突然ですが、僕は今年で35歳になりますが、小学生時代からずっと「トーナメント」の虜です。トーナメント表が大好物なんです。
きっかけは子供の頃に読んだ『ドラゴンボール』や『幽☆遊☆白書』、『烈火の炎』などです。
『キャプテン翼』や『SLAM DUNK』などもそうですね。
バトル、スポーツなどジャンルは問わず、とにかくトーナメント表を見るとすごくワクワクして、どこがどのように勝ち進んでいくのかを想像するだけで丸一日楽しめるほどです。
小学生の頃は、いろんなバトル漫画からキャラクターたちを集めて、オリジナルの最強キャラ決定トーナメントを作って頭の中でキャラ同士を戦わせて優勝を決めたりして遊んでいました(たしか当時の僕のトーナメントでは、ベタにドラゴンボールの孫悟空が優勝していたと記憶しています)。
このトーナメントの趣味は大人になっても形を変えて僕の中で生き続けています。
例えば、定期的に僕の好きな食べ物を16個ほど書き出してトーナメント表を作って「好きな食べ物No.1決定戦」を開催したりもしています。
(ちなみに過去に3回ほど開催されていますが、毎回決勝戦のカードは「お寿司VS天ぷら」になっていて、3回連続でお寿司が優勝しています。)
長々と変な話をすみません。
ここからが本題なのですが、かつて僕の中で密かに、たくさんの少女漫画たちが競い合うトーナメントが開催されました。
少女漫画たちを戦わせると言っても、作品ごとに面白さや魅力が全然違うのでなかなか難しいところなので、僕が普段少女漫画を読むときに重視しているポイントである「作品自体の可愛さ」のNo.1を決めるトーナメントを開催させていただきました!
「作品自体の可愛さ」とはどういうことかと言いますと、単にキャラクターが可愛いというのではなく(それもありますが)、ストーリー展開や世界観、台詞回しなどすべての表現における可愛さのことです。
今回はその、少女漫画の可愛さNo.1決定戦で優勝した作品を紹介させていただきたいと思います!
(前置きなげえ!)
その作品がこちらです!
木村恭子先生の『好きにならずにいられない』です。
この漫画を初めて読んだのはもう5年くらい前になるのですが、それ以来ずっと僕の中で可愛さランキング1位に君臨し続けている大大大好きな作品です。
正直、自分のブログやTwitterやInstagram、または漫画関連のトークイベントなど、ありとあらゆる場所で紹介させていただいている作品なのですが、まだまだ紹介し足りないので、ここでも紹介させてください!
前述の長い前置きでも述べさせていただいたように、この作品は完全に可愛さに特化しています。可愛さ特化型少女漫画です。
キャラクターはもちろん、ストーリー展開、世界観、台詞回しなどすべての項目において可愛すぎる少女漫画なんです。作者の木村先生が細部までこだわって「可愛い」を追求し、自分の好きなものを存分に表現しているのが伝わってきます。
どんなお話かと言うと、恋愛に興味はあるけどまだ恋をしたことがないヒロインの祝(しゅく)ちゃんが、恋をしてみようと合コンに参加して大失敗をするところから始まります。
こちらは第一話の冒頭の2ページなのですが、このたった2ページで僕は完全に心を奪われました。心臓を鷲掴みにされたような衝撃でした。
絵のタッチ、ヒロインのキャラクターデザインと名前、背景などの世界観、「好きなごはんはごはんです」というセリフ、ヒロインにいっぱいついているプードル。
冒頭2ページだけで既に6つも可愛いポイントを発見しました。
もちろん、この後も可愛さラッシュは続きます。
木村先生が細部までこだわって作中に好きなもの・可愛いと思うものを詰め込みまくってくださっているので、毎ページにいくつもの可愛いポイントがあってワクワクさせられます。ページをめくる度にまるで宝箱をひとつずつ開けていっているような感覚です。
吹き出しに入っていない書き文字や、背景のひとつの小さなイラストなど、細かい部分が本当に可愛くて感動します。
例えば、祝ちゃんが気になる男の子と一緒に駅まで帰るシーンなのですが、このページの5コマ目の階段とか、めちゃくちゃ可愛くないですか?
全然規則正しく描かれていない感じがたまらないです。
こんな歪な階段をたたーっと駆け上がる祝ちゃんも可愛すぎます。
と、挙げ始めるとキリがなくなるので(本当に毎ページに可愛いポイントがあるので)、この辺にしておきます!
あとは是非実際に読んでみて、可愛いポイントを発見してほしいです。
大げさではなく本当に、「目に飛び込んでくるすべてのものが可愛い」と思える少女漫画です。
これが僕のオリジナルトーナメント「可愛さNo.1決定戦」の優勝作品です!(勝手に)
全2巻という読みやすいボリュームですので、未読の方は是非、“可愛い”を追求した木村恭子ワールドに足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?