ホラーマンガの巨匠は何を考えながら描いている? 伊藤潤二にガチアンケート|川島・山内のマンガ沼web

ホラーマンガの巨匠は何を考えながら描いている? 伊藤潤二にガチアンケート|川島・山内のマンガ沼web

麒麟・川島とかまいたち・山内が「面白いマンガ」に沼のようにハマって楽しむマンガバラエティ『川島・山内のマンガ沼』。今回は、前回と次回の2回にわたって放送される「マンガ家ガチアンケート・伊藤潤二編」をお送りします(放送を見逃した方はTVerもご覧ください)。

歯科技工士からマンガ家へ

川島 今回のテーマは「マンガ家ガチアンケート」! 今回は超巨匠です。

山内 いや、すごいですよ。

川島 それでは登場していただきましょう。ホラーマンガ界のレジェンド、伊藤潤二先生です!

 

撮影/池ノ谷侑花(ゆかい)

 

伊藤 よろしくお願いします。そんな大したものじゃないです。

川島 いや、大したものです。では先に先生のプロフィールから紹介しましょう。

山内 伊藤潤二先生は岐阜県出身の59歳。子供の頃からホラーマンガばかり読んでいて、好きなマンガ家は楳図かずお先生、古賀新一先生、日野日出志先生など。

川島 先生、小さい頃からホラーマンガ読んでたんですか?

伊藤 姉が2人いまして、楳図先生の本とかを持ってたんで、それを借りて読んでいたら、その世界に魅了されまして。それ以来、ホラーマンガ以外目もくれなくなったという。

川島 時代的には『巨人の星』とか『あしたのジョー』とかが、グッと来てた頃ですよね?

伊藤 そうですね。スポ根。

川島 それは読んでたんですか?

伊藤 いえ、そういうのが家になかったんですね。あるのが楳図先生や古賀新一先生の本で。

山内 そして高校卒業後、一度は歯科技工士として就職。しかし、少女向けホラーマンガ雑誌『月刊ハロウィン』に「楳図賞」が創設されたことをきっかけに、楳図先生に自分のマンガを読んでほしいと応募を決意します。

川島 一度、歯科技工士になられたんですか?

伊藤 結構、ものを作るのが好きだったので、そういう仕事がいいんじゃないかということで。

川島 歯科技工士になる前というか、子供の頃から絵は描いてたんですか?

伊藤 ええ、本当に幼い頃から。落書きですけどね。わら半紙に鉛筆で。

川島 誰の絵を描いてたんですか?

伊藤 マンガを模写するのはあんまりしてなくて、何か思い付くもの……怪獣の絵とか、虫の絵とか。

 

撮影/池ノ谷侑花(ゆかい)

 

川島 うまいほうですか、やっぱり。

伊藤 学校の友達からはうまいと言われましたね。

山内 歯科技工士になる前は「マンガ家になろう」とは思ってなかったんですか?

伊藤 いえ、かけらも思ってないです。

川島 マンガは読むもの?

伊藤 マンガでご飯が食べられるとは思わなかったですね。

初めてちゃんと描いたマンガが『富江』

川島 今ほどなりやすい職業ではなかったかもしれないですけど。ただ、ひょんなことから、「楳図賞」というのを聞いて、ふつふつと来たわけですか?

伊藤 『月刊ハロウィン』という雑誌が歯科技工士時代に出まして、創刊号から読んでたんですね。巻頭に楳図先生の連載があって、それを目当てに買ってたんですけど、途中で「楳図賞」が創設されて、楳図先生が審査委員長なんで、私もマンガ描けるかと言われれば描けるんで、ちょっと楳図先生にアピールしたいなと思って。

川島 「マンガ家になりたい」というよりは、楳図先生へのラブレターみたいなもんですか?

伊藤 そうですね。それが一番の理由だったと思います。でも趣味でマンガを描いてはいたのは描いていたんです。

 

撮影/池ノ谷侑花(ゆかい)

 

山内 さあ、そして23歳の時に初めて描き上げた投稿作品『富江』が、佳作を受賞。デビュー作でありながら、その後、代表作となります。

川島 ロケットスタートじゃないですか。23歳で『富江』を描いたんですか。

 

伊藤 いま見ると、すごく下手ですね。

川島 いや、こんなに不気味で完成された世界、なかなか作れないです。

伊藤 ペンにインク付けて描いて仕上げたのは、これが最初でした。それまでは鉛筆で終わってたんですけど。

川島 趣味でわら半紙に描いてたんですもんね。原稿にちゃんと描くのは、描きながら成長していくという感じ?

伊藤 サイズもちゃんと規定に沿って、枠を描いて。

川島 先生、これはどこから考えたんですか?

伊藤 『富江』というのは、体をちょん切られても、そこからまた体が再生して、分裂して、どんどん増えていくんです。トカゲの尻尾が、切ってもまた生えてくるところから発想しました。

川島 富江という名前は?

伊藤 昔、春日八郎さんの『お富さん』という歌があってですね。

川島 「死んだはずだよ、お富さん」。『お富さん』からきてるんだ!

伊藤 殺されても、何食わぬ顔で学校にやって来るという話だったんで。

川島 よく清水アキラさんが歌って、淡谷のり子先生がブチ切れてたよ。「死んだはずだよ、淡谷さん」って替え歌して(笑)。

山内 清水さんでしか俺は見たことない(笑)。

伊藤 すごく古風な名前なんで、最初はどうかなって思ったんですけど、由来のほうが面白かったんで。

川島 最初にちゃんと描いたマンガが『富江』ということですけど、これは何ページくらいの作品なんですか?

伊藤 扉を入れたらちょうど30枚ですね。

川島 いきなり30枚。スクリーントーンとかは使ってないわけですか?

伊藤 波のあたりでちょっと使ってますけど。でも表紙は使ってないですね。

山内 そして26歳の時に歯科技工士を辞め、マンガ家に専念。『うずまき』『死びとの恋わずらい』「双一」シリーズなど、これまでに発表した作品はおよそ200作品以上。そのオリジナリティーあふれる作風は、海外にもファンが多く、アメリカマンガ界のアカデミー賞ともいわれる「アイズナー賞」を、何と4回も受賞。さらに2023年にはアニメの世界配信も決まっている、世界的ホラーマンガ家の先生です。

川島 世界配信ですよ、これから。

伊藤 ね。こんなことになるとは思わなくて。

読者の手紙で「頭がおかしい」と言われた、お気に入りのシーン

川島 ではここからは、先生に書いていただいたアンケートを基に、唯一無二のホラー界の巨匠の作品に迫っていきたいと思います。最初の質問はこちら。

 

これまでに描かれた作品の中で、『このシーンは怖く描けた。ぜひ見てほしい』というシーンを教えてください。

 

川島 恐らく数え切れないほどあるんでしょうけど、ちょっと絞っていただきました。先生から2作品の回答をいただきました。1つ目はこちら。

 

『屋根裏の長い髪』で、主人公の妹が屋根裏にぶら下がっているものを目撃する場面。

 

川島 この作品は、まずこの場面のイメージが頭に浮かんでできあがりました、という作品なんですけども。まず、この『屋根裏の長い髪』を簡単にですけども、説明させてください。遊び人の彼氏に、突然振られてしまった美しい女性、チエミさん。彼氏に言われて伸ばしていた長く美しい黒髪を、失恋をきっかけに切るという決意をするのだが、その直前、何者かによって首を切断されてしまう、というストーリーなんですが、チエミの父親が屋根裏であるものを見て、あまりのショックで死んでしまいます。その父親が見たものが、先生のお気に入りのシーンです。(実際にそのコマを見て)……これはお父さん、死ぬわ! これはもう、会心の一発ですか?

伊藤 まずこの絵がイメージとして頭に浮かんできたんです。髪の毛がすごく長い女性の生首があって、屋根裏の柱とか梁にクモの巣のように髪の毛が……

川島 どういう時に思い付くんですか。こういうのって。

 

撮影/池ノ谷侑花(ゆかい)

 

伊藤 デビューして間もない頃なんで、その頃のことは忘れちゃったんですけども、これがほぼクライマックスのイメージなんで、そこに向かってストーリーを組み立てていくという、非常にやりやすいパターンですね。

川島 音楽でいったら、サビみたいなもんでしょ。これを聞かせたいんだ、これ見てほしいんだっていうことで。

伊藤 そうですね。

川島 そして2つ目がこちら。

 

『睡魔の部屋』で、青年の体がひっくり返って、その体に恋人が巻き込まれて、青年の体に入ってしまう場面。この場面を見たある人が「この作者は頭がおかしい」と思ったそうです。

 

川島 まず簡単にこの作品の説明をさせてください。ある日、小説家を目指す青年・雄二から呼び出されたマリさん。「夢の中のもう一人の俺が、現実世界に出てこようとしている。眠ると夢の中に引きずり込まれる。寝ないように見張ってほしい」と頼まれる。最初は信じなかったマリなんですが……という作品です。寝たら取り込まれちゃうから、寝ないように起こしてくれと。で、マリさんが来たんで、「私が来たから大丈夫。何かあったら起こす」ということです。で、先生のお気に入りのシーンというのが……(実際のシーンを見て)何なのこれ!? むちゃくちゃ! まず、寝ました。いろいろありました。で、体がひっくり返るんですね。

伊藤 手を縛り付けてる。

 

撮影/池ノ谷侑花(ゆかい)

 

川島 手を縛り付けてるから、手ごと自分の中に入って、ひっくり返って手が内側に入る。内側に入って、自分の口から出たのはいいですけど、ちょっとだけギター弾く。これ、何ですか先生? 何でちょっとアルペジオなの?

伊藤 これ、ギャグ(笑)。

川島 ギャグ(笑)? 笑えないですよ。これ、どこから思い付くんですか?

伊藤 昔、ミッキーマウスの古いアニメを見てて。闘牛をやってたのかな、ミッキーマウスが。で、牛をパターンとたたくと裏返しになっちゃうみたいな。ちょっと記憶違いかもしれないんですけど、そういうのがちょっと頭の中にあって。

川島 これは、このシーンを描きたくて描いた作品ですか?

伊藤 体をこうひっくり返すと面白いなという、ただの発想ですけど。

山内 これ、この後どうなったんですか?

伊藤 この絵が描きたかっただけなんで、その後のことは……(あまり覚えてない)。

川島 それはないですよ先生(笑)。で、誰かから頭おかしいと評価されたんですか。

伊藤 読者からのお手紙を頂いて。送ってくれた人の知り合いが言ってたそうです。「頭おかしい」って。

山内 そう言われたら、「よっしゃ」となるんですか?

伊藤 そうですね。何かうれしいですね。

山内 先生は作品を描く時、おびえてもらいたいのか、「気持ち悪い」と思われたいのか、どういう感情が一番強いんですか?

伊藤 異形というか、普通には存在しないものを見て楽しんでいただきたいなということなんですけど。気持ち悪いものを描くのって、結構簡単なんです。生理的な嫌悪感みたいなものを描くのって、そんな難しくないんですけど、本当に心理的に怖いものを描くとなると、難しいと思います。なかなか私も描けなくて。

川島 だから、われわれがこれ読んで「先生、気持ち悪いですよ」と言ってもらうと、うれしいんですか?

伊藤 これは気持ち悪いだろうなと思って描きました。狙いどおりですね。

川島 担当編集の方もいらっしゃってるんで、お聞きしたいんですけど、伊藤先生って普段はどういった方なんですか?

編集 すごく穏やかな方で、もう今まで怒ったところ見たことないくらい。今も忙しいんですけど、(要望に対して)NGを出さない方なんですね。その分、寝る間を惜しんでやってくださってるんですけど。逆にこういったものをどこで考えてるのかが、いまだにつかめない。謎の男です。

伊藤潤二お気に入りのホラーマンガ家

川島 続いての質問は、山内君からです。こちらです。

 

先生と同じジャンルのホラーマンガ家さんで、若手の有望株は誰ですか?

 

山内 これ、めっちゃ聞きたいですよね。

川島 先生の回答、こちらです。

 

最近は忙しいので、不勉強で、マンガ全般を読むことができていないので、ホラーマンガの若手の方の作品もよく分からないです。ただ、私が個人的に好きで、単行本を集めている作家さんは、もう中堅になりますか、呪みちるさんと田辺剛さんです。

 

川島 呪みちるさんの作品で特にお薦めというか、好きな作品は?

伊藤 どれも怪しい雰囲気に満ちた作品なんですけど、今回は『顔ビル/真夜中のバスラーメン』という。

山内 全然分からない。『キル・ビル』は聞いたことあるけど、『顔ビル』は。

川島 田辺剛先生の作品でお好きなものは?

伊藤 アメリカの昔の作家でラヴクラフトという小説家がいまして。『クトゥルフ神話』の元を創った人なんですけど。田辺剛先生は、そのラヴクラフトの作品のコミカライズを主にされていて。『異世界の色彩』というのが、特に好きな小説なんですけど、それをマンガにされています。小説を読んで頭の中にイメージした絵が、もうそのままマンガで描かれているんです。

川島 一緒だったんですね、想像と。

伊藤 想像通りというか、想像以上でした。

 

『首吊り気球』のアイデアはどこから思いついた?

川島 続いての質問はこちらです。

 

読者を驚かせるような、思いも付かないホラー展開の作品が多いですが、設定を思い付いた時に興奮した作品はありますか?

 

川島 先生から2作品の回答をいただきました。1つ目はこちら。

 

『恐怖の重層』

荒唐無稽なアイデアが気に入っています。木更津で潮干狩りをしている時に、貝殻を見て、貝殻の成長線から発想しました。

 

川島 『恐怖の重層』について説明させていただきます。交通事故で顔に大けがを負ってしまった美少女、麗実さん。運び込まれた病院で、その体が1年に1層ずつ年輪のように増していく、重層構造になっていることが発覚する。美しい娘が自慢だった母親は、麗実の皮を剥ぐことによって、昔の娘を取り戻そうとして……という作品です。

山内 なるほど……

川島 (作品を見て)怖っ。最悪や。何が目的ですか。このリアクションですか。「うわ」って思われるほうがいいわけですよね。

伊藤 そうですね。そうすれば成功だと。

川島 この作品描く時に、気を付けたことはありますか?

伊藤 やっぱり荒唐無稽なんで、一つ間違えるとギャグになっちゃうという。そこをギャグに思わせないように、気を付けながら描きましたね。

川島 2つ目はこちらです。

 

『首吊り気球』

自分の顔をした気球が自分の首をつるために襲ってくるという話ですが、この設定を思い付いた時の高揚感が忘れられません。「これを仕上げたら死んでもいい」と当時思いました。

 

川島 思い付いた時の高揚感がとんでもなかったんですか。

伊藤 そうですね。自分なりにこれはいいアイデアだと。

川島 ちょっと設定を説明しましょう。あるアイドルの首つり自殺をきっかけに、日本中で自分の顔と同じ巨大な頭部の気球が襲いかかってくるという事態が勃発しました。「どうして自分の顔が」って。で、先っぽのひもが丸まってますんで、それが首をつろうとしてくるわけですよ。そして、自分の顔の気球に捕まると、気球からぶら下がっているロープで首をつられて殺されてしまいます。そんな首つり気球が日本中の空に突如として現れるという。……何を考えてたんですか、これ?

 

撮影/池ノ谷侑花(ゆかい)

 

伊藤 アドバルーンを見てたら、気球からひもが垂れていて、そのひもが首つりの輪っかになっていて、そこに死体がぶら下がって飛んでいるというイメージが最初に浮かびまして。

川島 なんで(笑)?

伊藤 死体が空飛んでるって、ちょっと面白いかなって。

川島 でもそれは普通の気球でもいいじゃないですか。なんで気球に自分たちの顔が。

伊藤 気球が地上の人々の首をつり上げようと襲ってくるようにしたほうが面白いかなと考えまして。その時点ではまだ普通の気球をイメージしてたんですけど、それでもまだちょっと何か足りないっていうことで。

川島 足りてます(笑)。

伊藤 どうしたらいいんだろうと考えていて、シャワー浴びてて、ひらめいたんです。「自分の顔にしよう」って。

川島 シャワー浴びてて思い付いたんですか、これ。

伊藤 シャワーというのは、アイデアを思い付くのにすごく効果的らしいです。

川島 やっぱりそのアイデアが浮かんだ時は、「おっしゃ!」と思ったんですか?

伊藤 そうですね。30歳くらいだったんですけど、「もう死んでもいいかな」っていう。その当時の時点では、最高傑作だと思いました。

川島 読者からの反響は?

伊藤 『ハロウィン』で掲載された時には、人気投票で断トツの1位でした。私、1位になんてほぼなったことなかったんですけど。

伊藤潤二から山内への逆質問

川島 これ、ちょっと聞きたかったんですけど、先生は霊的なものは信じてるんですか?

伊藤 子供の頃は、もう絶対的に信じてました。幽霊もUFOも。ネッシーはちょっと信じてなかったかもしれないですけど、超能力とか、そういった不思議なものは、すべてあるって。

川島 「子供の頃は」ということは?

伊藤 中学に上がった頃から、ちょっと信じなくなっちゃいました。国語の教科書を読んでたら、人間の脳みその働きについて書かれてる文章があって、人間は魂のせいではなく脳みその作用で生きているということに気が付いて。

山内 じゃあ霊的なものは信じてないんですね。

伊藤 でも最近は信じる・信じないじゃなく、「分からない」と言うようにしてます。

川島 ということは、霊体験はないんですか?

伊藤 全くないですね。

川島 奥さんからのマンガの反応はどうですか?

伊藤 結構、好きでいてくれてます。結婚前から知っててくれてたらしくて。かみさんも画家というか、イラストレーターというか、絵本を描いていて。

川島 じゃあ手伝ってもらったりもするんですか?

伊藤 最初の1作、2作は手伝ってもらいました。非常に優秀だったんですけど、かみさんも忙しいんで。

山内 どのタイミングで出会ったんですか? 『富江』を描いた後ですか?

伊藤 もう『うずまき』も描いてて、『地獄星レミナ』を描いてる頃ですね。

山内 もちろん先生だと分かった上で出会ってます?

伊藤 そうですね。

山内 最初、奥さんと作品の話もしたんですか?

伊藤 そうですね。合コンみたいな感じでセッティングしてもらって。その時はあんまり話してなかったんですけど。その後、「双一」というキャラクターを好きらしいとか。

川島 ネタ帳もあるんですよね。箇条書きなんですか?

伊藤 アイデアを思い付くと、もう箇条書きで。忘れると思い出すのにものすごい苦労するんで、忘れないうちに箇条書きでメモしてます。

川島 例えば、どんなことを書かれるんですか?

伊藤 「体がひっくり返る リバーシブルみたいに 裏と表とひっくり返る男」というような。

川島 他の人が見ても使えないですよね。あくまでも自分のためのネタ帳だと。さてラストは、伊藤先生から山内君に、逆に質問があるんですって。

山内 え、何?

川島 先生の質問、こちらです。

 

以前、山内さんがダウンタウンの足をなめている番組を見たのですが、ダウンタウンの足はどんな味でしたか?

 

山内 はい、なめました。松本さんも、浜田さんも。

川島 どんな味でしたか?

山内 いや、いかったですね。いい。

川島 酸味?

山内 そうですね、やっぱり仕事中の足を急になめてますんで、普通におじさんの塩辛い味。

川島 「レジェンドだから味が甘い」とかないですよね。この質問の意図は何でしょう?

伊藤 いや、もう強烈な印象だったので。

川島 あの光景がちょっとホラーだったんですか?

伊藤 ホラーですよね。

川島 今だと考えられない。あれはコロナ前のバラエティーだったんで、できたんだと思いますけど。

山内 確かに。今はできないな。

川島 そういうシーンは、やっぱり気になるんですか。「ちょっと常軌逸してるぞ、これ」っていう。

伊藤 普通、「足をなめる」って相当勇気がいることなんで。すごいなと思って感心しました。

 

最後に、伊藤潤二先生から番組と川島・山内あてに色紙をいただきました。

撮影/池ノ谷侑花(ゆかい)
撮影/池ノ谷侑花(ゆかい)
撮影/池ノ谷侑花(ゆかい)
撮影/池ノ谷侑花(ゆかい)

 

次回放送は「マンガ家ガチアンケート・伊藤潤二編」後編をお送りします。

 

(構成:前田隆弘

 


【放送情報】
マンガ沼 公式サイト
次回放送
読売テレビ●1月14日(土)深1:30~2:00
日本テレビ●1月19日(木)深2:29〜2:59
「マンガ家ガチアンケート・伊藤潤二編」後編を放送。
TVerでも配信中!)
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