あらすじ原宿を歩いていた大西操(おおにし・みさお)は、美女の腰に手を回して歩く柴田文吾(しばた・ぶんご)を見かける。翌日、ヤキモチを焼いた操は文吾に八つ当たりするが、文吾には全く心当たりがなく、ふたりは喧嘩してしまう。そんな中、宝石強盗事件が発生し、現場へかけつけた文吾を見て、宝石店の店長はこの男が犯人だと断言する。どうやら文吾にそっくりな人間がいるらしい。その手配写真から強盗犯人だと誤解されてしまう文吾は外回りからはずされ、ムシャクシャした気分で銭湯につかっていたら……!?
しょっちゅう意見は対立するものの、互いを認め合っている父・勘太郎と息子の文吾。そして個性豊かな下ノ町警察署の面々。そこには泣ける人情話もありクスリと笑える楽屋落ちもある。一話完結で読みやすく、恋も友情も出会いも別れもあって、どんな年代でも楽しめるはず。現存するカラーページをすべて復刻版したもので、またそのカラー原稿の美しいこと。こんなもん見せられたらやっぱり復活させてくれた人々に感謝ですよねえ。