あらすじ大阪に赴いた山本は、人々を前にこう語った。「たとえば今、冬の桜の木をいくら見ても切っても、花が潜んでいるとはとても思えません。しかし、春が巡りくれば、あのような爛漫たる花を咲かせます。見えないから花がないのではないのです。これと同様に御本尊の力は我々に見えないだけで、厳然と存在するのです」ここから関西の躍進が始まったのだ――。