この漫画で凄く良いのは話の展開のペース。
物凄く独特でスケールがデカイ話なのだけれど、
そこを読者にわかりやすく話を進めてくれている。
オキナガというほぼ不老不死だが、それだけではない
色々な特徴を持つ人達や、それが存在する世界の説明は、
連載第一回で説明しきれるものではない。
その辺を連載が回を追うのにあわせて
無理なく解りやすく徐々に解説し理解させていってくれる。
そして全11巻を費やして追求する「羊殺し」の
真相や犯人の謎解きに関しても上手くて、
読者が知っておくべきデータを過不足なく
スムーズに徐々に登場させて行っている。
前半は色々な事件が発生してそれを雪村が解決していく
という展開だが、それらが
オキナガという特異な存在がいる世界の説明だったり、
各登場人物のキャラの自然な説明だったり、
「羊殺し」解明に関するヒントや伏線だったり。
読者が知るべき、知らなきゃ楽しめない情報を
ちゃんと適切に順序良く解説する話になっている。
こういうところとか凄く上手い漫画だと思った。