あらすじ公園でヒマをもてあます女子中学生三人組のひとり・サチから、チョコレートをプレゼントされた柴田文吾(しばた・ぶんご)。その数時間後、サチたちは万引きの容疑で、文吾のいる警察へ連れてこられる。遊びで万引きしたサチたちとは別に、幼い少女・裕美(ひろみ)も万引きで捕まっていた。彼女は家庭が苦しくお金がなくて、赤ん坊の弟・一彦(かずひこ)の粉ミルクが買えないために万引きしたのだった。そして警察で一彦の面倒を見ていた勘太郎(かんたろう)は、一彦に折檻のアザを見つけて……!?
しょっちゅう意見は対立するものの、互いを認め合っている父・勘太郎と息子の文吾。そして個性豊かな下ノ町警察署の面々。そこには泣ける人情話もありクスリと笑える楽屋落ちもある。一話完結で読みやすく、恋も友情も出会いも別れもあって、どんな年代でも楽しめるはず。現存するカラーページをすべて復刻版したもので、またそのカラー原稿の美しいこと。こんなもん見せられたらやっぱり復活させてくれた人々に感謝ですよねえ。