あらすじ誘拐事件を勝手に報道して、誘拐された子供の命を危険にさらした新聞記者を、怒りのあまりに殴ってしまった柴田文吾(しばた・ぶんご)は、ケガをした巡査に代わって駐在所勤務を命じられる。雨の降りしきる中、バイクでパトロールする文吾は小学校で、バスに乗って映画を見に行くベル先生と子供たちを見送る。途中で、車を電柱にぶつけた男をバスに乗せたベル先生だったが、ナイフで脅されてバスジャックされてしまう。行き先を変えたバスに気付いた文吾は追いかけるが、その先では崖崩れが起こり……!?
しょっちゅう意見は対立するものの、互いを認め合っている父・勘太郎と息子の文吾。そして個性豊かな下ノ町警察署の面々。そこには泣ける人情話もありクスリと笑える楽屋落ちもある。一話完結で読みやすく、恋も友情も出会いも別れもあって、どんな年代でも楽しめるはず。現存するカラーページをすべて復刻版したもので、またそのカラー原稿の美しいこと。こんなもん見せられたらやっぱり復活させてくれた人々に感謝ですよねえ。