あらすじ
韓国で「いまの私たちの漫画賞」を受賞した異色のグラフィックノベルを完訳!
漫画家を目指すパダは、物流倉庫でのバイトで生計を立てている。トラックで運ばれてくる積み荷をおろす作業を業界では「カデギ」と呼び、「地獄のバイト」として知られる。ケミカルな甘さが特徴のミックスコーヒーはそんな過酷労働に必須のポーション(霊薬)だ。6年間の「底辺労働」から見えてきた社会を「壁にあたる」「壁をくずす」のふたつの章で描きだす。
『大邱の夜、ソウルの夜』に続くKGBシリーズの第二冊!
あらすじ
ツージーQ氏、68歳にして単行本デビューの快挙!!
1978年、国立にあったミュージシャンやアーティストの卵たちが住んでいたアパート、通称〝ぶどう園〝で遠藤ミチロウ氏と出会い、そこから始まったツージーQの音楽人生。紆余曲折な道をたどりながらも1989年、ハイテクノロジー・スーサイドを結成し、ハードコアパンクロックバンドとして一時代を築いた著者が、挫折と孤独を繰り返しながらも過ごしたあの貴重な時間を、情緒溢れる青春マンガに仕立て上げた傑作!
余談として:中学1年で地元長崎のヒーロー蛭子能収氏が在籍していたマンガ同好会に出向き、蛭子氏に直接指導を受け、高校三年で「ガロ」に投稿。すでにミュージシャンとして活躍する中、1994年「ガロ」に入選しマンガ家としてもデビュー、という経歴を持つ著者が約25年ぶりに筆を執った作品である。
あらすじ
17―19歳、未成年期の大友克洋が、学生投稿者時代からプロデビュー後までの1971年―1974年にかけて制作した11篇の短編漫画を、制作/発表順に収録した初期作品集。
1973年「漫画アクション8月4日増刊号」掲載の『銃声』にて、弱冠19歳でデビューした著者・最初期の短編7篇は、いずれも過去の単行本に収録されたことが無いため、短編集『ショート・ピース』所載の作品リストでタイトルを見たことはあっても実物を目にした者は少ないという、文字どおり“幻の初期作品”である。
本書は、それら全てを初収録するのに加え、完全な未発表作として4篇、デビュー前に描かれた習作や投稿作を収録している。
これらは、原稿が現存していたことも奇跡的であるが、こうした未発表作品の収録を著者が許可すること自体も「全集」企画ゆえの特例的措置であり、本書の実現は、まさに「半世紀に一度の奇跡」と言えよう。
粗削りで拙い未熟な作品集と侮るか、瑞々しい感性と10代の少年とは思えぬ老成ぶりを併せ持つ「恐るべき子供」の表現に戦慄するか、それは読み手次第だが、のちに、その名を世界に轟かす創作者が、世に生まれ出でた瞬間と、その前後を記録した“唯一無二のドキュメント”としても、本書の価値は計り知れない。
このデビューから僅か10年後の1983年に、あの『AKIRA』を描き始めるに至る、まだ無名の“怪物”の産声が今! 遂に!! ここに甦る!!!
※「OTOMO THE COMPLETE WORKS」第1巻
しんこしょふぁいたーしんご
あらすじ
孤高の古本戦士・真吾は、今日も新古書店「ブックエフ」の均一棚で目当ての本を探す。
長年探した本を100円棚で見つけて喜び、新古書店で仕入れた本を転売し利幅で儲ける「せどり」と攻防し、数分の間に目をつけていた本が買われて絶望し……新古書店でのライトな古本探しの楽しさと可笑しさを描く「古本あるある」バトル漫画、いよいよ開幕!!
著者の古本探しの日々を綴ったエッセイや、夏葉社・島田潤一郎さんの特別寄稿「友人のような本」も掲載。
さかばのおんな
あらすじ
酒場を舞台とした1~4ページのショートコメディです。
2016~2020年ごろWEBスナイパーおよびtwitter上で連載された1~49話目を編集し、50話目を追加しました。
つゆくさなつこのいっしょう
あらすじ
マスク生活2度目の春を過ごす、32歳・漫画家志望のナツコ。社会の不平等にモヤモヤし、誰かの何気ない一言で考えをめぐらせ、ナツコは「いま」を漫画に描く。描くことで、世界と、誰かと、自分と向き合えるから。“わかり合える”って、どうしてこんなに嬉しいんだろう――。自分の「好き」を大切に生きる、「あなた」に贈る物語。
ろーらでぃーんにふりまわされてる
あらすじ
フレディは17歳。人気者だけど軽薄な同性の恋人ローラ・ディーンから別れを告げられたのは、今回で3度目。そのたびに大泣きして騒いで、でもいつも、気づけばヨリを戻してる……。ハードな恋の痛みを切実に描き、自尊心と依存の問題に切りこんだパワフルなグラフィック・ノベル。米国で数多の賞に輝いた傑作、待望の邦訳。
かくかく せんにひゃくねんまえのはる
あらすじ
現在からおよそ一二〇〇年前、後に時代の英雄<征夷大将軍>坂上田村麻呂と手をとる貴族の青年山部王、不思議な力を持つ謎の少年アカ、彼らとの出会いが田村麻呂の運命を変える。躍動感あふれるタッチで描く、BL歴史ロマン開幕!
あらすじ
街にひっそりと佇む紅茶専門店の店主・瀧。極度の人見知りの彼が唯一心を開くのは愛猫のキームン君と紅茶だけ。そんな哀しく愛らしい男が、少し疲れた現代人の心を紅茶と不器用なおもてなしで癒やすハートフル・ティー・ストーリー♪
はらへりえいりあんとひよっこごはん
あらすじ
エイリアンにごはんを食べさせないといけない。料理ができない高校生女子はかわいい愛犬をエイリアンに人質にとられてしまった。解放してもらうために料理を作れるようになる!
ふぃるたーごしのかのじょ
あらすじ
つねに無表情な能面高校生・箱部成海。クラスでも存在感激うすな彼の人生の楽しみは、SNSで人気のえっちな自撮り女子「えふぁ」の投稿を追いかけること。しかし、その「えふぁ」の正体が、真面目で誰からも好かれるクラスメイトの三葉琴であることを知ってしまいーー!?鉄壁自撮り女子×能面男子のちょっとえっちな青春自撮りラブコメ開幕!!
しおとこいんともとかのとしゃどうらいふ
あらすじ
「こんなところで生きたくはない」。
娘たちにケアつきホームに入れられてしまったクミコは76歳の日系カナダ人、夫はとうに亡い。よかれと思って決めてくれたのだからと一度は従ってみたものの、ひそかに逃げだしてイースト・バンクーバーの街なかに小さな部屋を借りた。
長女とはメールで連絡をとっているものの、住所は明かしていない。
部屋を自分好みにしつらえ、食べたくなったものを食べ、公営プールで泳ぐささやかな楽しみを満喫するクミコを狙い、ケアホームからあとをつけてきたのは「死の影」だった。
死神の子分として働く「影」がクミコを連れ去るべく押し入ってきたその日、気楽な日常は一変する。
持ち前の頭脳、ユーモアのセンス、新しく得た味方たち、昔なじみとの絆――すべてを動員して生きるための闘いが始まったが、老いの身でいつまで運命に抗えるだろうか?
ぱれすちなとくべつぞうほばん
あらすじ
1991~92年にかけて、パレスチナ紛争の最前線で2か月発売間を過ごしたジョー・サッコ。彼は、拷問を受けたパレスチナ人から観光気分のイスラエル人まで、さまざまなインタビューを試みる。そして語られる苛酷な事実を淡々と描いていく。「そのきわめて強い説得力は、まんが表現というものの奥行きを改めて感じさせてくれる。見逃せない注目作だ」(朝日新聞)など各紙絶賛の本。
しんやるきまんまんけいしちょうせっくすそうさかん
あらすじ
伝説の 「国民的お色気コメディ」 が電子書籍化。2003年まで27年に渡って夕刊紙「日刊ゲンダイ」に掲載された「やる気まんまん」シリーズが、終了から17年の時を経た2020年についに復活!「復活第2シリーズ」となる今作はアクション&ギャグ漫画の名手・霧隠サブロー先生による刑事モノ。2023年1月5日~11月30日に紙面で掲載。セックス捜査官・男谷精六とオットセイが暴走セックスファイトに挑む。“令和の時代にこんな漫画が許されるのか?”と各界に衝撃を与えた究極のギャグ満載の問題作。もちろん本作は、実在の団体や人物とは一切関係ないフィクションです。
あらすじ
戦後間もない北海道小樽で見知らぬ男に拾われた少女。彼女はそこで常人には知る事のできない世界を垣間見て暮らす――(「白眼子」)。表題作に加え、謎の転校生が日常を侵食していく中編「二日月」の全2編を収録。
あらすじ
ジャンルを育てたレジェンドたちの証言
少女マンガの「黄金期」は1970年代といわれているが、それまでの作家や作品の記録は多く残されていない。1953年に手塚治虫が描いた「リボンの騎士」から1972年に池田理代子が「ベルサイユのばら」を描くまでのあいだ、少女マンガというジャンルはいかに開拓されてきたのか。少女マンガ界の先駆者たちに、少女向け雑誌の編集者や貸本マンガの関係者も加え、50-60年代の少女マンガを語り尽くす。詳注・図版多数。
あらすじ
新人漫画家にかけられた、とある「呪い」の物語――。性欲が強すぎること、それを罪に感じること。新たな世界の扉を開いた時、その罪から開放される――? 袋小路な人生を赤裸々に描く強烈エッセイ第1話。
あらすじ
『終末のワルキューレ』第4回戦人類代表ジャック・ザ・リッパー。霧の都ロンドンを、恐怖のどん底に落とし、人類が応援することさえ躊躇した狂喜の殺人紳士に隠された真実とは?公式スピンオフ第2弾、ついに始動!
あらすじ
完成に22年をかけたスペクタクル!
20カ国語に翻訳されたグラフィックノベルのベストセラー。
特設ページ『ベルリン 1928-1933』アートメモドイツの大都市を、住民の目を通して精巧に描きだした歴史大作。煙草のけむりが充満するサロン、崩れかけた歩道、にぎやかな駅、華やかなカバレット……ワイマール時代のベルリンはヨーロッパの最先端であり、創造性、政治思想、性的自由が、忍び寄るファシズムの足音にもみ消される前に明るく輝いていた――激動の時代を見事に表現した傑作。
圧巻のストーリー、衝撃の結末!
1928年、マルテ・ミュラーは引き寄せられるように脈動する首都ベルリンへ向かった。芸術アカデミーに通いはじめた彼女は、それからの数年間、時代の豊かさと悲惨さを経験する。カバレットやサロンではアメリカのジャズが流れ、性の解放が進むいっぽうで、経済危機と過激な政治活動がすでに路上を埋めつくしていた。矛盾する世界が並存する混沌の街で、マルテはみずからのアイデンティティをたしかめようとする。しかし、ドイツという国がそうであったように、未来への選択を迫られていき……。
崩壊が進むワイマール共和国を舞台に、マルテとほかの人物たちの人生がからみあっていく。活字への信頼を失ったジャーナリスト、貧困と政治に引き裂かれた労働者家族、反ユダヤ主義の標的にされたユダヤ人の少年……それぞれの運命がベルリンの街角で交差する。
あらすじ
タイムマシン(生体)を手に入れたコレクターたちの話。
現代ではプレミアのついている商品を、過去に行き定価で買う。
古書編・音楽編を収録。全89ページ。
※本作は2023年8月22日に配信された「SFコレクターズ 古書編・音楽編」の改題です。
内容は同じです。ご注意ください。
あらすじ
かつて『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で3年間連載された「あるあるスリラーギャグ」。
この電子書籍に収録しているのは、「連載終了後に自主的に描いたもの」です。全70ページ。
本にするのを想定していなかったので、基本枠や欄外イラストの、大きさやレイアウトを一定して描いておりません。
原稿そのものも失くしてしまったので、画質もお見苦しいところがあります。
それでも読めないよりは読める方がいいと思い、ここに配信いたします。
この漫画が描かれているのは数年前の韓国だが、2023年現在の日本でも、物流周りの深刻さは当時より一層厳しくなっている。 物流倉庫で働いていた作者の実体験を元にした作品ではあるが、単なるコミックエッセイではなく、かといって問題を情に訴えかける社会派漫画でも無い。 辛い労働環境を感情的に描こうと思えばいくらでも出来るんだろうが、"カデギ"という現場に対して適度な温度感を持って描いているように感じる。これは作者の狙ったところっぽくて良い。 逆にそのテンション感は、PC・スマホ画面のクリックひとつでモノを買ってしまう「消費者としての私」にジワジワと訴えかけてくるものがある。 韓国(特にソウル)は競争が激しい社会であることが知られているが、日本(の東京)もまた同じで、現代社会で働く「労働者としての私」という面にも刺さる描写ばっかり。 ソウルで生き抜く主人公の同士的キャラクターの女性が出てくるんだけど、これがロマンスにならないのも好きなポイント。 韓国の若者はラブロマンスに飽きているという風潮もあるらしく、それを汲んだもの?