さちよ
実体験に基づいた、あなたの身近にひそむ恐怖体験を新作描きおろしでコミック化。原作は、幼い頃から自身でも不思議な怪体験に遭遇し、全国各地から聞き集めた数百にも及ぶ実話怪談・奇談を持つ怪談師、城谷歩(しろたにわたる)。怪談師がライブ会場で生み出す迫真の語り、臨場感を、戦慄作画を得意とする漫画家陣の手によりトラウマ級にビジュアル化。背筋も凍る恐怖を味わいたいあなたにおくる、本当にあった怖い話をお楽しみください。看護師のMさんが体験したエピソード。 担当していた入院病棟に新しい患者さんが入る事になった。柴田さんと言う偏屈なお婆ちゃんだった。ちっとも言うことを聞かないお婆ちゃんに皆辟易していたが、Mさんは根気強く向き合い、「さちよ」というお婆さんの亡き娘の代わりのように接し次第に仲良くなっていくが、お婆さんは亡くなってしまう。その後、夜勤の時には鳴るはずのないナースコールが響くようになり…。心暖まる交流の裏に潜む戦慄の展開がMさんの身に降りかかる。初出:オーディオブックCD 「実説 城谷怪談撰集 七」収録