あらすじ電車でチンピラにからまれていた女性を助けた柴田文吾(しばた・ぶんご)と国分十郎(こくぶ・じゅうろう)。お互いを認め合ったふたりは別れるが、警察署で再会する。国分は、焼却炉に放り込まれて殺されそうになった先輩の医師・里見(さとみ)の仇を取るために、手がかりを聞きに来たのだった。ある夜、里見の病室を訪れた国分は、里見の命を狙う何者かとすれ違い、ベッドの上に残された馬らしき動物の毛を頼りに、独自で調査をするのだが……!?
しょっちゅう意見は対立するものの、互いを認め合っている父・勘太郎と息子の文吾。そして個性豊かな下ノ町警察署の面々。そこには泣ける人情話もありクスリと笑える楽屋落ちもある。一話完結で読みやすく、恋も友情も出会いも別れもあって、どんな年代でも楽しめるはず。現存するカラーページをすべて復刻版したもので、またそのカラー原稿の美しいこと。こんなもん見せられたらやっぱり復活させてくれた人々に感謝ですよねえ。