが一年で一番楽しみにしているイベントは“夏のヴァカンス”。だけど今年のヴァカンスはいつもとちょっと違う、切ないハプニングの連続だった。バンド・デシネ作家のピエール、妻のマド、そしてジュリー、ニコル、ルイ、ポーレットの4人の子供たち。ベルギーのブリュッセルに暮らすファルデロー一家は、毎年夏になると、マイカーに乗って旅行に出かけるのが恒例。1973年―ミシェル・サルドゥーのシャンソン「恋のやまい」が大ヒットした年。出発前にゴタゴタがあったものの、その年も一家は意気揚々と夏の一大イベントに出発する。目的地はもちろん太陽が降り注ぐ南フランス。一家は、ルノーの赤い4Lに乗り込み、歌い、騒ぎ、寄り道をしながら、南へと向かう。明るい陽射し、そよ風、誰もいない自分たちだけの川辺。どこか懐かしい風景と特別な時間。夏休みの体験が、家族の間にあるわだかまりを解き、一家の絆をより深めていく……。瑞々しい筆致で、ノスタルジーたっぷりに送る、かけがえのないフランスの夏休み。
AEON―アエオン―
イタリア発、壮大なSFボーイミーツガール・ファンタジー! ローマの美術学校に通うダビデとジャーダ。ダビデは空手に夢中。ジャーダはクラシックバレエ。一見なにも接点のないふたりが同時に感じる日常への違和感。「何かが違う…」。世界はひとつの方向へコントロールされているのではないか――? ふたりの出会いは大きな「何か」を動かす。そこから始まる、太古の昔からこの地球をコントロールしていた大きな力の物語。ダビデとジャーダ、そして世界の向かう先とは…!? アンジェラ・ヴィアネッロの美しい色彩と壮大なファンタジーをお楽しみください!
『テヅコミ』にも『メトロポリス』の二次創作を寄稿していたマチュー・バブレ氏が2016年に出版したディストピアSFです。先月に邦訳版が発売され、その電子版もこの度配信され始めました。 太陽が超新星爆発を観測しようとする青年からスタートするプロローグ。そこから100万年後のお話としてストーリーが始まるスケールの壮大さにまず惹かれます。 広大無辺の宇宙空間における、ちっぽけな人間にとってはあまりにも巨大すぎる現象も含めて、美しいヴィジュアルで物語られていきます。 バンドデシネらしい緻密な画風で、ほとんどのコマが背景までみっちり描き込まれているので物語への没入感を強く高めてくれます。コロニーの中の小さなユニットでの生活が見てとれるような描写など、好きです。 「音楽は? 文学 芸術…学問は? それは無から心の奥底から立ち現れる恩寵の輝き 人間は消費のみの存在ではない」 といったセリフに見て取れる言葉選びも好きです。 とある衝撃的なシーンと、そこで爆発する感情には大きく心を動かされました。どんな遥かな未来となりテクノロジーが進歩しようとも、人の人たる所以ら変わらないのはSFらしいテーゼを感じられるところです。 反物質、ホモ・ステラリス、アニマロイドなどさまざまなSF的単語が飛び交いながら、ドラスティックに進んでいくドラマに、気付くと夢中になってページを捲っていました。 ハードで骨太なSFを楽しみたい方にお薦めです。