二人のラブラブっぷりにニヤニヤが止まらない!『新婚のいろはさん』

OYSTER先生と言えば『男爵校長』を筆頭にシュールな作品が多かったのですが、今作品は正統派4コママンガと言って差し支えないと思います。

主人公の新妻彩葉は進学のため都会に行き、そこでマンガ家になった一歳年下の幼なじみである新妻始(ペンネーム:軒並ライジ)の下へ行き、押し掛け女房となります。ブランク期間があるため、新婚にもかかわらずお互いを「彩葉さん」「始君」と呼び合い恋人気分を満喫しています。

彩葉は料理上手で面倒見も良く、ときどき「おかん」になることも。一方でクマのぬいぐるみが好きという女の子らしい一面もあります。

新妻始は理屈っぽく面倒くさがり。4コママンガ家としてのシュールな作風はOYSTER先生を彷彿させます。

彩葉さんとの結婚生活を期に「余計なものは大事」と気付き、性的な4コママンガも描くようになります。まるでOYSTER先生が自分自身を投影してるかのように思えます。

この作品の最大の魅力はやはり彩葉と始のラブラブっぷりです。

『新婚のいろはさん』1巻

例えば、デートで高速道路のサービスエリアに行った時、たくさんの食べ物にはしゃいでる彩葉に対して冷静にツッコミを入れる始。その様子を見てるとニヤニヤが止まりません。

また、二人の学生時代のエピソードも素晴らしいことこの上ありません。お互いにほんのりと恋心を持っていることを意識させられ、それが現在の二人の関係の尊さを増幅させています。

他のキャラも魅力的で、二人のラブラブっぷりを引き立ててます。

『新婚のいろはさん』1巻

早倉哲子はアパートの隣の部屋の住人の女子高生。彼女は大の4コママニアであり、軒並ライジの大ファン。水泳部所属で、哲学的な思考の女の子です。友人付き合いもちょっと距離を置いていましたが、新妻夫妻とふれ合うことで心境の変化が訪れます。その様子はだんだんと可愛くなっていきました。

『新婚のいろはさん』3巻

花飾颯斗は始の友人の4コママンガ家。彼は初対面の時から強引に始の懐に入り、仲良くなります。趣味は料理で、自分が調理している所を見せたがるナルシスト。彼の描く作中4コママンガ、筋肉と童話が融合した「ムキムキ童話」も必見です。

『新婚のいろはさん』1巻より

二人の行き着けのラーメン屋あざなわ(店名の由来は故事成語の「禍福はあざなえる縄の如し」から)の女店主(本名不明)は、謎の格言を店内に貼っている変わり者。口数や出番は少ないですが、存在感があります。

登場人物は多くはないですが、皆印象的でOYSTER先生の力量が光っています。

冷静に考えると年上の幼なじみが「奥さんにして」と突然やって来るのはファンタジー以外ではあり得ないのですが、そんなツッコミは野暮ってやつです。

この作品の楽しみ方は、やはり夫婦の日常を時にはほほえましく思い、時には悶絶し、そして時にはリア充爆発しろ! と思うのが正しいでしょう。

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