まんが道

まんが道

戦後漫画史の貴重な記録でもある、連載期間43年に渡った藤子不二雄A先生の自伝的作品。満賀道雄と才野茂。北陸で出会い、“漫画”に魅入られた2つの才能が、漫画家という夢に向かって共に歩んでいく長編ロマン。青春の悩みや歓びを丹念に描き、読んだ者誰もが引き込まれる日本漫画の金字塔。
忍者ハットリくん

忍者ハットリくん

忍者の里・伊賀からやって来たハットリくんがある日突然三葉家にホームステイ。同居する少年ケン一と、江戸時代とは違う現代の日本を体験。甲賀忍者ケムマキや弟シンゾウなど次つぎに面白いキャラクターが登場して、子供から大人まで楽しめる大人気コメディ。巻末には特別付録としてデジタル版原画データを収録!
新 忍者ハットリくん

新 忍者ハットリくん

テレビアニメ化に伴い連載開始。チクワが大好きな忍者犬獅子丸や影千代など新キャラクターの登場で賑やかさパワーアップ。学年誌や漫画誌で7年間も連載され、多くの少年読者に親しまれた大ヒット作。巻末には特別付録としてデジタル版原画データを収録!
ビリ犬

ビリ犬

人間の言葉をしゃべり耳で空を飛ぶ、犬の様な生き物「ケン族」のビリ犬とガリ犬がタツオの住む雨森家に居候。近所の犬達や飛行機開発を目指す鳥野博士などが登場し、様々な出来事が繰り広げられる。とぼけた味わいや独特のテンポ、空を飛ぶ爽快感が魅力。やがて「ビリ犬なんでも商会」という番組名でTVアニメ化され、現在もネットで視聴できる。
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名無し
2020/11/24
ある1人の農民が国家主席となるまで
camera1893年に富農の息子として生まれた毛沢東が、1949年に中華人民共和国の国家主席となるまでを描いたのがこの『毛沢東伝』です。藤子不二雄(A)先生の版画のような印象の力強い劇画はやっぱり良いですね。 欧米や日本に蹂躙され中国という国が失われてかけているのを目の当たりにし、毛沢東を始めとする青年たちは中華民国と夷狄に対して立ち向かう。 当時、中国の村落では上位数%の地主が80%農地を所有していた。つまりほぼ全ての農民が土地を持たない小作人で、地主に対して小作料を収めねばならず常に返しきれない負債を背負っている状態にあった。この社会構造の酷さは 「農民の頭にゃ刀が三本 借金 税金 高い利子!」 「農民の前には道が三筋 夜逃げか! 死刑か! 監獄行きか!」 と、作中でも貧しい農民たちが叫んでいる通り。 毛沢東の心は常に貧しい労働者・農民に向いていたということが、炭鉱労働者が置かれた悲惨な状況を彼ら以上に理解していたシーンや「中国農民の協力なくして革命なし!」という言葉からよくわかりました。 そして毛沢東が、遥か昔から続く農民・労働者の悲劇を終わらせる革命の根拠・礎としたものが、マルクスの「共産党宣言」だったんですね。 若きリーダー・毛沢東を描く物語であるため男前な蔣介石がこれでもかと卑しい顔に描かれていたのがちょっとおもしろかったです。 当たり前ですが全体的に重いストーリーが続きます。そんな中で、若き日の毛沢東が友人から「楊開慧(※未来の妻)のことみたくってる(ガン見してる)」とからかわれてそのまま川に飛び込むシーンは、政治家としてではない毛沢東の一面が描かれていてとても印象に残りました。やんちゃすぎる…! 実際、自分が興味あるのは蒼天航路の1話で描かれている大躍進政策の部分なので、次はこの時代について学べる作品を読んでみたいなと思います。
かしこ
かしこ
2020/04/04
まんが道ってタイトルがもう優勝ですよね
本屋でバイトしてた時にどしゃ降りでお客さんも来なくて「今日は暇だな〜」とレジでボーッとしてたらサラリーマンが飛び込んできて迷わずまんが道全巻を手に取って買っていったことがあった。今なら分かる。人には雨が降ろうが槍が降ろうが今すぐまんが道を読まなければならない衝動にかられる時があるのだ…。それがまんが道なのだ。 やっぱり一番好きなのは「なろう!なろう!明日は檜になろう!」の名言にあるように読むと向上心が爆上がりするところですね。才野も満賀もめちゃくちゃ才能あるけど、そんな二人だってこんなに努力してるんだから自分だってやってやるぞ!今日がダメでも明日があるじゃないか!明日があるって素晴らしいね…!と思えるんです。 あと、一人だったら心が折れてたけど二人だから乗り越えられたってシーンがたくさんあるじゃないですか。編集者のダメ出しにへこんだり原稿を落として仕事が無くなっても、お互いに励まし合ってるうちに新しいアイディアが浮かんでもう一度頑張ろうって思えたとか。こんな尊い友情が現実に存在したというだけでマジで泣けるし、一人で考え込むのって本当によくないなという気づきを得ますね。 それからなんと言っても手塚治虫先生の存在ですね。やっぱり圧倒的「神」なんですよ!手塚先生は!このまんが道を通して漫画界の神々たちの戯れをのぞかせて頂いてるんです。トキワ荘の敷金3万円を下宿先の両国のおじさんが貸してくれるって言ってくれた時もその優しさに感動したのですが、その後に手塚先生が肩代わりしてくれるという神展開があってビビりましたね。好きなエピソードです。 あと途中で倒産する出版社の編集者で、いつもは目立たないヤツなのに「漫画は映画じゃない。映画みたいな漫画を描いたってダメだ。漫画にしか出来ない表現をしなさい」みたいなことを言い出したシーンが印象的でした。
兎来栄寿
兎来栄寿
2020/01/30
藤子・不二雄Aが少年誌で暴れた怪作
『忍者ハットリくん』、『怪物くん』、『オバケのQ太郎』といったビッグタイトルを藤子不二雄Aさんが生み出した1960年代。 藤子・F・不二雄さんは『パーマン』や『21エモン』などを描いていた時期であり、二人共「児童向け作家」というイメージが定着していました。今でも、『ドラえもん』でしか藤子不二雄の名前を知らない人はそのイメージが強いかもしれません。 しかし、1960年代の終わり頃から二人は大人向け・ブラックな題材の作品も数多く発表するようになります。 Aさんの代表作である、『笑ゥせぇるすまん』のせぇるすまんシリーズ第1作である『黒ィせぇるすまん』が連載化され、その後に週刊少年チャンピオンで始まったのが『魔太郎がくる!!』でした。 少年誌というフィールドでありながら、非常に残酷なシーンも混じえたサイコサスペンス・復讐譚は当時から大人気を博しました。70年代にチャンピオン黄金期が訪れる直前に『ブラックジャック』や『エコエコアザラク』のような作品が載る土壌を形成したパイオニアと見られることもあります。 『デトロイト・メタル・シティ』でも「恨みはらさでおくべきか」という曲が歌われていましたが、元々落語や歌舞伎で用いられていた「この恨み晴らさでおくべきか」というフレーズを流行らせたのも、この作品の功績が大きいです。 しかし、70年初頭にはよど号ハイジャック事件や浅間山荘事件などもありフィクション以上に現実でおぞましい事件が起き、更に少年犯罪の悪質化もあり、連載中に配慮が行われ内容が変遷していき最終的にはダークファンタジーとなりました。 また、何度か様々な形で新版が出版されていますが、最初の秋田書店のチャンピオンコミックス版以外は改変されたり削除されてしまったエピソードが多数存在します。すべての話が元のまま読める秋田書店版は現在プレミア価格で取引されていますが、もし機会があればぜひそちらで読んで頂きたいです。 とはいえ、改変されたバージョンでも面白く読めるのは確かです。可能なら比較して読むと一番楽しめるでしょう。
毛沢東伝

毛沢東伝

十万の紅軍を率いながら百万の国民党軍の包囲網をくぐり抜け、一万二千キロに及ぶ「長征」を成功させた雄姿や、抗日運動や国内抗争で勝利し中国最高指導者と登り詰めた毛沢東の半生を描く。様々な技法で描かれた壮大な人物伝記劇画。
まんが道

まんが道

戦後漫画史の貴重な記録でもある、連載期間43年に渡った藤子不二雄A先生の自伝的作品。満賀道雄と才野茂。北陸で出会い、“漫画”に魅入られた2つの才能が、漫画家という夢に向かって共に歩んでいく長編ロマン。青春の悩みや歓びを丹念に描き、読んだ者誰もが引き込まれる日本漫画の金字塔。
少年時代

少年時代

柏原兵三の青春小説「長い道」を原作に描いた、日本人誰もが涙する感動作。昭和19年から終戦までの一年間、主人公の進一とガキ大将タケシの友情と葛藤を描いた長編ドラマ。その後、作者自らプロデューサーとなった映画は日本アカデミー賞最優秀作品賞はじめ各映画賞を総なめにした。
笑ゥせぇるすまん

笑ゥせぇるすまん

様々な悩みや欲望を持つ現代人に喪黒福造が魅惑的に歩み寄り囁く。しかし、喪黒との約束を破った者はその代償を負い、奈落の底へ。一話完結のオムニバス形式で人間の愚かさや弱さを味わわされるブラック・ユーモアの最高傑作。巻末には特別付録としてデジタル版原画データを収録!

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名無し
2020/11/24
ある1人の農民が国家主席となるまで
camera1893年に富農の息子として生まれた毛沢東が、1949年に中華人民共和国の国家主席となるまでを描いたのがこの『毛沢東伝』です。藤子不二雄(A)先生の版画のような印象の力強い劇画はやっぱり良いですね。 欧米や日本に蹂躙され中国という国が失われてかけているのを目の当たりにし、毛沢東を始めとする青年たちは中華民国と夷狄に対して立ち向かう。 当時、中国の村落では上位数%の地主が80%農地を所有していた。つまりほぼ全ての農民が土地を持たない小作人で、地主に対して小作料を収めねばならず常に返しきれない負債を背負っている状態にあった。この社会構造の酷さは 「農民の頭にゃ刀が三本 借金 税金 高い利子!」 「農民の前には道が三筋 夜逃げか! 死刑か! 監獄行きか!」 と、作中でも貧しい農民たちが叫んでいる通り。 毛沢東の心は常に貧しい労働者・農民に向いていたということが、炭鉱労働者が置かれた悲惨な状況を彼ら以上に理解していたシーンや「中国農民の協力なくして革命なし!」という言葉からよくわかりました。 そして毛沢東が、遥か昔から続く農民・労働者の悲劇を終わらせる革命の根拠・礎としたものが、マルクスの「共産党宣言」だったんですね。 若きリーダー・毛沢東を描く物語であるため男前な蔣介石がこれでもかと卑しい顔に描かれていたのがちょっとおもしろかったです。 当たり前ですが全体的に重いストーリーが続きます。そんな中で、若き日の毛沢東が友人から「楊開慧(※未来の妻)のことみたくってる(ガン見してる)」とからかわれてそのまま川に飛び込むシーンは、政治家としてではない毛沢東の一面が描かれていてとても印象に残りました。やんちゃすぎる…! 実際、自分が興味あるのは蒼天航路の1話で描かれている大躍進政策の部分なので、次はこの時代について学べる作品を読んでみたいなと思います。
兎来栄寿
兎来栄寿
2020/01/30
藤子・不二雄Aが少年誌で暴れた怪作
『忍者ハットリくん』、『怪物くん』、『オバケのQ太郎』といったビッグタイトルを藤子不二雄Aさんが生み出した1960年代。 藤子・F・不二雄さんは『パーマン』や『21エモン』などを描いていた時期であり、二人共「児童向け作家」というイメージが定着していました。今でも、『ドラえもん』でしか藤子不二雄の名前を知らない人はそのイメージが強いかもしれません。 しかし、1960年代の終わり頃から二人は大人向け・ブラックな題材の作品も数多く発表するようになります。 Aさんの代表作である、『笑ゥせぇるすまん』のせぇるすまんシリーズ第1作である『黒ィせぇるすまん』が連載化され、その後に週刊少年チャンピオンで始まったのが『魔太郎がくる!!』でした。 少年誌というフィールドでありながら、非常に残酷なシーンも混じえたサイコサスペンス・復讐譚は当時から大人気を博しました。70年代にチャンピオン黄金期が訪れる直前に『ブラックジャック』や『エコエコアザラク』のような作品が載る土壌を形成したパイオニアと見られることもあります。 『デトロイト・メタル・シティ』でも「恨みはらさでおくべきか」という曲が歌われていましたが、元々落語や歌舞伎で用いられていた「この恨み晴らさでおくべきか」というフレーズを流行らせたのも、この作品の功績が大きいです。 しかし、70年初頭にはよど号ハイジャック事件や浅間山荘事件などもありフィクション以上に現実でおぞましい事件が起き、更に少年犯罪の悪質化もあり、連載中に配慮が行われ内容が変遷していき最終的にはダークファンタジーとなりました。 また、何度か様々な形で新版が出版されていますが、最初の秋田書店のチャンピオンコミックス版以外は改変されたり削除されてしまったエピソードが多数存在します。すべての話が元のまま読める秋田書店版は現在プレミア価格で取引されていますが、もし機会があればぜひそちらで読んで頂きたいです。 とはいえ、改変されたバージョンでも面白く読めるのは確かです。可能なら比較して読むと一番楽しめるでしょう。
かしこ
かしこ
2020/04/04
まんが道ってタイトルがもう優勝ですよね
本屋でバイトしてた時にどしゃ降りでお客さんも来なくて「今日は暇だな〜」とレジでボーッとしてたらサラリーマンが飛び込んできて迷わずまんが道全巻を手に取って買っていったことがあった。今なら分かる。人には雨が降ろうが槍が降ろうが今すぐまんが道を読まなければならない衝動にかられる時があるのだ…。それがまんが道なのだ。 やっぱり一番好きなのは「なろう!なろう!明日は檜になろう!」の名言にあるように読むと向上心が爆上がりするところですね。才野も満賀もめちゃくちゃ才能あるけど、そんな二人だってこんなに努力してるんだから自分だってやってやるぞ!今日がダメでも明日があるじゃないか!明日があるって素晴らしいね…!と思えるんです。 あと、一人だったら心が折れてたけど二人だから乗り越えられたってシーンがたくさんあるじゃないですか。編集者のダメ出しにへこんだり原稿を落として仕事が無くなっても、お互いに励まし合ってるうちに新しいアイディアが浮かんでもう一度頑張ろうって思えたとか。こんな尊い友情が現実に存在したというだけでマジで泣けるし、一人で考え込むのって本当によくないなという気づきを得ますね。 それからなんと言っても手塚治虫先生の存在ですね。やっぱり圧倒的「神」なんですよ!手塚先生は!このまんが道を通して漫画界の神々たちの戯れをのぞかせて頂いてるんです。トキワ荘の敷金3万円を下宿先の両国のおじさんが貸してくれるって言ってくれた時もその優しさに感動したのですが、その後に手塚先生が肩代わりしてくれるという神展開があってビビりましたね。好きなエピソードです。 あと途中で倒産する出版社の編集者で、いつもは目立たないヤツなのに「漫画は映画じゃない。映画みたいな漫画を描いたってダメだ。漫画にしか出来ない表現をしなさい」みたいなことを言い出したシーンが印象的でした。
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